うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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オーソモレキュラー療法
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血液検査データをオーソモレキュラー的な解釈で見るとどうなるか

前回のブログでは、通常医療における基準値とオーソモレキュラー における判断値についてご説明しました。

  

  

今日は実際に1つの症例を挙げて、通常医療における解釈とオーソモレキュラー における解釈の違いについてお話ししようと思います。

    

  

まずはこの検査データを見てください。

    

  

これは強い疲労感と抑うつ感を訴え、過去にうつ病、統合失調症と診断された20代女性の検査データの一部です。

  

これをあえて、通常医療の解釈で見てみましょう。


  

検査項目が基準範囲内に全て収まっていることから、肝機能、腎機能は正常、栄養状態には問題なく、貧血なしという診断になります。

つまり検査結果は特に問題なく、症状は精神的なものとされ、いとも簡単に抗精神薬の投薬治療が始まってしまうのです。

  

  

では全く同じ検査データをオーソモレキュラー による解釈で見てみましょう。


この検査項目をザッと見るだけでも


.織鵐僖代謝の低下(BUN低値)

亜鉛の不足(ALP低値)

ビタミンB6不足(AST /ALT)

っ蔵鉄の著しい不足(フェリチン)

ジ魎郷牲亢枋ァ聞ッ羌總加、リンパ球抑制)

  

などを読み取ることができます。

   

  

上記に書いたように、一見採血データは全て基準範囲内にあるため、通常医療においては投薬治療の道へ進むところをオーソモレキュラーではその不調は身体の栄養不足が原因という見方をするため、効果的な栄養アプローチに踏み切れるのです。

  

  

上記の,らい亡悗靴討蓮⊃事でレバーや赤身のお肉を摂取する食事面でのアドバイスおよびヘム鉄やビタミンB群、亜鉛などのサプリメントを補充するというアプローチをします。

  

  

そしてイ慮魎郷牲个亡悗靴討蓮△風呂にリラックスして入るなど緊張を取る生活習慣のアドバイスや、カフェインを控えたり交感神経を優位にさせてしまう低血糖にならない食事のとり方などの食生活のアドバイスをしていきます。

      

  

クリニックを受診する前に投薬治療を受けていた患者さんも、これらの生活面・食事面のアドバイスとサプリメントの補充で、心身ともにバランスが整い、薬が非常にスムーズに減らせるようになり、断薬への道も見えてくるのです。

   

  

そしてオーソモレキュラー療法では通常の健康診断の採血項目に加えて、60項目以上もの採血項目があります。

これらの精密な検査データから臓器の機能を評価するだけでなく、多くの生化学的な栄養素の代謝情報を読み取り、症状と栄養トラブルの関係を理解した上で実際の治療に応用していきます。


  

オーソモレキュラー療法が様々な病態改善に非常に効果的な理由はここにあるのです。





  


   





   

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 06:29 | - | - |


血液検査項目は基準値内であれば合格なのか?

何らかの不定愁訴があり、クリニックに来院される患者さんの中には、過去の採血結果をご持参され、『血液検査では基準値内でなんの問題もなかったのですが…』と仰る方がかなりの割合でいらっしゃいます。

   

  

では『基準値』とはいったい何を指すのでしょうか?

基準値は母集団の上下2.5%ずつを外したもの、つまり95%が占める範囲を表したもので、『正常値』ではなく、あくまで『参考値』に過ぎないのです。

  

     

  

母集団を構成するのは各検査会社の社員であり、その標本数は規定が設けられていないため、非常に少ない人数(20-40数人ほど)が検査対象となっています。

加えて年齢などの条件も異なるため、各検査会社の基準値にバラツキがあるのはそのためです。

    

   

採血項目がこの基準値内に全て収まっていたら問題ないのかということについてお話しする上で、『測定値(検査値)』についても少し補足しておこうと思います。

  

   

生化学一般の検査項目は、血清中の濃度を測定しているのですが、それは常に上昇因子と低下因子がありバランスを取っています。


上昇因子には

・過剰気味なカロリー

・炎症

・糖化

・脱水 など


  

低下因子には

・不足気味なカロリー

・ビタミンなどの不足

・消費が増えている状態 など

  

  

がありますが、この2つの因子のバランスを取った状態が検査値として数値に出てくるのです。

  

   

本当に理想的な状態とは、上昇・低下因子どちらも少なく、そのバランスが取れている状態になります。

  

   

しかし、あくまでバランスの問題であるため、上昇因子と低下因子がどちらも大きい場合もバランスが取れてしまうことになり、病態下でも基準値内に入ってしまうのです。

   

  

そこで、身体の栄養状態をより正確に評価するためにオーソモレキュラー 療法では世間一般的な基準値ではなく、『オプティマルレンジ(理想の範囲)』という概念を取り入れています。

その判断値は病態の積極的な改善を目的として必要な代謝を得るための『臨床判断値』であり、いわゆる『栄養素の欠乏や不足』を判断するものではありません。

  

  

通常、オプティマルレンジは基準値内の中で狭い範囲になることが多いのですが、あくまで『病態改善にとって必要な濃度』として設定されるため、コレステロールなどのように基準値を外れるケースも出てきます。


  

このようなオーソモレキュラー 的な検査方法を導入している機関は、全国で2500施設までに増えてきており、その判断値を関連医療機関からのデータも含めて3-6ヶ月毎に評価し現状に応じて変更しています。

   

  

このように従来の基準値ではなく、判断値で評価するオーソモレキュラー療法においては、採血項目における上昇因子と低下因子をどれだけ多く想定できるかが、検査データをどれだけ精度高く見られるかのポイントになります。

そのため血液検査を解析をする医師には栄養に対する深い理解と、採血結果への深い洞察力が必要になってくるのです。

           

   

心と身体の不調の原因は、はっきりと血液検査に現れています。

その原因を究明し、細胞にとって足りない栄養素を最適な濃度まで持っていくのがオーソモレキュラー 療法なのです。




| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 09:08 | - | - |


発達障害の原因と周産期管理

JUGEMテーマ:健康

久保田先生と

 昨日は、福岡の久保田史郎先生をお招きしてクリニックのセミナールームで勉強会を開きました。

写真は、懇親会のあとにトルコ料理屋さんの前での久保田先生とのツーショットです。

 

久保田先生とは、8年ほど前に福岡の木村専太郎先生主催の夕食会で御一緒したことがありました。

今回は、発達障害についてまとめているときに久保田先生の研究に注目し連絡をするようになり実現したものです。

 

実は久保田先生と夕食でも摂りながら、いろいろとディスカッションをする予定だったのですが、福岡から久保田先生が上京されるという情報がフェイスブックなどで広がり急遽セミナー開催となったのです。

東京在住で久保田先生の活動に興味があるドクターや医療従事者、新宿溝口クリニックのスタッフ、そしてONP,ONEの中で都合がついた皆さん方の合計で30名ほどになりました。

 

オーソモレキュラー療法が、発達障害の患者さんの治療として応用できることを知らない方々も多く参加されたので、患者さんの経過を知って驚かれたようでした。

 

久保田先生は、自分と同じ麻酔科出身です。

体の中で起こっている変化を、とにかくモニターしながらデータから推移して対応するのが麻酔科医の仕事です。

久保田先生は、多くの赤ちゃんが寒がっているという確信から体温を詳細にモニターされました。

そこで実に多くのことが分かります。

さらに通常とことなる変化の赤ちゃんには低血糖が関係していること突き止めます。

さらに糖尿病と診断されていないお母さんからも、高インスリンの赤ちゃんが生まれることを確かめます。つまり赤ちゃんは産後低血糖のハイリスクなのです。

 

そして出産後の赤ちゃんのケアとして久保田式管理を作り実践することで、産後の多くのトラブルを回避できるようにしたのです。

発達障害が急増している現象にも久保田先生ならではの視点で原因について考察されます。

多くの発達障害の患者さんを検査して感じている、インスリン分泌や血糖コントロールの不良などが、妊娠中や産後の管理に関係しているという考えはとても納得するものです。

 

ただここでも産科の学会などでは、無視されときに罵倒され、さらに笑われるという扱いだそうです。

子宮の中では赤ちゃんはケトジェニックな状態であることを理解してくれたら、専門家として反対するのであれば反論を理論的に構築してほしいものです。

 

久保田先生は、臨床を離れて発達障害の予防などのために今後は活動されると話されていました。

すでに影響力のある方も久保田先生の理論に興味をもたれているそうです。

ここでも権威ある医学会は最後になるでしょう。

 

今後も久保田先生とは連絡を取りながら、いろいろと教えてもらおうと思います。

セミナー後には、17名の方々が懇親会に参加してくれました。

とても楽しいセミナーとなりました。

 

急な告知にも関わらず、参加してくれたみなさま、ありがとうございました。

| 発達障害 | 16:40 | - | - |


新R25でグルテンフリーについてのインタビューを受けました。

新R25で、グルテンフリーについてのインタビューを受けました。

   

グルテンが腸の不調を引き起こしていることや、グルテンフリーのメリット、そしてグルテンを除去する時はカゼインも同時に除去した方がいいことなど、具体的な除去の仕方についてインタビュー内でお話ししました。

     

  

グルテンは砂糖と同じで依存性が強く、辞めるのが辛いという患者さんも多いです。

しかし実際やめてみると、驚くほど体調が良くなるというケースも多いのです。

まずは2週間きっちり抜いてみて下さい。

  

  

新R25は20代の皆さんの購読が多いと思いますが、毎日をパワフルに、そして仕事のパフォーマンスを上げるためにも是非グルテンフリーな食生活を皆さんに実践して貰えたらと思います。

  

記事は下のリンクから読めるので

宜しければご覧ください。

  

https://r25.jp/article/661461575188346625?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_campaign=share_on_site&utm_content=pc



     

| メディア情報 | 15:21 | - | - |


妊娠の為に必要な栄養アプローチ⇒饂劼竜’修鮃發瓩

前回のブログで、卵子は大量のミトコンドリアを有していてATPを産生しているとお話ししましたが、

  

このATP産生には

・TCAサイクルによるATP産生

・電子伝達系によるATP産生

があります。


  

実はこのTCAサイクルを回すにはあらゆる種類のビタミンB群が必要であり、電子伝達系によるATP産生のためには、十分なヘム鉄が必要なのです。

  

  

つまりビタミンBや鉄が不足すると、当然のことながら、ミトコンドリアはうまく機能しないのです。

  

 

つまり卵子の働きや、その質を高めるためには抗酸化アプローチとしてビタミンEやコエンザイムQ10はもちろん必要なのですが…

それ以前に、まずはミトコンドリアをちゃんと機能させるために十分なビタミンBとヘム鉄を補充することが何よりも大切なのです。

  

  

ビタミンBのサプリメントは、すべてのビタミンB群を含むコンプレックスタイプのものを。

鉄は活性酸素が発生する無機鉄ではなく、ヘム鉄で摂取して下さい。

フェロケルなどのキレート鉄は決してお勧めしません。


  

そしてその上で、天然ビタミンE(同族体を含んだものを選ぶこと)と併用してコエンザイムQ10を摂取するのが、オーソモレキュラー的に見た卵子の機能と質を高めるための基本の栄養素になります。

  

  

妊娠希望でクリニックに来院される患者さんには、検査データからこれらの栄養素の不足をチェック、その他妊娠に向けて大切な検査項目である甲状腺やDHEA -sやビタミンD濃度なども追加で検査しています。 

その検査結果を踏まえて、クリニックでは食事指導と適切なサプリメンテーションを指導しています。

   

  

クリニックの患者さんの中には、す不妊治療でうまくいかずにオーソモレキュラーを併用したところ、46歳や48歳など40後半で妊娠された方も多くいらっしゃいます。

  

  

オーソモレキュラーはこのように細胞や組織、臓器に必要な栄養素を至適濃度に持っていくことで、それらが持つ機能を向上させる治療法なのです。

   

| 不妊症 | 08:38 | - | - |


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