うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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昨日は千葉講演会でした

JUGEMテーマ:健康



昨日は千葉にて一般の方々向けの講演会でした。
朝のニュースでは、なんと千葉と茨城だけが大雪注意報!!
千葉では積雪5cm!!

これでは参加いただくみなさんも足元が悪くなり心配していました。
雪は朝のうちにやみ、総武線で電車に乗っていると窓からの景色で徐々に雪も少なくなっているのでホッとしました。
開演が午後2時だったので、大きな影響もなく始めることができました。

この講演会は、公益社団法人千葉県柔道整復師会が主催されている年1回の県民講演会です。
聞くところによると30回ほどの歴史ある勉強会だそうです。
昨年は、「ケトン体が人類を救う」の宗田哲男先生が演者でしたので、糖質制限系が2年連続になりますね。

300名の定員にたいして500名以上の参加希望の連絡があったため多くの方々へお断りをしなくてはならなかった・・・という連絡をいただいいました。
まさか、自分が千葉でそんなに有名で人気があるはずがない・・・と思って会場に入ったのですが・・・

思った通り、自分を知っている方はほとんどいなかったと思います(笑)

今回は新聞広告を使った告知と、

『中高年の心と身体をより健康にする栄養』

というタイトルが良かったようです。
会場は、見事に健康に興味をおもちの中高年であふれました(笑)
80歳をこえた多くの方とも話をすることができ、最高齢は88歳の女性でした。



2時間以上の持ち時間であったため休憩をはさんで2部構成としました。
一部は、中高年の定義について栄養的に自分なりの解釈をつたえました。

厚労省は、45歳以上を中高年としています。
それ以前を壮年。
壮年と中年の違いは、栄養や代謝から考えるとどのような違いがあるのか・・・

私たちの身体は、実はものすごいスピードで入れ替えを行っています。
そして入れ替えをしていることによって、今と同じ状態を将来も継続しようとしているのです。
中高年になると、この入れ替えが上手く行かなくなり、徐々に体型がかわり機能がおちてしまうと考えることができます。
この入れ替えの中心は、タンパク質になります。
そしてタンパク質の体重あたりの必要量は高齢になればなるほど多くなることもつたえました。
つまりおじいちゃん、おばあちゃんには、もう一品お肉を追加ということです。



そして後半は、血糖値スパイクが認知症や動脈硬化に深く関係していて、それは糖尿病と診断されていなくても気をつけなくてはいけないことを、様々な角度からおつたえしました。
今回の講演会の最大の特徴は、主催者からも質疑応答の時間を作ってほしいということだったので、たっぷりと参加いただいたみなさんと質疑応答することができたということです。

手を上げられない方は、匿名希望ということで主催者の方から代わりに質問をいただいたり・・・・この時間がとても有意義で楽しい時間になりました。

書籍販売もおこなったのですが、書店さんが驚くほど購入いただいたとのことでした。
とても嬉しい限りです。
サインを希望いただく方もとても多く、多くの皆さんと直接話をすることができてうれしかったです。

昨日の参加者の皆さん、主催者のみなさんありがとうございました。
なんでも本年11月にはもう一回講演の機会をいただいているとのこと、楽しみにしています。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 10:00 | - | - |


女性に不足しがちな栄養素〜ビタミンB6の重要性〜

前回のブログで若い女性にカロリー、そしてタンパク質が足りないとお話ししましたが、当然その他の栄養素もそれに伴い不足していきます。


  

その不足する代表的な栄養素が鉄とビタミンB群です。

貧血という診断を受けていなければ貧血ではないわけでは決してなく、日本人の女性はかなりの確率で潜在性鉄欠乏とビタミン欠乏状態にあります。

  

   

鉄欠乏に関しては特異的な症状は乏しいですが、以下のようなさまざまな不定愁訴と深く関係します。


・動悸、めまい、肩こり、頭痛

・皮膚、爪、髪の毛、粘膜のトラブル

・注意力の低下やイライラ感を感じる

・食欲不振

・抑うつ感、意欲の低下  など


  

つまり鉄欠乏で食欲不振になりお肉などがしっかり食べられず、さらに鉄欠乏に…という悪循環に繋がるというわけです。

   

   

話は変わりますが、私たちの気分や感情は脳内神経伝達物質のバランスに左右されます。

興奮系(ノルアドレナリン、ドーパミンなど)と抑制系(GABA)、そしてそのバランスを調整している調整系(セロトニン)の3つのバランスによって安定したり、不安定になったりします。


そのセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、GABAは全て身体に入ってきたタンパク質は血流脳関門を通り様々な栄養素の助けを得て、それぞれの神経伝達物質に形を変えていくのです。

  

    

このようにタンパク質がそれぞれの神経伝達物質に形を変えていく上で、最も重要とされる栄養素はなにか?

  

それがビタミンB6なのです。

  

・フェルニルアラニン→ドーパミン

・ドーパミン→ノルアドレナリン

・グルタミン→グルタミン酸

・トリプトファン→セロトニン

・グルタミン酸→GABA


つまり、ドーパミン、ノルアドレナリン、グルタミン酸、セロトニン、GABAの神経伝達物質が生成されるためにはビタミンB6が必要不可欠なため、ビタミンB6が不足すると様々な不定愁訴を生み出すということがここからも分かるでしょう。

  

  

そして女性ホルモンであるエストロゲンの分泌はトリプトファンの消費量を増やすため、当然のことながらトリプトファンの代謝に必要なビタミンB6の消費量を増やします。

  

  

その中でも特にビタミンB6不足の影響を受けるのが抑制系伝達物質であるGABAであり、

脳内神経伝達物質のバランスを崩してしまう結果に繋がってしまうのです。


   

つまり女性ホルモン補充療法やPMSの治療においては、何においてもビタミンB6の評価と補充が非常に重要なポイントになります。

  

  

前回のブログで若い女性のカロリー不足が深刻という話をしましたが、タンパク質と脂質不足だと、身体にとって大切なコレステロールを充分に生成できません。

そして人体の免疫維持に大切な役割を果たしているビタミンD3はコレステロールから作られているため、低コレステロールはビタミンD3不足の原因にもなるのです。


  

そしてコレステロールから生成されるプレグネノロンは本来なら男性ホルモンや女性ホルモンの材料となるDHEAを生成するのですが、ストレス下ではコルチゾールの分泌のために作用してしまうのでその結果、DHEAをうまく生成することができなくなります。

  

   

つまり男性も女性も健康なホルモンバランスを保ち、免疫力などを維持するビタミンを生成する力を弱めないためにも、過度のストレスを避け、カロリー不足をしっかり補うことがとても大切なのです。


   

以上、2回に渡り女性の栄養について書いてみましたが、本ブログをご覧の方に現代の栄養不足の現状をご理解頂いて個々の意識と食事を変えていくきっかけになればとても嬉しいです。


   

| 医療セミナー報告 | 14:52 | - | - |


現代女性の栄養の問題点

先日の統合医療展でお話しした『女性のエイジングと栄養の関係』についてブログでも2回に分けてその概要をお伝えしたいと思います。

    

  

女性は月経がはじまり、妊娠、出産を経て閉経するまでの間、身体は以下のような変化を遂げています。



初期: 10代〜


生理が始まり、思春期の成長期と月経が重なり、鉄などを始め、あらゆる栄養素が不足する可能性が高いのでしっかりと補充する必要があります。

   


中期:20歳代中頃〜40歳頃


この時期は妊娠、出産、授乳など母体から赤ちゃんに栄養が使われ、成長期同様、非常に栄養を消耗する時期です。

妊娠と出産前後の栄養強化はその後の母体の健康に大きく影響します。

同時に、ホルモン分泌に伴うPMSなどの不調も起こりやすいのがこの時期です。

  


後期:40歳中旬・後半頃〜

いわゆる更年期で、閉経に向けホルモンバランスが徐々に乱れていく時期ですが、ここでも栄養をしっかり入れておくと、更年期の症状はかなり軽減できます。



閉経後閉経後は、ホルモンの作用低下を代償するアプローチがきちんとなされているかが大切なポイントになります。

   

  

どの年代でも共通する栄養の問題点は

‥質依存とカロリー不足から来るタンパク不足

貧血と診断されない鉄不足

ビタミンB不足

   

ご存知の方も多いと思いますが、鉄不足やビタミンB不足はメンタル不調の原因に繋がり、いわゆる原因不明の体調不良が起こることもあります。

これがいわゆる『不定愁訴』と呼ばれるもので、精神科に行くと抗精神薬が処方されてしまうというわけです。

   

  

鉄とビタミンB不足と同様もしくはそれ以上に自分が危惧しているのは『女性の摂取エネルギー不足』の問題です。

女性の間ではモデルのような体型が憧れとされ、特に20代・30代女性の『痩せ』が深刻となっています。  


  

その結果、この20年で出生数は減少するも、低出生体重児の割合がかなり増えているのです。

母体の妊娠前のBMI(特に23未満)が低く妊娠中の体重増加が少ない場合、低体重児として生まれる可能性が高くなります。

   

  

このように妊娠前や妊娠中の母体の栄養状態は子供の多くの疾患発症と関係しており、低出生体重児は2型糖尿病の発症だけでなく、心筋梗塞や高血圧を発症する確率も上がることが既に日本人で確認されています。

     

  

現在日本では初産の平均年齢は30.1歳とされており、全国で4人に1人が、いわゆる高齢出産と言われる35歳以上で初めての出産を経験していますが、ここで『サザエさん』の家族の例をあげてみましょう。

   

  

サザエさんの家族は昭和初期の一般的家族構成の代表例です。

フネさんは43歳でワカメちゃんを出産していますが、このように現在高齢出産と言われる年齢での出産は当時は珍しいことではなく、昭和初期には50歳以上の出産も多くあったのです。

    

  

昭和初期に不妊治療は行われていないので全て自然妊娠なのです。この当時と比較して現代のほうが栄養状態が良いように思いますが、20〜40歳代の女性の摂取カロリーや摂取タンパク質量については 同程度かそれ以下になっています。


   

日本人の女性の約8割が該当するといわれている『新型栄養失調』。

この背景には思春期、若い女性の極度のダイエット思考が隠れていることが多く見受けられます。

      

   

次回のブログでは女性に不足しがちな栄養素についてお話ししようと思います。

| 医療セミナー報告 | 08:00 | - | - |


2019年統合医療展の報告
1月23日と24日、東京ビックサイトにて2019年統合医療展が開催されました。
自分は23日に2回、皆さんの前でお話をする機会を頂きました。

  
1つ目の登壇は一般社団法人オーソモレキュラー 医学会特別シンポジウム(参加費無料)で、会場は満員、椅子の周りを立ち見の方々が取り囲むくらい大盛況でした。

  
最初に柳澤先生がオーソモレキュラー医学の概要と世界の動向についてお話しくださった後に、自分が血液検査が語る栄養状態とオーソモレキュラー教育の現状についてお話ししました。
そして最後に井手口先生が、食事からという観点でスーパーフードとその活用法をご紹介下さいました。
   
  
質疑応答の時間には沢山の質問が出て、参加者の皆さんのオーソモレキュラー への関心の高さを伺えました。大変活気のあるセミナーだったと思います。
  
  
2つ目の講演は休憩を挟んで自分の単独講演でした。
こちらはチケット制の有料講演だったにもかかわらず、大変多くの方が会場にいらしてくださいました。
  
タイトルは『女性のエイジングと栄養』について。
   
この講演には一般大学の栄養学部の教職の方などが参加して下さっていたようで、潜在性栄養障害の問題が良く分かったと後でコメントいただき、普段自分の話を聞くことが無い方々にオーソモレキュラーの考え方を少し知っていただけたと思います。

  
女性の栄養については、このブログを読んでくださっている皆さんも非常に興味あるトピックではないでしょうか?

  
概要にはなりますが、明日のブログで2回に分けて講演内容を紹介できたらと思っています。



| 医療セミナー報告 | 21:46 | - | - |


そろそろ花粉シーズン到来。

今年も花粉の季節がもうすぐ到来します。

花粉症をお持ちの方には辛い時期ですね。

  

2019年の花粉飛散量は昨年の3倍と言われているとは聞いていましたが、最近ニュースを見ていたら、北海道や沖縄以外は、予想通り今年も花粉が多く飛ぶとのことでした。

  

  

そしてニュースで花粉情報が流れるようになり、昨年2月に出版した『花粉症は一週間で治る!』(さくら舎)がAmazonのアレルギーランキング1位に返り咲き、維持していると連絡を受けました。

この時期だからなのか、とても花粉症へのアプローチについて興味を持っている方が多いと感じました。

  

この本は、タイトルの通り花粉症を克服するアプローチについて書いています。

花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギー疾患にに足りない栄養素は共通しているのです。


   

一年足らずで7刷りまで増刷されているとのことで、大変沢山の方に読んで頂いているようです。

   


  

そしてこの本をきっかけにクリニックを受診され、花粉症やアレルギーから卒業される方も多く、改めてオーソモレキュラー を伝える上での出版の大切さを感じています。

     

  

もし皆さんの周りの方で花粉症でお悩みの方がいたら、ぜひこの本をご紹介頂けたらと思います。

   

花粉症だけでなく、アトピーや喘息の方などアレルギー全般に有効なアプローチについて書いているので、ご参考になればとても嬉しいです。

   

Amazonはこちらから

https://www.amazon.co.jp/dp/4865811397/ref=cm_sw_r_li_dp_U_jveuCbDWSFN4Q

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 09:37 | - | - |


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