うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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クリニックスタッフの栄養療法との出会い

クリニックには元々、患者さまとしてクリニックに通っていてオーソモレキュラー栄養療法の素晴らしさに感動し、自身の仕事にしているスタッフが多くいます。
今日は、その中の1人のスタッフとオーソモレキュラー栄養療法との出会いを書こうと思います。
彼女は今から約10年前、統合失調症陽性症状で3か月の入院をし、何と21錠のお薬を飲み続け、精神科の医師からは将来仕事をすることは難しいだろうと退院時に言われていました。
彼女のお母さまが必死に色々と情報を集め、当時八重洲にあった自分のクリニックを見つけて受診してくれたのが出会いのきっかけでした。
多項目の血液検査をし、自分の指導のもと時間をかけ栄養状態を整えていきました。
当時かかっていた精神科の先生にも協力していただき数年の時間をかけ慎重に減薬していきました。
順調に回復し、大学も卒業し仕事も趣味もできるように、今では自分のクリニックで元気に働いてくれています。
治療は難しいと言われる精神疾患ですが、オーソモレキュラー栄養療法で統合失調症だったとは言われても分からない程、回復していくのです。
もちろん、体質としてビタミンB群の必要量が多いので疲れやストレスなどが大きくなると普段の栄養の量では足りず、栄養欠乏が起き、統合失調症の症状が出やすくなります。
そんな時は自主的にサプリメントの量を増やしたり、点滴をしたりしてうまく自分自身と付き合っています。
オーソモレキュラー栄養療法の良い所は、自分自身の調子が分かってきて調整できるようになる事です。
彼女は、『人生が変わったこと、本来の自分にもう一度会うことが出来たことに感謝し続けています。に調子に乗ったり、矩(のり)を超えて頑張りすぎて、大崩れしたとしても、もう一度波に乗って自分の道に戻る、その方法を1つでも多く知っていることは、自分なりの人生を歩んでいく上で、とても心強いことです。』と言ってくれています。
オーソモレキュラー栄養療法を診療に取り入れてから数々の奇跡を目の前にしてきました、でもそれは奇跡ではなく必然なのです。
病気になるのが当然になってきている現代ですが、多くの方が悲しみの涙ではなく嬉しさや幸せの涙の多い人生になって欲しいと願っています。

JUGEMテーマ:健康

| 統合失調症 | 17:06 | - | - |


診察室より・・

JUGEMテーマ:健康

 

地方の大学病院精神科で治療を継続されている30歳代の女性の患者さんです。

診断名は、統合失調症。

主治医から丁寧な紹介状をもって新宿へ来てくれたのが8か月前でした。

ジプレキサを中心とした投薬で強い症状は軽減していたのですが、幻聴が消えることはなく副作用を強く感じていました。

先日、再検査のために新宿を受診してたときには

すっきりとした印象で、顔つきはしっかりされて、体のこわばりのような副作用が無くなっているようでした。

 

栄養療法をはじめてからの経過をうかがうと・・・

 

眠りが深くなり幻聴が無くなった。

ジプレキサを減薬することもできるようになり、辛かった副作用がなくなった。

ないかをしようという意欲がでてきた。

絵を描きたいという気持ちもでてきて描き始めました。

 

そんな経過をうかがって、描いた絵の写メとかないの???

 

と尋ねたところ、バッグから作品が印刷されたはがきをだしてくれました。

一目見てビックリしました。

雰囲気がある絵です。

 

絵ハガキをいただき、ブログなどへアップすることの了解をいただいてその日の診察を終えました。

創作作業には、長時間継続しないことを注意しているそうなので安心です。

 

主治医の先生も喜ばれているとのこと。

お薬の使い方も、多剤併用になるような処方の仕方ではない先生なので適切に調節していただけると思います。

 

このような患者さんの経過に触れると、栄養のもつ力とともに強いバッシングをうけながらもオーソモレキュラー療法を確立したホッファー先生に敬意を感じるのです。

 

 

ビクトリア ホッファーDr自宅にて [2008/04/29]

| 統合失調症 | 14:14 | - | - |


嬉しい報告でした!

JUGEMテーマ:健康

先日、久しぶりにクリニックを受診してくれた患者さんです。 30歳の男性 カルテを振り返ってみると、新宿溝口クリニックの初診は2010年でした。 病歴は、18歳のときに統合失調症の診断になり投薬治療が始まっています。 21歳で初診になったときには、学校へ行けず、寝たきりのような状態であると話されていました。 症状は山あり谷ありでしたが、いつでも可能な範囲でサプリメントと食事療法を継続してくれていました。 アルバイトをはじめ、ストレスが増し症状が増悪。。。 恋愛も経験しパートナーとの関係でも不安定なときもありました。 そのような時期には、臨床心理士の先生を紹介し心理的にストレスマネージメントのアドバイスもいただきました。 そしてすべての抗精神病薬を断薬することができ、パートナーともめでたく結婚。 そして本年8月からは、精神障害と認定された方々を対象とした就労支援センターで働いていると話されていました。 これまでの彼の経験のすべてが生かせる職場です。 きっと誰よりもクライアントのつらさを理解することができるでしょう。 以前に感じていた焦燥感のようなものもなくとても落ち着いた雰囲気で、「これなら安心」と思いました。 ホッファー先生に初めてお会いしたとき、食事で同席してくれたご夫婦のご主人も大学時代に統合失調症を発症し、投薬治療では改善なくホッファーによるオーソモレキュラー療法で改善したことで精神障害者の社会復帰のサポートの仕事をしていたことを思い出しました。 彼は”先生のおかげです!”と言ってくれるのですが、いやいや君の努力とあきらめない気持ちの成果です。 きっとこれからのいろいろも乗り越えて、仕事に家庭にいっぱい苦労も喜びも経験してもらえたらと思います。
| 統合失調症 | 11:50 | - | - |


ある統合失調症の患者さん
JUGEMテーマ:健康


2ヶ月に1回通院している30歳代の男性の患者さんが居ます。
予約表にその方の名前を見つけると、2ヶ月早いな〜〜ということと同時に、5年前に始めてクリニックを受診してくれた当時を思い出します。

統合失調症の診断で、多くの薬を飲んでいました。
以前紹介しましたが、いつ尿や便をもらしてしまうかわからないので、外出時にはいつも下着だけでなくズボンも持ち歩きながらお母さんがいつも一緒でした。

栄養療法を併用してからも不安定な時期がありましたが、減薬をすすめました。
いまではリスパダール1mgのみです。

自立支援の施設に入居し家を離れ、作業所で訓練を受けながらアルバイト代も入るようになりました。
24時間つきそっていたお母さんからしてみると、息子さんが家をでて寂しいやら、どうしてよいやら・・・そんな雰囲気でした。
その彼が、家を離れてもうすぐ3年です。
自立支援の施設も卒業しなくてはならないのです。

作業所からの収入では、生活することはできません。
この先かれは、生活保護を申請し一人暮らしする部屋をさがし一人で自立した生活を始めることになりました。

3年前に支援施設へ引越しすることを相談されたときには、まだ早いかな・・・という印象でしたが、大きなトラブルは一回もなく友人も増やしたくましく成長しました。

まだ少量の薬を使っています。そして生活保護の助けを借りることになります。
それでも、病院への入院を繰り返し、多剤併用で日常生活すらままならない状態であったことを考えると、生活の質には大きな差があります。

なによりも、彼の目には将来への期待や希望や、少しの不安が写っています。
いつも思い繰り返し書きますが、医療が人へ施されるものであるなら、それは受ける患者さんにとって可能性が提供されなくてはならないのです。
| 統合失調症 | 22:50 | comments(0) | trackbacks(0) |


本日の診察室より
JUGEMテーマ:健康


統合失調症の治療で、何度も入院治療を繰り返してきた50歳代の女性の患者さんです。
栄養アプローチに取り組み、約2年弱で薬が2種類でしかも少量で済むようになりとても調子が良くなっていました。

精神科の薬剤を処方している主治医との外来での会話です。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

精神科医:Sさん、調子はいかがですか?

Sさん : 友達と生まれて初めてカラオケに行くことができました。自分が歌う順番が近くなった時には緊張してしまいました。

精神科医:それでは、お薬追加しておきますね。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

この経過で、せっかくなくなっていたロドピンが復活してしまったそうです。
もちろん患者さんは飲んでいません。

Sさんは、2年前までは人と関係を作ることなどできず、妄想と薬の副作用と闘うだけの日々でした。
カラオケに誘ってくれる友達ができ、初めてカラオケに行けたことを主治医に報告したかっただけだそうです。
もうこうなると、診察室でなにを話したらよいのか困ってしまうと悩んでいました。

僕からのアドバイスは、
『おかげさまで、調子が良い状態が続いています。』

とだけ言いなさい。
そしてたまに・・
『最近、お薬を飲むと以前よりも良く効くのか、眠くなってしまい昼間に困るほどです。』

と付け足しなさいとアドバイスします。

今回の会話からの薬の増量には、二人で大笑いしてしまいました。
専門の先生はお忙ししぎるのでしょうか・・・・顔を見ながらSさんの報告を聞いていたら、間違っても薬の増量を考えることはなかったと思います。

上手に付き合わないと、とんでもないことになりますね。

今日は、これから追記します。

7月10日は、栄養療法の講演会です。
今回は、無料講演会です。

テーマは、がんとうつに対する栄養アプローチ。
大阪大学の大平哲也先生をゲストスピーカーでお招きしています。
大阪で500人を爆笑させた、楽しい講演です。

そのときまでにがんへの栄養アプローチの本ができあがるか・・・ちょっと無理だったのですが、出版社へ無理やりお願いしました。
当日、500冊 間に合うことになりました。

といっても、一度こちらの買い取りです。
出来立てホヤホヤの本をお分けすることができるようになったので、ご報告です。



| 統合失調症 | 14:28 | comments(0) | trackbacks(0) |


統合失調症:幻聴の栄養療法による変化
JUGEMテーマ:健康


先程、この治療に取り組み始め約半年が経過した、統合失調症の患者さんの検査データの解析をしました。

患者さんは、40歳代の女性です。
投合失調症と診断されすでに16年が経過しています。
もちろん新宿を訪れてくれたときも、投薬治療のみです。

・リスパダール 1日 6mg
・コントミン  1日 100mg

これらを主剤に、副作用止めのアーテンと寝るためのベゲタミンとレンドルミンを服用していました。

この薬の組み合わせは、主治医の先生のご苦労と多剤併用へなっていった過程を想像することが出来るものです。
この処方においても幻聴はコントロールされず、ときに幻聴に支配され暴れることなどがありました。
そんな状況でもいたずらに増薬による対応をしてこなかった主治医の先生は偉いと思います。

半年後の情報では、ベゲタミンが断薬されリスパダールもコントミンも減薬が始まっていました。
チェックリストでも投合失調症に見られる多くの症状が改善ないし消失していることが確認できます。

そして投合失調症の典型的な症状である幻聴についてですが、この治療による効果だなぁ〜と思う記載がありましたのでご紹介したいと思います。
新宿では、幻聴が聞こえていた患者さんへ2回目以降の検査で幻聴についてのアンケートを行なっています。
その記載が下記のようでした。

 ◆以前の幻聴はなんて聴こえましたか?
  :死ね お前はダメだ 価値がない
 ◆頻度はどれくらいでしたか?
  :毎日
 ◆以前の幻聴が聴こえた時の自分の反応は?
  :つらくなる その通りにしなければいけないと思う

 ◇現在の幻聴はなんて聴こえますか?
  :あまり意味がないこと 聞き流せること
 ◇頻度はどれくらいですか?
  :時々 毎日
 ◇現在の幻聴が聴こえる時の自分の反応は?
  :距離をおける

幻聴は、今でも毎日聞こえるものの、内容に大きな変化があることが分かります。
ご家族のコメントでは、今では1日中ほがらかにしていることもあるとのことです。辛い内容の幻聴に支配されていたときには、毎日険しい顔で笑顔など見られなかったとのことです。

栄養療法の併用によってこのような改善が得られた結果として交感神経の緊張が和らぎ、ベゲタミンという強い睡眠薬が必要なく、レンドルミンだけで眠ることが出来るようになっています。

多くの精神科医は、リスパダールやコントミンなどの抗精神病薬でコントロールができない幻聴が、ナイアシンをはじめとする栄養アプローチによって軽減したり消失したりすることを信じてくれません。
信じてくれない人々へ、事実を提示しても 

『例外はある』

と片付けられますので注意してください。

さて今後の幻聴の経過は、

・幻聴の内容が意味の無いようなものになり
・時に意味のないような音だけになり
・その後、頻度が減り
・ストレスや甘いものの摂取したときだけ聞こえるようになり
・最終的に消えます




| 統合失調症 | 22:26 | comments(1) | trackbacks(1) |


66歳男性患者さんの経過
JUGEMテーマ:健康

とても重度のパニック障害で治療されている女性の患者さんが、自分の症状がある程度良くなった頃に相談されました。
66歳になる自分のお父さんについてでした。

訳あってお父さんは一人暮らしを続けている・・・統合失調症の症状が激しく、幻覚や妄想がひどくなると時間に関係なく電話をしてくる。
何十年もひとりで暮らしていて、働いていないのでお金もない・・・

そんな状態だが、自分がよくなったこの治療はお父さんへも効果があるだろうか・・?

どうにかお父様を連れてこられたときには、表情が乏しく、どこか険しい雰囲気が漂っていました。
髪の毛はボサボサで、無精ひげ。
動作も遅く、近所から聞こえる幻聴や幻覚らしきことについて話されていました。

娘さんの言うことは、素直に聞いているようでした。
一人暮らしでも出来る、糖質制限やタンパク質の増量などについて娘さんと相談し、お父さんへ指導してもらうことにしました。
サプリメントは購入することができないため、ナイアシンだけはお飲みいただき、その他の治療に必要な栄養素は処方可能なものを工夫してお飲みいただきました。

1年経ち、かなり身体がしまり表情もとても穏やかになられています。
診察室でも幻聴などについての訴えは無く、毎朝早起きして散歩をしているとのことでした。

お父さんが診察室を出たあとに娘さんから経過を聞くと、

電話が掛かってこない
食事は指導どおりに淡々と継続している
ごみがゴミ袋に入っている

お父さんは何十年も前から、とにかく整理ができずいつもゴミだらけだったそうです。
自分が知っているお父さんの歴史でも、今のように片づけをしてゴミをゴミ袋へ入れてまとめている光景を見たことが無かった。。。

そんなお父さんの経過を、娘さんがとてもうれしそうに話されているのが印象的でした。



| 統合失調症 | 23:21 | comments(0) | trackbacks(0) |


統合失調症の治療経過:40歳代男性
JUGEMテーマ:健康

昨晩お会いした精神科教授は、統合失調症の治療についても現在の精神科学会のトレーニングを積んだ経験豊かな精神科医以外は扱ってはならないというお考えでした。(かなりしつこいですね...自分も)

今日、カウンセリングした40歳代男性の統合失調症の患者さんの経過についてお伝えし、現在の精神科治療の問題点について提言できればと思います。

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約5年前に、強い妄想と希死念慮が発症。
数回の入院治療を含め発症後は投薬治療を継続されていました。

初診時は、主治医からは陰性症状と言い渡されていましたが・・・・
 ・記憶力、集中力の低下
 ・感情の平坦化、無表情の顔、意欲の低下
 ・ときおり襲ってくる”死にたい”という感情

などに苦しんでいらっしゃいました。
新宿を初診されたのが、昨年2月ですので1年5ヶ月前になります。
その時の投薬は、

 エビリファイ
 セロクエル
 ドグマチール
 アキネトン

 レンドルミン
 サイレース

 酸化マグネシウム・ウルソ

初診時の検査データでは、やせ形でないにも関わらず 総コレステロール値が低く、その他ではビタミンB群の重篤な不足がありました。
また血糖調節障害があり、いわゆる低血糖症の状態でした。
そして2回目3回目の検査結果から鉄の不足が存在することが分かってきました。

この患者さんにたいしての新宿での僕のサポートは、食事指導と不足栄養素の補充と代謝の改善です。
決して精神科教授が言うような、統合失調症の治療を門外漢の素人がやったわけではありません。
その一つの理由は、この患者さんのお住いが九州なので新宿での投薬の調整が困難であったからです。

糖質制限の食事を実行し、検査データからその時その時に必要な栄養素を補給する治療を1年5ヶ月にわたり実行した結果は次の通り。

<投薬内容>
 セロクエル 25mg 1錠 寝る前 
 アキネトン 1錠 寝る前のみ

・仕事にも毎日通い、最近では多少の残業もすることが出来る。
・意欲も保たれ、通勤のためにバイクを購入し乗っているが、春などはとても気持ちよいと感じながら通勤できた。
・たまに薬を飲み忘れて寝てしまうことがあるが、そのときには少し沈んだ気分がでることがある。
・副作用は全くない。


検査データの変化は次のようなものでした。

○ 総コレステロールの上昇 → これは総合的な栄養状態の改善を示します。
・コレステロールの低値は、うつ病やうつ症状との関係が多く指摘されている検査データの問題点です。
・コレステロールが低い統合失調症の患者さんは、自殺のリスクが高く衝動性が亢進します。

○ 一時的に上昇した尿素窒素の最低下
・この結果はおそらく仕事量の増大などによる、ビタミンB群の消費増によるものと考えられます。
・労働やストレスなどによって大量のビタミンB群を消費する体質なので、今後もビタミンB群の補充は状態がよいときでも継続することが望ましい。


カウンセリングの最後には、最低量のセロクエルは継続し無理に減薬や断薬を試みないこと、アキネトンは現在の投薬量であれば不要であることが予想できることなどを話し合いました。

1年5ヶ月の期間でスムーズに減薬され、しかも就労も問題無く出来るほど改善されました。
くりかえしますが、新宿で僕がサポートしたのは「食事指導」と「栄養素補給」のアドバイスです。
その結果が統合失調症の投薬を劇的に減量することを可能とし、陰性症状と言われていた無感情の患者さんが、バイクで気持ちよいと感じながら、残業まで出来るようになっているのです。
そしてその背景には、代謝の改善がありコレステロールについては多くのエビデンスが存在するのです。

このような視点が、現在の精神科医師育成トレーニングにはきっと欠けているのでしょうね。。。。

夕べのことは、自分がかなりしつこい性格であることを再確認させてくれました。
このような内科的な視点を、一人でも多くの精神科医が持つようにならなくては、莫大な患者さんたちがただただ投薬を継続されることになってしまうのです。
| 統合失調症 | 15:30 | comments(6) | trackbacks(0) |


統合失調症の臨床研究進行状況
JUGEMテーマ:健康
すでに他のクリニックで統合失調症と診断され、新宿のクリニックへ栄養療法を希望し受診された患者さんにご協力をいただきながら、統合失調症にたいする栄養療法の効果を確かめる臨床研究が進んでいます。

その研究の中心は以前にブログでも紹介した、栄養大学の大学院生になった統合失調症と診断されていた元( ?)患者です。
今回の研究では正常な方々をコントロール群として同じ内容の検査を行って比較対照が出来るタイプなのでとても研究の質とすると高いものです。

6月末の時点で、統合失調症患者グループの最初の検査はほぼそろいました。
あとはコントロールグループの検査と、患者グループの治療による変化を見ていくことになります。
改善までにしばらく時間がかかることも多いので、2つのグループに差がでるまでの観察期間が十分であるかどうかなど課題はまだまだ大きいのですが、とても意味のある研究であることは確かです。

本来であればこのような研究は自分が中心となり勧めていくことが重要なのですが、今回は元患者さんが、自分の改善した理由についてを深くしりたいということから始まりました。

今日の外来でも大学を休んでいた学生さんが、薬を全て止めてこの4月から復学していたことを報告してくれたり、パキシルを長期間飲んでも日常生活が出来なかった女性が、投薬不要で仕事にも復帰出来た報告をいただいています。

本来であれば、”良くなった””良くなった”という話だけではなく、臨床研究のようにグループ分けをして効果を統計学的に検証することが重要なのでしょう。

この治療がもっと広く(頭の硬い)医師に知られ認められるようになるための必要な課題なのです。



| 統合失調症 | 16:59 | comments(2) | trackbacks(0) |


統合失調症の本当の原因は?
JUGEMテーマ:健康
 

昨日は、元患者さんとミーティングをしました。

何度か紹介しましたが、大学在学中に統合失調症を発症し投薬治療や入院治療を経験されたのちに栄養療法を行い、現在は服薬もなく全く無症状である患者さんです。

大学を卒業したのちに、自分がどうして栄養療法で改善したのか?その理由を知りたく栄養大学の大学院に進まれた方です。

 

いよいよ大学院での研究が本格的になり、自分の実験のための相談に来てくれたのです。

彼女の研究は、統合失調症という現在もはっきりとした原因がわかっていない病気の根本的な何かに迫る内容であると思います。

 

・ナイアシンの代謝に関わる遺伝的素因の検討

・統合失調症の患者さんに共通してみられるビタミンB群の代謝異常の検討

5時間糖負荷検査の結果と症状の関連の検討

・オーソモレキュラー治療前、3ヶ月後、6ヶ月後における血液検査データの推移

・それらの時期における自覚症状の変化

・それらの時期における抗精神病薬の投与量の変化

 

これらの項目を検討し、統合失調症を発症する方々の栄養代謝的な素因の検討と、オーソモレキュラー治療の効果の検討をするものです。

多くの患者さんの治療経過をみると、多くの方々に症状の改善と投薬の減量などが可能となるのですが、どうしても少数の方々に改善傾向が得られないこともあります。この研究によってそれらの差がどこにあるのかも分かってくるかもしれません。

| 統合失調症 | 08:41 | comments(3) | trackbacks(0) |


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