JUGEMテーマ:健康
クリニックには発達障害のお子さんも沢山いらっしゃまいます。
抱えている症状は一つではなくいくつかの症状が複数ある事が多くあります。
発達障害はドーパミンやノルアドレナリンという脳の伝達物質の不足や不安定さがある事も特徴で、その事が集中力にムラがある。という形となって表に出てきます。
そして普段集中力が続かなかったり、うまく取り組めない事が多くあっても、興味がある事や好きな事に対しては驚くような集中力を発揮する事が多くあります。
この驚くような集中力を発揮した後、多くのお子さんがスイッチが切れたように疲労感に襲われます。
好きな事をして幸せなはずなのに何故どっと疲れてしまうのか。
実は脳内ではこんな事が起こっていると考えられます。
興味や好きな事に遭遇すると脳は「意欲」「快楽」「学習」などの感情を司るドーパミンが分泌されます。
ドーパミンはノルアドレナリンの前駆物質でもある為、ドーパミンが大量に分泌されるという事はノルアドレナリンも沢山分泌されるという事になりさらに高揚感が増すと考えられます。
ドーパミンやノルアドレナリンの代謝にはビタミンB群、特にB6が欠かせません。
ドーパミンやノルアドレナリンが沢山分泌されるほどビタミンB群も沢山消費されていきます。
『集中する=快楽などの気持ちいと感じるドーパミンが分泌される=大量のビタミンB群が消費される』という事になります。
そう人は何かに集中している時、気持ちがいいと感じているのです。
それと同時に大量のビタミンB群も消費しています。
疲労についてはここでは割愛しますがビタミンB群は疲労の回復には欠かせない栄養素です。
ビタミンB群がホルモン分泌に沢山使われる事はエネルギー代謝に使えるビタミンB群が減ってしまう事にも繋がります。
エネルギー代謝が上手く行われない事は疲労物質の蓄積につながっていくのです。
ここまでの事をまとめると
『集中する=大量のビタミンB群が消費される=疲労感出る』
という事になり、集中し終わりドーパミンなどの分泌が通常に戻るとどっと疲れが出てしまうのです。
集中している本人はドーパミンやノルアドレナリンが沢山出ていますから自分で丁度いい時間で休憩を入れる事は中々難しいのでタイマーを使って時間になったら休憩するなどの工夫か必要かもしれません。
また多くの才能ある方は、感情の起伏が激しかったり、気分の浮き沈みが大きい方が多い印象です
オーソモレキュラー的に見るとビタミンB群が関わっている不足症状が非常に多いなと感じています。
きっと体は集中している時にありったけのビタミンB群を使い集中力がきれないように奮闘し、他に回せる分があまり残っていないのだと思います。
何か症状を抱えていない方でも仕事に集中したり趣味を楽しんだりと集中する機会は多くあります。
是非、良い時間で休憩をはさみビタミンB群をしっかり補給して疲労せずしっかり集中できる体をつくっていきましょう。