うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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副腎疲労とLGS(リーキーガット症候群)
JUGEMテーマ:健康


前回少し触れた副腎疲労症候群とLGSは切り離せない関係にあります。というよりも、慢性的なストレスに身体が暴露される結果として副腎疲労が形成され、さらに症状や病態を複雑にすることになるのですが、腸にトラブルがおこるとそれが慢性炎症として身体へのストレスになります。
特に腸のトラブルは、本来の身体に害のある異物は吸収しないというバリアー機能が破綻するLGS(leaky gut syndrome 腸管壁浸漏症候群) を引き起こします。その結果として異物が吸収されてしまうことになります。またLGSの多くは腸管粘膜に炎症を伴っているため、その炎症によって産生されるサイトカインという物質が栄養とともに吸収されます。小腸は栄養素を吸収する大切な場所なので、そこから異物も吸収され炎症性のサイトカインも吸収されてしまうことになるのです。
小腸から吸収された栄養素だけでなく異物や炎症性サイトカインたっぷりの血液は、門脈を通り肝臓に運ばれます。つまりLGSは肝臓に大きな負担をかけることになります。肝臓は肝心要の臓器なので、LGSは全身へ大きな影響を及ぼすことになるのです。
副腎疲労を指摘され、副腎のサポートを行い何らかの改善を実感されても、もし腸にトラブルが継続していると、副腎のサポートを止めてしまうとすぐに元の症状が戻ってしまいます。

☆ブログ管理者より追記☆

溝口院長の著書『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』では、
・「糖質摂取による身体の反応」にともなう「副腎疲労」や
・LGSに対する治療にもなる「腸を整えること」について
詳しく紹介されています。
http://orthomolecule.jugem.jp/?eid=1108
腸を整えることは、全身の粘膜における防御機能を正常化させます。この季節、花粉症にお悩みの方にもお勧めの一冊です
| 副腎疲労症候群 | 08:41 | - | - |


明日は勉強してきます
JUGEMテーマ:健康

低血糖症は、1つの病気を意味しているのではありません。
血糖値がコントロールできない、様々な病態を一まとめに表現した症候群であるのです。

多くはすい臓の機能障害によってインスリンの過剰分泌や分泌の遅延などが原因であります。食事の摂り方や、サプリメントによる栄養素の補給による栄養アプローチによって多くの患者さんは改善傾向を示し、時に完治といえるほどの状態の改善を示します。
しかし、ある少数の患者さまは、一般的な低血糖症の治療によっても症状の改善がなく血糖値の変動にともなう様々なホルモンによって引き起こされる症状が継続し、苦しい状況に変化が付けられないことがあります。
そのような患者さんの中には、副腎という臓器の機能が低下している方々がいらっしゃいます。

これまでも何回かこのブログで取り上げましたが、副腎疲労症候群という症候群です。
この病名も、症候群ですので副腎の機能が低下する様々な原因を一まとめに表現しているに過ぎません。

明日は、この副腎疲労症候群についての勉強会が開かれます。
勉強の結果として、また新しいアプローチ方法を手に入れることができるかもしれません。

| 副腎疲労症候群 | 22:20 | comments(3) | trackbacks(0) |


副腎の疲労とビタミンC
JUGEMテーマ:健康


いよいよ北海道の講演会が近づいてきました。
資料の準備はOKです。
北海道でこの治療を受けていらっしゃる多くの患者さんも聞きにこられることを報告受けています。この治療の本質を少しでも分かりやすく、心の成長のために栄養の大切さをお伝えできればと思っています。
不安なのは寒さですが、釣りで使っている防寒下着(ユニクロのヒートテック)を着ていこうと思ってます!!
参加費無料で、当日参加OKということなので、お近くの方はどうぞいらしてください。
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テーマ : 子供たちの意欲と栄養の関係
      〜子供の心を栄養から考える〜

日 時 : 2008年02月03日(日) 10時から
場 所 : 北広島市芸術文化ホール2階活動室
      (北海道北広島市中央6丁目2-1)
費 用 : 無 料
主 催 : NPO法人チャレンジポートあゆみ
共 催 : 北広島市教育委員会
定 員 : 70名
問合せ : 携帯 090 - 6697 - 5708 ( 大石 )
※1.当日託児を準備します。ご利用の方は問合せ先まで。
※2.医療関係者の方もご参加いただけます。その際は所属などをお知らせください。

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さて、前回にお伝えした強い疲労感を訴える女の子の患者さんについてです。
通常の栄養アプローチでは、なかなか効果がありませんでした。
慢性疲労症候群には、ビタミンCの投与が有効のことがあるという報告があることから、僕のもう1つのブログ(http://healcancer.jugem.jp/)のトピックであるビタミンCの点滴療法を選択することにしました。
前回お伝えしたとおり、重度の疲労感なので通院は不可能でしたから、入院してビタミンCの点滴をすることにしました。
その量は、通常では考えられない量になります。保険でビタミンCを注射するときには、1日0.5gが標準です。ところが今回は、その100倍になる50gを点滴することにしました。ちなみにガンの治療のばあいには、100gの点滴をします。

この治療は、とても効果がありました。
徐々にベッドに座っていることができるようになりました。
食事も噛んで食べることができるようになり、トイレへの移動もスムーズになりました。
ちょうど入院中に、その病院で栄養療法の講演会が開かれたのですが、その講演会に参加して椅子に座って聞くこともできるようになったのです。

そして退院した後に、経口でのビタミンCの投与に切り替えて様子を見ていたところ、徐々に症状が増悪し再びベッド上での生活になってしまいました。

現在でもビタミンCは水溶性のビタミンなので大量に投与すると、尿へ流れてしまい無駄であると思われています。
ところが、ビタミンCは身体の中の臓器によって含まれている濃度に大きな差があることが理解されてきました。ストレスがかかる臓器にはビタミンCが大量に含まれているのです。
その代表的な臓器が副腎になります。副腎はストレスがかかったときに対抗する主役の臓器です。そしてその臓器で作るホルモンには、ビタミンCが必須の栄養素になります。
副腎の疲労には、DHEAなどのホルモンの前駆物質を投与して治療することがあります。しかしこの患者さんはDHEAの投与では明らかな症状の改善がありませんでした。

臓器の機能を維持するために必要な栄養素が欠落しているときには、その機能を回復させるためには日常で得られる量ではまかなうことができません。それは脳の機能を改善させるために必要な栄養素の量を見ても明らかです。

これらの経過から、この患者さんはステロイドホルモンを使用することによって徐々に症状が改善しつつあります。今後の問題点は、どのようにして副腎の機能を上げながら薬として使用しているステロイドホルモンを減らして行くかといことです。
| 副腎疲労症候群 | 23:23 | comments(0) | trackbacks(0) |


低血糖症と副腎疲労の関係について
JUGEMテーマ:健康


明らかな低血糖症の検査結果であり、症状も低血糖症に典型的な若い女の子の患者さんがいらっしゃいます。
食事の変更も行いサプリメントを用いても改善が無い状態でした。

最近の症状は以下のようなものです
・とにかく疲労感が強い
・ほとんどベッドで寝たきりの状態
・トイレに行くことも困難で、1時間以上かかってトイレを済ます
・症状が強く出ているときには、流れるよだれや鼻水を拭くことも疲れてできない
・固形物は食べられず流動食のみ
・食事から1時間以上経過すると強い空腹感が生じてくる

若い女性がこのような状態です。
どれだけ精神的にも辛い状態でしょう・・・。

このような状態のときには慢性疲労症候群という診断が下されることがあります。
診断基準は厚生労働省の研究班が作成しているのですが、診断されたあとの治療法が確立されていません。
エネルギー基質としての脂肪の利用低下が原因と考えビタミンCの投与なども行われています。

海外では、慢性疲労症候群と繊維筋痛症の関連が多く指摘されています。また最近では、副腎という臓器の慢性的な疲労と慢性疲労症候群の関連も指摘されています。
副腎とは、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)やアドレナリンなど自律神経や血糖調節に深く関わるホルモンを分泌する臓器です。

今日紹介した患者さまは、これまで数年にわたり治療を継続いただきました。この期間に様々な治療を行ってきました。
どの治療で、どのような効果があったか、どの治療で全く治療効果が無かったか・・・試行錯誤してきました。

ここ数ヶ月の治療によって副腎の機能低下が深く関係していることが判明してきました。
またあらためて行った治療とその効果から副腎が関与してきていることが理解できるようになった経過などについてお伝えしたいと思います。
| 副腎疲労症候群 | 22:48 | comments(8) | trackbacks(0) |


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