いよいよ北海道の講演会が近づいてきました。
資料の準備はOKです。
北海道でこの治療を受けていらっしゃる多くの患者さんも聞きにこられることを報告受けています。この治療の本質を少しでも分かりやすく、心の成長のために栄養の大切さをお伝えできればと思っています。
不安なのは寒さですが、釣りで使っている防寒下着(ユニクロのヒートテック)を着ていこうと思ってます!!
参加費無料で、当日参加OKということなので、お近くの方はどうぞいらしてください。
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テーマ : 子供たちの意欲と栄養の関係
〜子供の心を栄養から考える〜
日 時 : 2008年02月03日(日) 10時から
場 所 : 北広島市芸術文化ホール2階活動室
(北海道北広島市中央6丁目2-1)
費 用 : 無 料
主 催 : NPO法人チャレンジポートあゆみ
共 催 : 北広島市教育委員会
定 員 : 70名
問合せ : 携帯 090 - 6697 - 5708 ( 大石 )
※1.当日託児を準備します。ご利用の方は問合せ先まで。
※2.医療関係者の方もご参加いただけます。その際は所属などをお知らせください。
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さて、前回にお伝えした強い疲労感を訴える女の子の患者さんについてです。
通常の栄養アプローチでは、なかなか効果がありませんでした。
慢性疲労症候群には、ビタミンCの投与が有効のことがあるという報告があることから、僕のもう1つのブログ(
http://healcancer.jugem.jp/)のトピックであるビタミンCの点滴療法を選択することにしました。
前回お伝えしたとおり、重度の疲労感なので通院は不可能でしたから、入院してビタミンCの点滴をすることにしました。
その量は、通常では考えられない量になります。保険でビタミンCを注射するときには、1日0.5gが標準です。ところが今回は、その100倍になる50gを点滴することにしました。ちなみにガンの治療のばあいには、100gの点滴をします。
この治療は、とても効果がありました。
徐々にベッドに座っていることができるようになりました。
食事も噛んで食べることができるようになり、トイレへの移動もスムーズになりました。
ちょうど入院中に、その病院で栄養療法の講演会が開かれたのですが、その講演会に参加して椅子に座って聞くこともできるようになったのです。
そして退院した後に、経口でのビタミンCの投与に切り替えて様子を見ていたところ、徐々に症状が増悪し再びベッド上での生活になってしまいました。
現在でもビタミンCは水溶性のビタミンなので大量に投与すると、尿へ流れてしまい無駄であると思われています。
ところが、ビタミンCは身体の中の臓器によって含まれている濃度に大きな差があることが理解されてきました。ストレスがかかる臓器にはビタミンCが大量に含まれているのです。
その代表的な臓器が副腎になります。副腎はストレスがかかったときに対抗する主役の臓器です。そしてその臓器で作るホルモンには、ビタミンCが必須の栄養素になります。
副腎の疲労には、DHEAなどのホルモンの前駆物質を投与して治療することがあります。しかしこの患者さんはDHEAの投与では明らかな症状の改善がありませんでした。
臓器の機能を維持するために必要な栄養素が欠落しているときには、その機能を回復させるためには日常で得られる量ではまかなうことができません。それは脳の機能を改善させるために必要な栄養素の量を見ても明らかです。
これらの経過から、この患者さんはステロイドホルモンを使用することによって徐々に症状が改善しつつあります。今後の問題点は、どのようにして副腎の機能を上げながら薬として使用しているステロイドホルモンを減らして行くかといことです。