2010.07.21 Wednesday
視線恐怖症状(社会不安障害)の改善経過
JUGEMテーマ:健康
社会不安障害は、日常生活のあらゆる場面で不安症状が生じ、毎日の生活を制限することが必要になってしまいます。
治療法は、投薬・カウンセリングをはじめ、自律神経訓練法や認知行動療法など多岐にわたるアプローチが行われています。ところがここでも教科書的には栄養アプローチは取り上げられていません。
前回からご紹介している患者さんは、他人の視線が気になり始めて20年以上経過しており、多くの薬が処方されていました。数ヶ月前の栄養アプローチ開始前には、強い疲労感でほぼ1日中ゴロゴロしていることが多く、視線に対する不安と、その不安を自覚したときに出てくる強いうつ感に苦しまれていました。
以下は、先日のカウンセリングでの途中経過の報告です。
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栄養療法前と比較して、全体的に症状が改善していることを実感することができます。
ただ不安なときにはレキソタンを使っている
定期的に服用していた多くの薬については、主治医との相談によって減らしている。
そしてかなりお薬が減ったが症状が増悪せずに居られる。
まず眠気が無くなった
以前は昼間はずっと寝ている感じであった
そして日中など、いろいろな外で起こっていることに対して感覚が戻ってきている。
新鮮さをふとしたことで感じる
風の臭いを感じたり、光の加減をキレイだな・・・と感じたりしている。
それは薬を飲む前の感覚であったと思い出す。
脇見視線恐怖はまだあるのですが、それを気にしてヒトのことをチラチラ見てしまいます。
ところがそれによってひどく落ち込んだりすることが無くなりました。
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今後は、もともとの視線恐怖症状がどのように変化するのか、経過を診る必要があります。
ただ今回のカウンセリング時おいても、視線への不安があるものの徐々に外出をするようになり、これまでとは大きくことなる行動が可能となっています。
しかもそれが20年以上前に感じていた新鮮な感覚をともなっているところに投薬治療では、なかなか得ることが出来ない改善の質を感じるのです。