うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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今日はベーシックセミナー

JUGEMテーマ:健康

 

今日は、品川港南口のホールでベーシックセミナーでした。

医師、歯科医師、そして認定ONPの皆さんを合せて150名以上の大勢の方々が参加してくれました。

外は暑い暑い・・・ホールはクーラーが効いているところで10時〜17時の長丁場。

 

ベーシックセミナーでは、血液検査データの読み方の基本的な考え方を理解していただくことを目的に資料を作っています。

テキスト

特に鉄代謝、タンパク質代謝、血糖調節の3分野にしぼっています。

なぜかというと、この3つの分野のトラブルを正しく評価すると、多くの臨床のトラブルにたいしてアプローチが可能となります。

このベーシックセミナーは、2004年から始めているのですでに15年。

細かい字には老眼鏡も必要になってしまいました・・・・

それでも多くの先生方や認定ONPの皆さんが、貴重な日曜日の時間を割いて参加してくれるのでがんばります!

 

 

今日は、初めて参加いただくドクターがとても多かったので、検査データの評価についてマイクを向けて質問しながら進めることも多くなりました。参加いただいた先生方には、急にマイクを向けてしまい失礼しました。諸先生方には、積極的に参加していただきましてありがとうございました。

ドクターが分からない質問も認定ONPの方から答えていただくこともあって、こちらとするとちょっと嬉しかったです。

また機会があったらセミナーへ参加してくださいね。

 

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 22:08 | - | - |


ビタミンって?

JUGEMテーマ:健康

 

明後日のベーシックセミナーには、150人を超える方々が参加されると聞き驚いています。

とくに初めて参加されるドクターが多いということで、この考え方に興味をもっていただけるかどうかの機会なので緊張もあります。

15年以上、医師向けのセミナーを継続していますが、ここ数年は自分の話を学会などでも聞いたことがないドクターも参加されるようになり栄養療法の裾野の広がりを感じてます。

 

さて、先日おこなわれた第一回日本オーソモレキュラー医学会総会で話したビタミンについての内容をこのブログでもお伝えしようと思います。

 

ポイントは、ビタミンが発見された歴史が今日のビタミンの誤解を招くことになったということです。

 

ビタミンAってなんですか??

 

と突然きかれたらどのように答えますか?

 

脂溶性ビタミンで、蓄積されるので過剰症には気を付けて、妊婦さんには奇形のリスクがあがるので・・・とか、いろいろと思い浮かぶかもしれません。

 

ビタミンAの発見の歴史を振り返ってみましょう。

 

1906年イギリスの生化学者ホプキンズが、精製した餌では白ねずみに発育不全が生じ、牛乳を加えることによって急速に発育することから、牛乳には未知の栄養素があると予言しました。

1915年アメリカのマッカラムらが、牛乳内の未知なる栄養素には、脂溶性成分と水溶性成分があるとし、それぞれを脂溶性因子Aと水溶性因子Bと名付けました。

 

これらがのちのビタミンAとビタミンBとなるのです。

のちに研究が進み、ビタミンBにはビタミンB1,2,6,12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸・・・・などが発見されることになります。

 

1919年イギリスのドラモンドは、古くから知られていた柑橘類に含まれる抗壊血病因子を証明し、水溶性因子Cとしました。これがビタミンCです。

 

この後、抗脚気因子の呼び方であった Vitamine の e をとって Vitamin とし、それまで命名された脂溶性因子AをビタミンA、水溶性因子BとCをそれぞれビタミンB、ビタミンCと呼ぶことにしたのです。

 

犬のくる病に肝油を与えるとくる病が治るため、くる病もビタミンAの欠乏症と考えられていた。

1922年アメリカのマッカラムは、肝油を加熱・通気することによってビタミンA成分を取り除いてもくる病が治癒することから、抗くる病因子をビタミンDとしました。」

 

おなじ1922年アメリカのエバンスは、それまで発見されたビタミンA,B,C,Dを含む餌でラットを飼育すると、ラットが習慣性不妊になることを発見。小麦胚芽を加えることで妊娠が成立することから、その物質をDの次の物質としてビタミンEと名付けました。

 

このような経緯で発見されたビタミンですが、すでにお伝えしたようにビタミンBには多くの物質が含まれています。

その他のビタミンも実は単一の物質ではなく多くの混合物であることが発見されます。

そしてそれらを構成する単一の分子が相互作用を有していることも理解されてきました。

 

ところが、なぜかビタミンはA~Eの呼び方がいまでも用いられ誤解を招くことになっているのです。

この先は、また後日にしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 15:40 | - | - |


第1回日本オーソモレキュラー医学会総会のご報告

JUGEMテーマ:健康

7月20、21日の2日間、第1回日本オーソモレキュラー医学会総会が笹川記念会館にて開かれました。


初日には、クリニックでも勤務してくれている今野裕之先生、以前にクリニックで勤務してくれていた奥平智之先生がご登壇されました。さらに当日クリニックで勤務してくれていた飯塚浩先生も懇親会に参加され、同窓会のような雰囲気で楽しいひと時でした。

 

自分は、21日の日曜日にランチョンセミナーで主に脂溶性ビタミンについて、さらに最後のセッションではオーソモレキュラーの歴史と今後の可能性について自分なりの考えを伝えました。

講演の内容については、またこのブログを通してお伝えしたいと思います。

 

今回の学会では、ウェブ講座であるONE(orthomolecular nutrition expert) を受けられた方から声を掛けていただきました。ONE講座は全てウェブ上で行われるため受講されている方とお会いする機会がありません。ONP(orthomolecular nutrition professional) 講座では通学講座があり受講されている方とは何回か直接お会いしお話をする機会があるのです。

 

今回は、ONEを受講されたきっかけや感想などを直接聞くことができて本当にうれしかったです。

皆さんから、受講期間は毎日先生のお顔を動画で見ていました!! と言われるのですが、それは恥ずかしい〜〜という感覚です。それでも毎日の仕事や家事の合間に、動画をみてオーソモレキュラーについて学んでいただき、心から感謝です。

 

そしてなんと来年開かれる、第2回日本オーソモレキュラー医学会総会の会頭に就任することになりました。

大変な重責ですが、これからの日本の医療になくてはならない考え方であるというのは、ゆるぎない気持ちですので向こう1年間通常の業務に加えて学会のために頑張りたいと思います。

 


 

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 17:53 | - | - |


第1回日本オーソモレキュラー医学会での講演内容をちょっと

JUGEMテーマ:健康

 

いよいよ明日から、第1回オーソモレキュラー医学会総会が東京で開かれます。

明日の講演のプログラムを見ると、がん、認知症、精神疾患と多岐にわたっています。この分野では、食事やサプリメントなどの栄養という切り口で病態改善を試みるので、対象となる疾患はこのように広くなるのです。

 

そんな治療法では、食事の変更とともにビタミンやミネラルを使うことになります。

日曜日のランチョンセミナーでは、

 

『ビタミンって?』

〜医療従事者が知っておくべき栄養素の基礎と臨床応用〜

 

というタイトルで話をすることになっています。

ビタミンというとA/B/C/D/Eとアルファベット順で名前が付けられています。

そしてビタミンBには、1,2,6,12.ナイアシン、パントテン酸、葉酸などが含まれます。

 

とつぜんビタミンってなに?

ビタミンBってなに?

ビタミンAって危険なの?

 

こんな基本的で単純な質問を受けたときに、みなさんならどのように答えますか?

実は、この単純で基本的な質問への答えは、時代とともに大きく変わり2000年を過ぎた最近でも、この答えがどんどん変化しているのです。

 

明日からの学会に参加を決めている方、お弁当も付きますので是非ともランチョンセミナーに参加してくださいね。

そしてまだ迷われている方、明日の午後から興味深い演題が目白押しです。

貴重な週末ですが、梅雨の週末に栄養について集中してお勉強するのも良いかもしれません。

そしてビタミンって?という質問にたいするランチョンセミナーも聴きに来てください。

 

お会いできることを楽しみにしております。

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 14:46 | - | - |


第1回日本オーソモレキュラー医学会総会が開かれます

JUGEMテーマ:健康

今週の土曜、日曜に、第1回日本オーソモレキュラー医学会総会が開かれます。

オーソモレキュラーの国際学会( International Society of Orthomolecular Medicine:ISOM)は、2019年5月の学会ですでに48回を迎えました。およそ50年遅れていよいよ国内でのオーソモレキュラーの総会が開かれます。

 

今回の国内で初めての総会の会頭は、柳沢厚生先生です。

柳沢先生は、高濃度ビタミンC点滴療法を日本で広めた多大な功績などが評価され、ISOMの会長をすでに数年間務められています。

昨年は、47回のISOMを東京で開催し大成功させました。

 

きっと柳沢先生のお気持ちとしては、日本国内でオーソモレキュラーのしっかりとした学会を開きたいと考えられていたはずです。

プログラムを見ても、国内で栄養療法を中心とした代替療法の専門家が集まり、これまでにない医学の学会になることは明白です。

自分も日曜日には、オーソモレキュラーの歴史と今後について講演が予定されています。

またランチタイムには、参加される皆様がお弁当を食べながら聞くセミナーで、ビタミンが互いに協力して機能することを紹介することにもなっています。

 

土曜・日曜の1日だけでもご都合がつく方は、参加する価値があるともいます。

両日とも参加可能な方は、さらに価値あるものになると思います。

 

なかなか梅雨が明けず天気が心配ですが、一人でも多くの方に参加いただけたらと思います。

これだけガイドラインに絞られている保険診療中心の日本でも、本当に価値ある検査や効果がある治療を実践している医師や専門家がいるのです。

 

自分も2回の講演で栄養の大切さを伝えるよう頑張ります。

参加いただいて会場で自分を見かけたら声をかけてくださいね。

参加いただいた皆さんと直接お話できることを楽しみにしております。

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【主催】一般社団法人 日本オーソモレキュラー医学会
【テーマ】栄養医療がつくる健康な未来
【日程】2019年7月20日(土)・21日(日)
【会場】笹川記念会館(108-0073 東京都港区三田3-12-12)
【会頭】柳澤厚生(国際オーソモレキュラー医学会会長/日本オーソモレキュラー医学会代表理事)

【参加申込】
https://japanorthomolecular.peatix.com/
【懇親会申込】
https://japanorthomoleculargaladinner.peatix.com/

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 22:09 | - | - |


8月1日(木)は治療家の皆さんに向けたONP/ONE養成講座説明会です。

JUGEMテーマ:健康

 

8月1日(木)17:00〜新宿溝口クリニックのセミナールームで、10月に開講するONP/ONE養成講座の説明会が行われます。

 

今回の講師は、認定ONPで鍼灸師の粟木原 出(あわきはら いづる)さんです。粟木原さんは、鍼灸に栄養療法のエッセンスを取り入れた治療を行っており、オーソモレキュラー栄養療法を実践するドクターとも連携をとって、成果を上げている方です。治療家として、経営者として、養成講座の受講からどんな成果を手にしているのか?医療コンプライアンス、経営面からの具体的な注意点や事例なども踏まえての講義となります。

 

晩婚・晩産化の影響で不妊治療をする方は年々増えていることから、鍼灸にも体質改善を望む患者さんが多く訪れています。不妊治療と併用し栄養を整えることで、新しい家族を迎えることが出来た患者さんはいらっしゃいます。

 

8月1日(木)は、自分も参加して、粟木原さんと対談をする予定です。

参加は無料、認定ONP/ONEの皆さんも受講を検討中の方と一緒であれば参加できます。

会場で皆さんにお会いできることを楽しみにしていますね。

 

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●申込みフォーム:https://www.orthomolecular.jp/onp-one-preseminar/


●会場:新宿溝口クリニック4F セミナールーム
    
http://www.shinjuku-clinic.jp/summary/access

 

 

 

●(一社)オーソモレキュラー栄養医学研究所HP

 https://www.orthomolecular.jp/

 

 

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 14:58 | - | - |


糖尿病の発症及び合併症予防のために取り入れて欲しい検査とは
現在、糖尿病は血液検査でいうFBS(空腹時血糖値)とHbA1cで診断します。ところがこの2つの検査項目では、糖尿病の経過で重要な網膜や腎臓のトラブルのリスクなどは何も分からないというのが現状です。
  
  
言葉を変えれば、糖尿病の治療の本来の目的である網膜症や腎症を起こさせないということに対してFBSとHbA1cは役に立たないということになります。
尿中のアルブミンを定量したり定期的に網膜の血管病変が始まっていないかをチェックするのですが、いずれにしても網膜症や腎症の早期発見のための検査になります。
つまり網膜症や腎症のリスクを評価できる適切な検査が行われていないことが問題なのです。
   
食事をしたあとの一時的な食後高血糖、つまり血糖値スパイクがあるとFBSやHbA1cにかかわらず網膜症や腎症などの血管病変のリスクが高くなることが注目されるようになりました。
 ところが通常の血液検査は空腹時のワンポイントでの検査のため、食後の血糖値スパイクを知ることが困難です。
血糖値のコントロールを正しく評価するためには、日中に繰り返し起こる血糖値スパイクを知り糖尿病の合併症を未病の段階でいかに防ぐかが、大切なポイントになってきます。
   
  
最近はリブレなどを使っても血糖値の変動を観察することが出来ますが、採血項目に通常は含まれていない『1.5–AG』という検査項目を加えると、血糖値の変動に関しての情報量がぐっと増えてくるのです。
   
1.5–AGは野菜や穀物など多くの食材に含まれ、1日の供給量と尿中への排泄量が同量と言われています。つまり穀物=糖質を摂っていると血液中の1.5–AGも上がるという事になります。
  
ところが高血糖により尿糖が出現すると1,5-AGはグルコースと似た構造をもっているため腎臓での再吸収が障害され尿中への排泄量が増加してしまいます。
その結果として尿糖がでているときには、1,5-AGが低値になるのです。
つまり1,5-AGが低値のときには、FBSやHbA1c、さらにはその時の尿糖の有無にも関わらず、食後高血糖=血糖値スパイクがあることを示し、血管病変のハイリスクであると評価することができるのです。
   
  
そしてさらに、糖質制限を実践している場合は、1,5-AGの供給が少なくなるため尿糖がでていなくても低値になるのです。つまり糖質制限がうまくできているかどうかの指標としても使えるのです。
  
しかし、ここでも落とし穴があり、基準値をベースにした判断では多くを見逃してしまうのです。
1.5−AGの基準値は通常、14μg/mL以上とされていますが、食後血糖値が160超えしてしまう糖化が進み血管病変や老化のリスクがある状態の場合でも、この基準範囲内に収まってしまうというケースもあるのです。
   
新宿のクリニックでは、2000名を超える方々に糖負荷検査を行いながら、1.5–AGと血糖値スパイクの有無について調べてきました。
その結果からみて、従来の基準値では多くの血糖値スパイクの存在を見逃していることが分かりました。
今後、さらに多くのデータを集積し関連する多くの専門家たちとディスカッションして評価の参考になる指標を提言したいと思います。
     
  
世間的にはまだまだ認知度が低い検査項目ですが、この項目を加え正しく評価することによって、将来的な糖尿病の発症を減らせるだけで無く脳梗塞や心筋梗塞などの血管病変の予防と精神症状の改善にもつながることになるでしょう。

 

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 08:17 | - | - |


ありがとう

JUGEMテーマ:健康

 

皆さま、どうもありがとうございます。

まんがでわかるはじめてのオーソモレキュラー栄養療法「ツライときは食事を変えよう」が、第3刷になりました。SNSなどで、周囲の人に勧めてくれていることや、ときに多数ご購入いただき、知り合いの方々へ差し上げていることなどを目にします。

とても嬉しくて、そしてありがたく、そんな皆さまを”すごい!”と思います。

女性が食べ物に注意することは、いままでも繰り返し繰り返しお伝えしてきたように、自分の心身の改善だけでなくお子さんやご主人などの家族への計り知れない貢献になります。そんな女性がどんどん増えると、その結果として、こんなに毎冬インフルエンザでバカらしい報道が繰り返されないでしょうし、花粉症だって問題にならないでしょう。そしてきっとメンタル面でも社会的な変化があるでしょう。数日前には、低血糖と犯罪についての記事執筆依頼があったので自分のクリニックでの例を含めて寄稿しました。

 

さてこの写真、

先日行われた、第19回日本抗加齢医学会で一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所の小さなブースに立ち寄ってアンケートに答えてくれた方から抽選を行い、当選した皆さまへお贈りするプレゼント本にサインしているところです。一般の皆さま、看護師さんなどパラメディカルの皆さま、医師・歯科医師の方々など、多くの方々が当選されていました。

当選された方々含め、この本を手に取ってくれた皆さまへ、、と思いながら、心をこめてサインさせていただきました。

 

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 09:45 | - | - |


タンパク質必要摂取量◆舛靴辰り運動する人と全く運動しない人のタンパク必要量が同じ理由
前回の栄養ブログでは、タンパク質の必要性について解説しましたが、今日はさらにそれを掘り下げてご説明したいと思います。
   
一般的な目安として、大人は体重1kgにつき1-1.5gのタンパク質の摂取が望ましいとされています。
   
タンパク質の必要摂取量と身体活動量はU字曲線を描きます。
これはどういう意味かというと、軽度・中等度の運動(1日200〜400Kcal程度の)をする人はロスが少なくタンパク必要摂取量は上がらないが、マラソンをしているなど運動量の多い人とデスクワーク中心で全く運動しない人はタンパク必要摂取量が増大するということです。
   
  
全く運動していないのにタンパク質の必要摂取量がなぜ増大するのでしょうか?
  
それは適度な運動がタンパク質の有効利用率を上げるためです。
全く運動しない場合タンパク質の吸収率も下がってしまうので、デスクワークの方や高齢者の方はより多くのタンパク質を必要とするわけです。
  
  
適度な日々の運動と充分なカロリーの確保。
   
これが身体に入ってきたタンパク質を有効に利用
するポイントになります。
ですので日常生活で日々、意識的に歩くことをお勧めします。
   
  
そして成長期・妊娠授乳期・老年期だけでなく、がん患者の方、甲状腺の機能が亢進している方、ストレス過多の方などもより多くのタンパク質が必要になります。
  
  
このように身体活動量や年齢、病態によってもタンパク質必要摂取量は個人差が大きく、10%〜40%の差があるので、目安はあれど一概にタンパク質を何g摂りなさいとは言えないのです。
   
  
実際の臨床ではタンパク代謝の状態なども踏まえるなど多角的に見て個人個人に評価することが大切になってきます。
食事に関してもテーラーメイド。
それがオーソモレキュラー における栄養指導の方法です。
     
  
私たちが食事で摂ったタンパク質は体内で分解されアミノ酸となり身体の組織を作り構成しますが、古くなったものは新たに身体に入ってきたタンパク質のアミノ酸と少しずつ入れ替わっています。
人間の身体はそうやって常にスクラップ&ビルドを繰り返しているのです。
以上のことからも毎日タンパク質を継続して摂らないと足りなくなってしまうということもこれでお判り頂けたかと思います。
   
  
現時点ではタンパク質の過剰摂取が危険であるという明確な根拠となる証拠はないため、タンパク質の耐容上限量は未だ設定されてはいません。
      
  
しかし残念なことに、未だどの年代においてもタンパク質の平均摂取量が理想的な目標量よりも下回っていることは明確なのです。
   
【タンパク質が足りない傾向にある人】
     
◎野菜中心の食事で肉や魚や卵をあまり食べない。
◎運動を一切していない。
◎肌のハリがなくなった。
◎爪がもろい。
◎髪の毛が細くなり、コシがなくなった。
◎胃腸の調子が悪く胃薬を良く使用することがある。
◎昔より筋肉が落ちてきている。
◎良質な睡眠が取れない。
◎アトピー性皮膚炎などでステロイドを使用している。
◎疲れやすい。
  
ざっと書き出してみましたが、以上のような方はすでにタンパク質が足りない傾向にあるので
これからの食生活でタンパク質を意識的に摂取するように心がけてくださいね。
       
  
自分はよく患者さんに
『300gのステーキを昼に食べても夕飯で腹が減って美味しく食べれるのが、タンパク量としても腸の状態としても理想です』とお話ししています。
それが無理な場合は、小分けにして食べる・消化酵素を利用するなど、タンパク必要量を満たすための対策をする必要になります。
  

  

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『まんがでわかる 子育て・仕事・人間関係 ツライときは食事を変えよう ― はじめてのオーソモレキュラー栄養療法 』

 

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| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 08:49 | - | - |


タンパク質の必要摂取量
成長期はもちろんのこと、病気を治したりアンチエイジングのためには、通常よりも多くのタンパク質が必要になります。
個人差はありますが、一般的に健康な成人男性でおよそ1日60gのタンパク質が必要と言われています。
  
  
卵にするとおよそ5〜6個、肉にすると約300g、魚の切り身では大きいもので3〜4切れほどになるでしょうか。
ということは病態改善やアンチエイジングには、それ以上のタンパク質が必要だという事がお分かりになると思います。
     
  
そしてせっかく食事から摂取したタンパク質ですが、その利用効率を低下させる要因が摂取カロリー不足です。
摂取カロリーが少ないとATP(エネルギー)産生のためにタンパク質が使われてしまい、タンパク質を有効利用出来ないのです。
ですのでカロリー不足にならないように脂質をうまく利用するのがポイントになります。
   
成長期には新生組織の蓄積に必要なタンパク質を摂取する必要がありますし、発熱やガンやアレルギーなど体内に何かしらの炎症がある時は、体タンパク質の異化が亢進するため通常時より多くのタンパク質が病態改善には必要になるのです。
  
  
病態改善のためにはアミノ酸組成がインバランスな植物性タンパク質よりも動物性タンパク質です。
そして脂肪酸の比率を考慮し、リノール酸の少ない豚や牛を中心にすることをお勧めします。
そして先日ブログでも取り上げたように
お肉だけでなくEPAが豊富な青身の魚も食べることも重要です。
   
  
タンパク質の積極的な摂取が大切ということは、徐々に広まっていますが、他栄養素の不足があると、タンパク質摂取量が基準量を満たしていてもタンパク質の栄養状態を正常に維持できない場合があります。
ですので一概に「タンパク質だけを摂れば良い」というわけでもないこともお伝えしておかなければなりません。
   
タンパク質の適正な必要量については、世間一般でまだまだ十分に理解されているとは言えません。
  
なぜならこれまでのタンパク質必要量の実験においては摂取カロリー過多での実験が多かったため、タンパク質必要量が低く見積もられてしまっていたのです。
  
タンパク質への理解は、医療従事者の中でもまだまだ低いのが現状ですが、タンパク質の積極的な摂取と適切なタンパク質代謝の維持は(腎機能低下の人を除き)病態改善に必須の条件になることは間違いない事実なのです。
   
繰り返しになりますがタンパク質はただやみくもに沢山摂れば良い訳ではありません。
タンパク質をうまく使える身体作りを目指してくださいね。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 08:17 | - | - |


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