うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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「血糖変動と低血糖症状、自律神経症状は関連するのか?」

 

少し前のブログにも書いたのですが、開院以来ずっとやり続けている糖負荷検査。

その数は2000件を超え、まだ全てではないのですがスタッフが統計や傾向などをまとめ研究発表してくれました。

 

スタッフが素晴らしい内容のブログを書いてくれたので、あまり自分のブログで書く事がなくなってしまいました(笑)のでスタッフブログも併せてご覧ください。

 

◇スタッフブログ◇

http://www.shinjuku-clinic.jp/staff/2783.html

 

さて、本題に戻り、「血糖変動と低血糖症状、自律神経症状は関連するのか?」という事が今回の本題です。

これまでは低血糖症は「症状がでているときに必ずしも血糖値は低くないため、血糖値と症状は一致しない」という意見が多くありました。

一致しないと関連がないというのも何だか変な感じがしますが、実際のデータが示しているものはどうでしょうか、本研究では、血糖の変動によって生じる症状を、低血糖症状と自律神経症状を分けさらにスコア化し、インスリン分泌のタイプを3群に分けて比較検討しました。

 

□低血糖症状□

・暖かいと感じる

・眠気がある

・脱力感がある

・気が遠くなる

・思考力が落ちる

・めまいがする

 

□自律神経症状□

・動機がする

・汗がです(冷や汗)

・不安感、神経が過敏

・振るえ感がある

・空腹を感じる

・ぴりぴり、ちくちくする

 

□インスリン分泌指数による3群□

0.8以上:インスリン早期分泌群

0.4〜0.8未満:インスリン中間分泌群

0.4未満:インスリン遅延分泌群

 

このように3群に分け、各郡で血糖値変動、低血糖症状、自律神経症状、インスリン分泌量を表にしました。

 

 

この研究で分かった事は、血糖変動の大きい所で症状スコアが高く出ていて、さらにインスリン早期分泌群は自律神経症状が他群に比べ高くでる事が分かりました。

 

また低血糖症状と自律神経症状別に見てみるとさらに興味深い事が

 

 

どの群でも、インスリンが分泌され血糖値が急激に下がる時に血糖を維持するためにインスリン拮抗ホルモンが出て自律神経症状が出現する事がこれらの図で分かりますが、早期分泌群は他群と少し違い、低血糖症状でいえば「思考力が落ちている」が後半になり他群より有意に差がある事が分かります。

インスリン分泌の山が二つありその後に、食事をしていないにも関わらず、血糖が自力で上がっているのです。

同時間に他群よりも血糖を上げるインスリン拮抗ホルモンが分泌され、むしろ覚醒し思考力が低迷しなかった可能性があります。

 

また、自律神経症状では、「空腹を感じる」以外全ての症状で他群と有意に差がみられました。

2峰性のインスリン分泌とそれに伴う血糖値の低迷変動がみられる早期分泌群では、インスリンと血糖値を上げるインスリン拮抗ホルモンの両方が同時に出ている時間帯が他群より多い可能性があります。

その為、血糖変動により不安定なエネルギー供給となり、過敏な自律神経症状が継続して出現している事が推測されます。

 

これまで低血糖症状と自律神経症状が混在していたものが「自律神経症状」と「低血糖そのものの症状」の区別が明確になり、「あぁ、低血糖になってきてる〜」と感じている感覚は、実は低血糖症状ではなく、それに付随して起こる自律神経症状によるものという事が分かります。

これまで低血糖症状と低血糖は一致しないという考えがスタンダートでしたが、それは低血糖症状ではなく自律神経症状だったのです。

それらが混在しているので必ずしも低血糖時と症状が一致する訳ではないのです。

 

これまでも何度となく低血糖症への血糖コントロールの重要性をお伝えしてきましたが今回の研究でいかに血糖値を安定させる事が大切かお分かりいただけたかと思います。

 

まだまだ詳細に解析する必要はありますが今回の研究結果だけでも治療していく上で優先するべき事が何か示されているのではないかと思います。

 

さらに解析していく必要があり、自分の今後の治療方法として、そして一緒に頑張っているオーソドクターの皆さんのお役にたてれるようにしていきたいと思います。

2000を超えるデータの量なのでいつ出来上がるか分かりませんが(笑)ですが、これだけ多数の糖負荷検査のデータは中々ないのでかなりのものが出来上がると思います。

 

研究を任されたスタッフは診療の合間に非常に熱心に取り組んでくれています。

今回の研究結果だけでもパターン別に出来る食事指導も考えようとなっています。

素晴らしいスタッフに恵まれいる事をまた改めて感じています。

 

都内でも、早咲きの桜はもう満開ちかくになっています。

色彩が鮮やかになってくるこの季節はコロナであっても歩いていて気分がいいですね。

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| 低血糖症 | 11:51 | - | - |


新刊『疲労も肥満も「隠れ低血糖」が原因だった!』 3/15発売決定
低血糖症について詳しく記載した書籍の出版が3月15日に決まりました。
タイトルは『疲労も肥満も「隠れ低血糖」が原因だった!〜「肉から食べる」と超健康になる〜』(マキノ出版刊)です。

1998年に低血糖症の存在を知り、精神症状を始めとする多くの不定愁訴にお悩みの患者さんへ5時間の糖負荷検査を起こってきました。その経過で検査方法を変更したり、検査項目を追加したりしながら、空腹時に糖質を摂取し血糖値が上昇すると、人の身体ではどのような変化がおこるのか?またそれを5時間の糖負荷検査を行わずに、どのような項目によって知ることが出来るのか?などについて考察してきました。

今回の本では、多くの患者さんの経過をお伝えしながら、低血糖症を正しく理解してもらえるようにしています。また後半には、実際の患者さんへ出版社の編集担当の方から電話で取材した内容も記されています。
電話取材に応じてくれたお二人の患者さんは、とても重度の血糖調節障害つまり低血糖症の方でした。種類は異なりますが多大なストレスを機会に症状が重症化し社会生活が困難になってしまい、医療機関を受診することになります。ただ共通するのは、低血糖症という病態を知り、それまでの人生を振り返ると、かなり長期間・・・ときに学生時代や幼少期から思い当たる症状があるということです。

今回の本では、軽い症状の時期から低血糖症の存在とメカニズムを知ってもらうことによって、電話取材に応じてくれたお二人の患者さんや、その他の精神疾患と誤診されていた多くの患者さんのようになる前に、対策をたてるきっかけになればと思うのです。


★ブログ管理者より追記★
3月15日発売  定価1300円+税
ISBN:978-4-8376-1300-8
※当院に来院される患者さまには発売日以降に窓口でもご購入いただけますが、来院できない方は下記までお問い合わせください
・株式会社マキノ出版 販売部 03-3815-2981


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| 低血糖症 | 09:00 | - | - |


眠れないのは夜間低血糖?
3月3日に放映予定のTV番組の収録に行ってきました。
眠りのトラブルの原因に夜間低血糖が関係しているということを知ったテレビ局からの取材でした。スタジオでの収録の前にクリニックで打ち合わせしたり、VTRの撮影をしたりして準備していました。

夜間に血糖値が急激に下がり、それが睡眠の質に大きく影響することは24時間の持続血糖測定によって確認していましたし、患者さんへの指導でも就寝中の血糖値を安定化させるために夕食の糖質制限をしっかり行うことや、就寝前のタンパク質やココナッツオイルの利用を薦めていました。そして2011年のヨーロッパの学会での報告などでも、夜間低血糖が睡眠の質を落としたり翌日のパフォーマンスを落としたり精神症状と関係することなどが知られるようになっています。

これまでの経験では午後からの血糖値を安定化させることによって夜間の血糖値も安定することが分かってきたので、昼食からとくに夕食での糖質制限による血糖の上昇を起こさないことを1週間程度試みていただくことと、十分にビタミンB群を補充することで多くの患者さんの睡眠に改善を認めます。

番組では夜間の血糖値を安定化させるために、食前のリンゴ酢を薦めています。実際に食前のリンゴ酢を1週間継続したことによってタレントさんやボランティアさんの睡眠が改善した様子が撮られていました。リンゴ酢に含まれる酢酸の作用によって、血糖値の上昇が緩やかになるための変化と考察することが出来ます。でも夕食に糖質を控えることが一番効果的なのです。番組でも司会の方が、結局糖質を控えればよいのですね・・・的なことをコメントしていたので、それが上手く番組に採用されればよいなと思っています。

テレビにはあまり出ないようにしていた時期も長かったのですが、今回のように多くの方へ血糖値や栄養の重要性を知っていただける内容のものには協力しようと思っています。
番組は3月3日19時からフジテレビ系「その原因、Xにあり!」です。

http://www.fujitv.co.jp/sono_x_niari/

★ブログ管理者3/4追記:放送された内容は以下をご確認ください
 http://www.fujitv.co.jp/sono_x_niari/backnumber170303.html

リンク先の記事の中の「睡眠トラブルの原因、『ジェットコースター血糖』にもあり!」の部分になります



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| 低血糖症 | 09:00 | - | - |


今日は大阪でセミナー
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おはおうございます。

今日は、午前中を新宿で診療し午後を休診にします。
夕方から大阪で心身医学を専門にする先生方へ栄養慮法についての講演を行うためです。
午後の休診により患者さまにはご迷惑をおかけいたします。

クリニックのスタッフは、午後の時間を利用して避難訓練をします。
首都直下型の地震が起こることとが指摘されていることから、一度まとまった時間で災害のシュミレーションをすることが大切だと思っているからです。
消防署から専門の方をお招きしてレクチャーしてもらいます。
クリニックの診療時間内で地震がおこることを想定し、患者さんの誘導や2時災害の予防。さらに徐細動機(AED)のおさらいなどなどやることはたくさんあります。クリニックが入っているビルは耐震構造ですが、火災やその他のことも想定しなくてはなりません。

大阪のセミナーは神戸三宮にあるナチュラル心療内科、竹林先生からのお招きによるものです。
竹林先生は投薬中心の心療内科・精神科治療に疑問をもち開業されています。栄養療法を治療に取り入れていただき多くの患者さまの改善を経験されている専門の先生です。専門の先生に認めていただくことはとてもうれしく思います。今日は心身医学を専門にされる先生方への講演なので栄養の問題がいかに脳の機能に影響するのか、さらに血糖調節のトラブルによる低血糖症と多くの症状との関係についてもお伝えします。

90分の時間で伝えたいことがいっぱいですので雑談なしの早口講演になりそうです。
講演をきっかけにこの治療を臨床へ応用してくれる先生がいらっしゃれば良いですね!!



| 低血糖症 | 08:33 | - | - |


低血糖症プロジェクト
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普通の検査で問題ないと言われても不調がある。
頭痛、めまい、動悸、疲労感などの身体症状だけでなく、うつ、不安感、焦燥感、ときに幻聴や痙攣などの精神症状にも血糖の変動・・・つまり低血糖症が関係していることが多くあります。

新宿では、2003年の開業時から5時間糖負荷検査を始め、疑問を感じるとプロトコルを変更し今の検査方法になっています。ブログでは紹介していますが、膨大なデータを解析している最中ですので結果が出てくるものと思います。

また友人のドクターを中心に運転中の眠気と低血糖症の関係についてのスタディの話しも持ち上がり、研究費を申請することになりました。この治療に積極的に取り組まれている香川県の桑島先生も交通事故と低血糖症の関連を疑い警察までデータを集めに行かれていました。低血糖の症状はじっとしていると出ることが多く、エアコンで暖かくなった社内でちょっとした緊張した場面などがあると低血糖症状が出やすい環境ですね。
このプロジェクトで関係性が指摘できるようになると良いと思います。

また先日クリニックを訪れてくれた歯科の先生は、どうしても解決できなかった夜間の食いしばりによる歯のトラブルが、低血糖症の概念から根本的な対応が可能になるのでは・・・・ということを話されていました。夜間の低血糖については、起床時の様々な不定愁訴の原因になっていることは、僕たちも多くの患者さまの臨床症状から気付いています。
そんなディスカッションのあとに初診で受診された患者さまの主訴が、起床時の頸から肩のこわばりと頭痛でした。その患者さんへ、いままで歯科で歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことはありませんか?と質問したところ、夜間のくいしばりで歯が欠けているとのことでした。

ちょっと視点を変えることでいろいろなことが見えてくることがあります。
専門家である医師でこそ、ちょっと視点を変える広さが欲しいですね。



| 低血糖症 | 08:42 | comments(4) | trackbacks(0) |


低血糖症と精神障害
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血糖値の安定した調節がうまくいかない状態を低血糖症(機能性低血糖症)としてこのブログの大きなテーマの一つとして扱ってきました。
海外では精神疾患の主な原因として見ていることは紹介してきましたが、昨年から日本でも注目されてきました。
年末のブログでも紹介したように国立精神神経医療研究センターでも5時間糖負荷検査を臨床試験として行っています。

新宿では2003年の開業時から糖負荷検査を行い、多くの精神のトラブルと血糖の調節障害の関係を治療の重要な情報として得てきました。
今週の月曜日、一部の患者さんの糖負荷検査のデータをまとめて大阪大学の大平先生に解析をお願いしに行きました。
大平先生は、何年か前の夏の講演会でも講演してくれたのでご存知の方もいらっしゃると思います。講演では笑いと健康がテーマで、満員の会場を爆笑の渦に巻き込んでくれたので、『大平先生=笑いの先生』の印象があります。ところが彼の本職は、疫学です。つまり多くのデータからその意味を汲みだし、私たちにとって重要な情報に翻訳してくれることが専門なのです。

今回は、多くの糖負荷検査データからその傾向を見つけ出し精神疾患との関連についてを解析してもらいました。
細かいことはまだ未発表のデータなのでお伝えできませんが、あるタイプの血糖調節障害がある方々がうつ病と診断されている確率や統合失調症と診断されている確率がとても高いことが分かりました。この傾向は明らかな有意差があることから、もっと患者さんの数を増やして統計処理することになりました。

通常の治療で期待した改善が無くこの治療を試みる患者さんが提供してくれた貴重なデータです。
これからはいただいた多くのデータが、何を示しているのか・・・・個々の患者さんの治療に役立てるだけでなく、もっと多くの方々の治療に役立てることができるように、統計処理するなどの処理を行うことで情報の翻訳をして行こうと考えています。

| 低血糖症 | 13:32 | comments(2) | trackbacks(1) |


11月7日(水)NHKあさイチ放映決定
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このところテレビ局からの取材の依頼が数件ありました。
その中には、現在ひどい症状の患者さんを取材したいので紹介して欲しい・・・というものなどがあり、とても協力できるものではないと判断して断るものもありました。

そんなか、NHKのあさイチという番組からの取材依頼は、精神疾患と診断されていたが実は低血糖症だった方で、良くなられている方を取材したい・・・という申し出だったので協力することにしました。

取材を受けてくれた患者さまは、重度のうつ病と診断され当然強い薬を含む多剤併用の方でした。
糖質制限を含めた総合的な栄養療法によって改善され、今では投薬不要であり社会的なリハビリをして居る患者さまです。

今回の番組は、糖質制限ダイエットがメインテーマのようなので、低血糖症がどの程度扱われるかは不確かなのですが、きっと正しく放映してくれるであろうと期待しています。

今回は、取材にきてくれたスタッフの方が、患者さんの話や低血糖症の説明を聞いたところ、自分にも思い当たる症状が多々あるということになり、なんと5時間糖負荷検査まで受けてもらうことになりました。

どんな内容に編集されるか・・・すこし不安ですが、低血糖症にともなう多くの精神症状にもかかわらず不適切な投薬治療を受けている多くの患者さまに知っていただく機会になればと思っています。

お知り合いの方々へも知らせてください。

さて、明日・あさっても医師や歯科医師への講演会です。
本当に多くの医師たちが話しを聞いてくれるようになりました。このブログを始めた当時と比較すると全く違います。確実に変わってきていますよ!!
| 低血糖症 | 00:37 | comments(2) | trackbacks(0) |


婦人公論に載ってます
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今発売中・・・だと思いますが、婦人公論7/22号にインタビュー記事が載っています。
ライターさんがよく勉強してくれ、この治療のエッセンスが良くまとまっています。

今回は、”うつ”の特集なので自分の栄養的な側面からだけではなく、うつを形成するストレスやホルモンなどさまざまな側面から、それぞれの専門家からの記事がまとまっています。

ざっと読んでみて、うつ気分やうつ病の特集で栄養的なことを書いても、インパクトが弱いですね・・・。
引きがねがひかれた大きな出来事のことや、婦人公論ですから女性の更年期に関係するメンタル的な変化とか、それらの方が読んでいても興味深く読めました。

どのようなことがきっかけで生じた精神的な反応であっても、背景には身体や脳の反応もともなっています。
自分でできることは、食材に含まれた栄養素を自分の意志で摂取しているのですから、身体や脳をいたわり少しでも良い状態になるように、必要な栄養素を必要な量だけ意図的に食べてあげることです。

今回の雑誌では、精神科の専門医の方がセロトニンを減らさないようにするために

・動物性タンパク質を積極的に摂る
・規則正しい生活をして十分に睡眠をとる
・日光に当たる
・快体験を増やす

の4つのポイントをあげてくれています。
精神科のドクターの多くはこのような大事なことを伝えずに、まずは休んでしっかりとお薬を飲むことを強調し、さらに栄養なんてうつには関係ないと言われます。
中にはこの治療はペテンだと決めつける方もいらっしゃるので、今回は雑誌の記事をみてホッとしているところです。
| 低血糖症 | 10:24 | comments(1) | trackbacks(0) |


低血糖症と交通事故
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今日、インターネットのニュースを見ていたところ重大な交通事故と低血糖の関係についてが書かれていました。
運転中は身体を動かすことができないことから血糖値が下がりやすくなることは容易に想像できます。

報道されていた事故が低血糖に関係していたかどうかは判断できませんが、交通事故と低血糖については以前から指摘され研究されていました。

この8月に行われる四国での一般講演会を主催してくれる香川県の桑島内科医院の桑島靖子先生は、もう少し突っ込んだ考察から地道に活動されています。

香川県は以下のような好ましくない状況だそうです。

・糖尿病死亡率が高い(全国5位) ちなみに徳島県が全国1位
・校内暴力発生が高い(全国1位) 児童1000人あたりの校内暴力発生
・交通事故死が多い (全国1位) 人工10万人あたりの交通事故死

このような不名誉な記録を香川県が記録していることに対して、桑島先生は低血糖との関連についてを指摘されています。
自分の故郷の香川県人は穏やかで、運転だってとてもやさしい、県民性を考えると校内暴力が多いことも腑に落ちない。
糖尿病・校内暴力・交通事故、これらに共通する原因として可能性があるのは、血糖値の乱高下がまねく急激な集中力の低下や衝動性の亢進によるものではないか・・・・

このような仮定から桑島先生は、警察に足を運び詳しいデータを手に入れたり、学校給食を作る栄養士さんを対象に栄養の勉強会を開いたりしています。

そしてクリニックを訪れる患者さんには、検査データから糖質制限の指導や必要な栄養素の補給をされています。
今では関西を含めた西日本でも有数の栄養療法を実践しているドクターになられています。

もともと漢方が専門の先生だったので、病気を病気とだけとらえるのではなく、病気を身体全体のトラブルととらえ、その背景にある生活習慣や体質などに注意を払うことの基礎があったのではないかと思います。

そして最後に、四国での講演会のお知らせです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『がん、糖尿病には栄養療法で立ち向かう!薬だけに頼らない「栄養療法」のすべて』

会場: サンポートホール高松 3F大ホール
日時: 8月5日 日曜日 13:00〜16:00 (開場12:30)
定員: 1000名(参加費無料・申込不要)
講師: 溝口 徹   (新宿溝口クリニック 院長)
      桑島靖子 先生(桑島医院 香川県東かがわ市)
| 低血糖症 | 16:29 | comments(4) | trackbacks(1) |


糖質制限中の主食
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ブログの中心的な話題のひとつは低血糖症です。
低血糖症から想像する、血糖値が低いということではなく血糖値の安定した調整が上手くいかないというのが低血糖症になります。

そんな低血糖症が、うつ症状、パニック症状などと深く関係することは、読者の皆さんならよ〜〜くご存じことです。うつ病やパニック障害の専門医には知られていませんのでご注意ください。

「私は低血糖症です」

と言おうものなら、”そんなことはあり得ない”とか”甘い物でも食べていなさい”といわれるのがおちですので。

さて栄養療法で重要なのが、血糖値を安定化し自律神経の変動を作らないようにすることです。
そのためには、糖質制限という食事方法が必要になります。

糖質制限食は昨年ぐらいからは糖尿病の治療の分野で、まさに急速に知られるようになりました。
多くの一般の方々が読むような雑誌にも医師の学会などでも糖尿病治療と糖質制限食の関係は話題になりました。

簡単に言えば、血糖値を上げるものを食べない食事になります。
避けるべき物が

・米
・パン
・メン
・いも
・甘い物
・果物

です。
そんな指導をすると、米とパンの制限がどうしてもできないという方が多くいらっしゃいます。
以前もこのブログで紹介しましたが、糖質制限食実行中の主食対策として以前紹介した

bnr_teitou02.gif 【低糖良品

というサイトです。
先日、このサイトからパンデスマートの粉を購入しました。
パン焼き機は、アマゾンで一番安いやつです。
十分に美味しいパンが焼けます。バターをたっぷり塗ったり、クリームチーズとハムを乗せたりGoodです。

そして先日、サイトの運営者さんから”おいしくごはん”の試供品を頂きました。
これまたとても美味しく炊けます。

自分としては普通の白米よりも美味しいと感じるほどです。
なんか久しぶりの茶碗でご飯を頂くことをしたので、妙に新鮮な感じでした。

糖質制限中には、おかずによってはどうしてもパンやご飯をたべたいと思われることは理解できます。
また日々の食事にパンやご飯が欠かせないという方もいらっしゃるでしょう。

そんな方々に、自宅で簡単にパンがつくれたり、普通に炊飯器で血糖への影響が少ないご飯を炊けるのは、糖質制限食を続けるためには助けになると思います。

是非、お試しください。
| 低血糖症 | 17:32 | comments(0) | trackbacks(0) |


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