2012.07.02 Monday
低血糖症と交通事故
JUGEMテーマ:健康
今日、インターネットのニュースを見ていたところ重大な交通事故と低血糖の関係についてが書かれていました。
運転中は身体を動かすことができないことから血糖値が下がりやすくなることは容易に想像できます。
報道されていた事故が低血糖に関係していたかどうかは判断できませんが、交通事故と低血糖については以前から指摘され研究されていました。
この8月に行われる四国での一般講演会を主催してくれる香川県の桑島内科医院の桑島靖子先生は、もう少し突っ込んだ考察から地道に活動されています。
香川県は以下のような好ましくない状況だそうです。
・糖尿病死亡率が高い(全国5位) ちなみに徳島県が全国1位
・校内暴力発生が高い(全国1位) 児童1000人あたりの校内暴力発生
・交通事故死が多い (全国1位) 人工10万人あたりの交通事故死
このような不名誉な記録を香川県が記録していることに対して、桑島先生は低血糖との関連についてを指摘されています。
自分の故郷の香川県人は穏やかで、運転だってとてもやさしい、県民性を考えると校内暴力が多いことも腑に落ちない。
糖尿病・校内暴力・交通事故、これらに共通する原因として可能性があるのは、血糖値の乱高下がまねく急激な集中力の低下や衝動性の亢進によるものではないか・・・・
このような仮定から桑島先生は、警察に足を運び詳しいデータを手に入れたり、学校給食を作る栄養士さんを対象に栄養の勉強会を開いたりしています。
そしてクリニックを訪れる患者さんには、検査データから糖質制限の指導や必要な栄養素の補給をされています。
今では関西を含めた西日本でも有数の栄養療法を実践しているドクターになられています。
もともと漢方が専門の先生だったので、病気を病気とだけとらえるのではなく、病気を身体全体のトラブルととらえ、その背景にある生活習慣や体質などに注意を払うことの基礎があったのではないかと思います。
そして最後に、四国での講演会のお知らせです。
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『がん、糖尿病には栄養療法で立ち向かう!薬だけに頼らない「栄養療法」のすべて』
会場: サンポートホール高松 3F大ホール
日時: 8月5日 日曜日 13:00〜16:00 (開場12:30)
定員: 1000名(参加費無料・申込不要)
講師: 溝口 徹 (新宿溝口クリニック 院長)
桑島靖子 先生(桑島医院 香川県東かがわ市)