うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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オーソモレキュラー療法
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不眠を解消し、良い質の睡眠を得るために

これまでうつに関する本は青春出版社の『うつは食べ物が原因だった』をはじめ、何冊か書いてきましたが、近年の臨床や知見を踏まえて、うつに関する新作を執筆しているところです。

うつは栄養不足と大きな関係があることは、すでにオーソモレキュラーをご存知の方はよくお分かりかと思います。

今日はうつの初期段階症状の1つとも言える『睡眠障害』についてお話ししたいと思います。


良質な睡眠や心の安定には脳内神経伝達物質が重要な役割を果たしています。
脳内神経伝達物質には興奮系・抑制系・調整系があり、そのバランスがきちんと取れている状態が『心が安定している』状態なのです。


脳内神経伝達物質は、全てタンパク質を中心とした食べ物由来ですが、食事から摂取したタンパク質は消化後、L-グルタミン、L-フェニルアラニン、L-トリプトファンなどのアミノ酸として脳内に入ります。

   




興奮系の神経伝達物質であるL−グルタミンから抑制系のGABAが作られることで、リラックス効果や安眠効果をもたらすのですが、この変換がスムーズにいかない場合はどうなるのでしょう?


興奮系の神経伝達物質ばかり増えて、抑制系の神経伝達物質が作られないため脳内のバランスが崩れ、常に緊張していたり、不安感を増長させることになり、不眠にも繋がってしまうのです。


また、睡眠といえばメラトニンを思い浮かべる方が多いと思います。
L-トリプトファンから合成されるセロトニンは、良質な睡眠に必要なメラトニン合成に必要な神経伝達物質ですが、実はセロトニンそのものをうまく体内合成できない人がかなりの確率で存在します。

セロトニンが作られなければもちろんメラトニンもうまく作れません。


これら神経伝達物質の合成をスムーズにいかせるためにはたんぱく質はもちろんのこと、諸々の栄養素が必要になりますが、その中でもトップクラスの必須栄養素が『ビタミンB6』なのです。

ビタミンB6はカツオやマグロなどの赤身の魚や、レバーや肉類などに多く含まれます。
皮膚疾患をお持ちの方や口内炎などが出来やすい方は、まずビタミンB6不足を疑ってみてください。


そして近年は、携帯の普及で、夜遅くまでスマートフォンを見ていらっしゃる方が多いと思いますが、パソコンや携帯のブルーライトは穏やかな睡眠へと誘導するメラトニン分泌を阻害してしまいます。

また不眠を訴える方によく処方されるレンドルミンなどのベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、常用することでメラトニンが自力で分泌されなくなっていき、薬がなければ眠れなくなってしまう体を作り上げてしまうのです。

よく眠れない・夜間に中途覚醒してしまう方は、安易に睡眠薬を服用するのではなく、以下のことに留意してください。

[票舛里燭鵑僂質と共にビタミンB6をしっかり取ること。

¬襪離瓮薀肇縫麒泌をスムーズにするため少なくとも寝る1時間前には、パソコンや携帯を閉じる。(眠る前の瞑想などもおすすめ)

アルコールやカフェイン、タバコなど興奮系の嗜好品を避ける。

ぬ覺屬離┘優襯ー不足を防ぐために寝る前にココナッツオイルなど良質の脂質を摂取する。


私たちの身体は薬に頼らずとも、心地よい眠りを手に入れ、翌朝爽快な気持ちで目覚めることが出来るシステムをみんな兼ね備えています。

そのシステムをスムーズに機能させるために
自分の身体に必要な栄養素は何なのか、しっかり見極める必要があるのです。

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 14:51 | - | - |