うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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現代女性の栄養の問題点

先日の統合医療展でお話しした『女性のエイジングと栄養の関係』についてブログでも2回に分けてその概要をお伝えしたいと思います。

    

  

女性は月経がはじまり、妊娠、出産を経て閉経するまでの間、身体は以下のような変化を遂げています。



初期: 10代〜


生理が始まり、思春期の成長期と月経が重なり、鉄などを始め、あらゆる栄養素が不足する可能性が高いのでしっかりと補充する必要があります。

   


中期:20歳代中頃〜40歳頃


この時期は妊娠、出産、授乳など母体から赤ちゃんに栄養が使われ、成長期同様、非常に栄養を消耗する時期です。

妊娠と出産前後の栄養強化はその後の母体の健康に大きく影響します。

同時に、ホルモン分泌に伴うPMSなどの不調も起こりやすいのがこの時期です。

  


後期:40歳中旬・後半頃〜

いわゆる更年期で、閉経に向けホルモンバランスが徐々に乱れていく時期ですが、ここでも栄養をしっかり入れておくと、更年期の症状はかなり軽減できます。



閉経後閉経後は、ホルモンの作用低下を代償するアプローチがきちんとなされているかが大切なポイントになります。

   

  

どの年代でも共通する栄養の問題点は

‥質依存とカロリー不足から来るタンパク不足

貧血と診断されない鉄不足

ビタミンB不足

   

ご存知の方も多いと思いますが、鉄不足やビタミンB不足はメンタル不調の原因に繋がり、いわゆる原因不明の体調不良が起こることもあります。

これがいわゆる『不定愁訴』と呼ばれるもので、精神科に行くと抗精神薬が処方されてしまうというわけです。

   

  

鉄とビタミンB不足と同様もしくはそれ以上に自分が危惧しているのは『女性の摂取エネルギー不足』の問題です。

女性の間ではモデルのような体型が憧れとされ、特に20代・30代女性の『痩せ』が深刻となっています。  


  

その結果、この20年で出生数は減少するも、低出生体重児の割合がかなり増えているのです。

母体の妊娠前のBMI(特に23未満)が低く妊娠中の体重増加が少ない場合、低体重児として生まれる可能性が高くなります。

   

  

このように妊娠前や妊娠中の母体の栄養状態は子供の多くの疾患発症と関係しており、低出生体重児は2型糖尿病の発症だけでなく、心筋梗塞や高血圧を発症する確率も上がることが既に日本人で確認されています。

     

  

現在日本では初産の平均年齢は30.1歳とされており、全国で4人に1人が、いわゆる高齢出産と言われる35歳以上で初めての出産を経験していますが、ここで『サザエさん』の家族の例をあげてみましょう。

   

  

サザエさんの家族は昭和初期の一般的家族構成の代表例です。

フネさんは43歳でワカメちゃんを出産していますが、このように現在高齢出産と言われる年齢での出産は当時は珍しいことではなく、昭和初期には50歳以上の出産も多くあったのです。

    

  

昭和初期に不妊治療は行われていないので全て自然妊娠なのです。この当時と比較して現代のほうが栄養状態が良いように思いますが、20〜40歳代の女性の摂取カロリーや摂取タンパク質量については 同程度かそれ以下になっています。


   

日本人の女性の約8割が該当するといわれている『新型栄養失調』。

この背景には思春期、若い女性の極度のダイエット思考が隠れていることが多く見受けられます。

      

   

次回のブログでは女性に不足しがちな栄養素についてお話ししようと思います。

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