うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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妊娠の為に必要な栄養アプローチ〕饂劼旅鎧晴渋从

先日のレーザーリプロダクションの学会でお話しした内容を少しブログに書きたいと思います。

   

妊娠のために有効と言われている栄養素は、マカや抗酸化作用の強いビタミンE、コエンザイムQ10などが非常に有名ですね。

  

  

まず最初に、抗酸化対策が妊娠にとってなぜ重要なのかをご説明したいと思います。

  

  

卵子はミトコンドリア数が非常に多い細胞で高度に分化している非常に高機能の細胞です。

  

  

ミトコンドリアは酸素を消費してATP(ATPとはアデノシン三リン酸の略称。私達が生きていく上で必要なエネルギーの源のようなもの)を作るところなのですが、このATP産生は大量の活性酸素を発生させてしまいます。

  

  

ということは…ミトコンドリアを沢山持っている卵子は必然的に酸化ストレスが非常に多くなってしまうので、その抗酸化のためにビタミンEやコエンザイムQ10の補給が必要になるというわけです。

  

  

体内に取り込まれたビタミンEとコエンザイムQ10は、細胞膜(脂質二重層)に存在してその効果を発揮します。

   

ビタミンEは脂質に溶けるため、細胞膜の脂質(不飽和脂肪酸)の部分に入り込み、細胞膜を守っています。

一方、コエンザイムQ10は細胞膜の脂肪酸の部分に存在し、膜内を自由に移動していると考えられており、この二つの栄養素が細胞膜を丈夫に保つ働きをしてくれているのです。

   

このビタミンEとコエンザイムQ10が不足すると、当然のことながら赤血球の膜が弱くなります。

  

  

採血データにおいてビタミンEとコエンザイムQ10の不足を示すチェックポイントは以下のです。

  

・網状赤血球上昇

・間接ビリルビン上昇

・血清鉄上昇(鉄欠乏にもかかわらず)

・血清亜鉛上昇(亜鉛欠乏にもかかわらず)

 

 

特に間接ビリルビンの高い方は顔が黄色くなる傾向があるので、顔色もチェックしてみてください。

  

抗酸化作用の強いビタミンEとコエンザイムQ10が不足している状態は、言ってみれば酸化ストレスが亢進している状態。

その場合、至適量のビタミンEとコエンザイムQ10を補給するのはもちろんのこと、運動や飲酒の制限、外的ストレスのマネージメントも大切になります。

  

  

このように抗酸化の強いビタミンEとコエンザイムQ10が卵子の酸化を防いでいるのは確かであり、必要な栄養素であるのですが、妊娠を目指すのであれば、オーソモレキュラーの観点から言えばこれだけでは足りないのです。

  

 

その事については次回のブログで書いてみようと思います。

  


  



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