うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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タンパク質の必要摂取量
成長期はもちろんのこと、病気を治したりアンチエイジングのためには、通常よりも多くのタンパク質が必要になります。
個人差はありますが、一般的に健康な成人男性でおよそ1日60gのタンパク質が必要と言われています。
  
  
卵にするとおよそ5〜6個、肉にすると約300g、魚の切り身では大きいもので3〜4切れほどになるでしょうか。
ということは病態改善やアンチエイジングには、それ以上のタンパク質が必要だという事がお分かりになると思います。
     
  
そしてせっかく食事から摂取したタンパク質ですが、その利用効率を低下させる要因が摂取カロリー不足です。
摂取カロリーが少ないとATP(エネルギー)産生のためにタンパク質が使われてしまい、タンパク質を有効利用出来ないのです。
ですのでカロリー不足にならないように脂質をうまく利用するのがポイントになります。
   
成長期には新生組織の蓄積に必要なタンパク質を摂取する必要がありますし、発熱やガンやアレルギーなど体内に何かしらの炎症がある時は、体タンパク質の異化が亢進するため通常時より多くのタンパク質が病態改善には必要になるのです。
  
  
病態改善のためにはアミノ酸組成がインバランスな植物性タンパク質よりも動物性タンパク質です。
そして脂肪酸の比率を考慮し、リノール酸の少ない豚や牛を中心にすることをお勧めします。
そして先日ブログでも取り上げたように
お肉だけでなくEPAが豊富な青身の魚も食べることも重要です。
   
  
タンパク質の積極的な摂取が大切ということは、徐々に広まっていますが、他栄養素の不足があると、タンパク質摂取量が基準量を満たしていてもタンパク質の栄養状態を正常に維持できない場合があります。
ですので一概に「タンパク質だけを摂れば良い」というわけでもないこともお伝えしておかなければなりません。
   
タンパク質の適正な必要量については、世間一般でまだまだ十分に理解されているとは言えません。
  
なぜならこれまでのタンパク質必要量の実験においては摂取カロリー過多での実験が多かったため、タンパク質必要量が低く見積もられてしまっていたのです。
  
タンパク質への理解は、医療従事者の中でもまだまだ低いのが現状ですが、タンパク質の積極的な摂取と適切なタンパク質代謝の維持は(腎機能低下の人を除き)病態改善に必須の条件になることは間違いない事実なのです。
   
繰り返しになりますがタンパク質はただやみくもに沢山摂れば良い訳ではありません。
タンパク質をうまく使える身体作りを目指してくださいね。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 08:17 | - | - |