うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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無反応性低血糖症のタイプ
昨日は、無反応性低血糖症についての考察をお伝えしました。

本日来院された患者さまの血糖曲線が、昨日お伝えしたタイプの無反応性低血糖症を良く示すものなのでご紹介します。

ご紹介する患者さまは、30歳代前半の男性です。
今日の来院は、約半年振りでした。

この半年間は、当クリニックからのサプリメントも使用せず、1年間ほどはとても快調に仕事をされていました。
このゴールデンウィークから、四肢の痺れや頭痛などの以前のひどい症状へつながる感覚が再燃してきたために来院してくれました。

おととしの11月に行った糖負荷検査の結果を示します。

空腹時にブドウ糖入りのジュースを飲みますが、正常の血糖値の上昇がありません。それどころか、12時間の絶飲食時の血糖値よりも低下しています。それは、糖負荷による初期のインスリンの分泌によって、充分に血糖値が上昇することが出来ないのです。
その後も、空腹時と同程度の低血糖の状態が継続しています。
私たちの身体は、多くの酵素やホルモンの働きによって調節されていると言っても良いでしょう。
この曲線のように、充分な血糖値の上昇が得られない場合には、血糖値(というか細胞内血糖)に依存して活性の調節が行われている酵素が正常に働きません。この患者さまのコレステロールもLDLコレステロールが低めで推移していました。

この血糖曲線では、充分に細胞内でブドウ糖がエネルギー源として利用することができないことが容易に想像できます。
事実、この時期には患者さまのコメントでは、全く身体は言うことが効かず強い疲労感を常に感じていたそうです。会社は長期に休職し、少しのことでパニック発作を起こしていました。

今日は、以前お会いしたときよりも元気そうでしたが、最近生じた症状から、増悪する前に処置をしようと来院してくれたのです。
早めに来院してくれたので、おそらく今回は早期に改善し職場への復帰も早期に可能であると思います。
| 低血糖症 | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) |


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また、個人的な症状の判断やお薬などの処方についてはお答えできません。
詳しくは、2013.1.23の記事をご覧ください。





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