2006.05.09 Tuesday
無反応性低血糖症のタイプ
昨日は、無反応性低血糖症についての考察をお伝えしました。
本日来院された患者さまの血糖曲線が、昨日お伝えしたタイプの無反応性低血糖症を良く示すものなのでご紹介します。
ご紹介する患者さまは、30歳代前半の男性です。
今日の来院は、約半年振りでした。
この半年間は、当クリニックからのサプリメントも使用せず、1年間ほどはとても快調に仕事をされていました。
このゴールデンウィークから、四肢の痺れや頭痛などの以前のひどい症状へつながる感覚が再燃してきたために来院してくれました。
おととしの11月に行った糖負荷検査の結果を示します。
空腹時にブドウ糖入りのジュースを飲みますが、正常の血糖値の上昇がありません。それどころか、12時間の絶飲食時の血糖値よりも低下しています。それは、糖負荷による初期のインスリンの分泌によって、充分に血糖値が上昇することが出来ないのです。
その後も、空腹時と同程度の低血糖の状態が継続しています。
私たちの身体は、多くの酵素やホルモンの働きによって調節されていると言っても良いでしょう。
この曲線のように、充分な血糖値の上昇が得られない場合には、血糖値(というか細胞内血糖)に依存して活性の調節が行われている酵素が正常に働きません。この患者さまのコレステロールもLDLコレステロールが低めで推移していました。
この血糖曲線では、充分に細胞内でブドウ糖がエネルギー源として利用することができないことが容易に想像できます。
事実、この時期には患者さまのコメントでは、全く身体は言うことが効かず強い疲労感を常に感じていたそうです。会社は長期に休職し、少しのことでパニック発作を起こしていました。
今日は、以前お会いしたときよりも元気そうでしたが、最近生じた症状から、増悪する前に処置をしようと来院してくれたのです。
早めに来院してくれたので、おそらく今回は早期に改善し職場への復帰も早期に可能であると思います。
本日来院された患者さまの血糖曲線が、昨日お伝えしたタイプの無反応性低血糖症を良く示すものなのでご紹介します。
ご紹介する患者さまは、30歳代前半の男性です。
今日の来院は、約半年振りでした。
この半年間は、当クリニックからのサプリメントも使用せず、1年間ほどはとても快調に仕事をされていました。
このゴールデンウィークから、四肢の痺れや頭痛などの以前のひどい症状へつながる感覚が再燃してきたために来院してくれました。
おととしの11月に行った糖負荷検査の結果を示します。
空腹時にブドウ糖入りのジュースを飲みますが、正常の血糖値の上昇がありません。それどころか、12時間の絶飲食時の血糖値よりも低下しています。それは、糖負荷による初期のインスリンの分泌によって、充分に血糖値が上昇することが出来ないのです。
その後も、空腹時と同程度の低血糖の状態が継続しています。
私たちの身体は、多くの酵素やホルモンの働きによって調節されていると言っても良いでしょう。
この曲線のように、充分な血糖値の上昇が得られない場合には、血糖値(というか細胞内血糖)に依存して活性の調節が行われている酵素が正常に働きません。この患者さまのコレステロールもLDLコレステロールが低めで推移していました。
この血糖曲線では、充分に細胞内でブドウ糖がエネルギー源として利用することができないことが容易に想像できます。
事実、この時期には患者さまのコメントでは、全く身体は言うことが効かず強い疲労感を常に感じていたそうです。会社は長期に休職し、少しのことでパニック発作を起こしていました。
今日は、以前お会いしたときよりも元気そうでしたが、最近生じた症状から、増悪する前に処置をしようと来院してくれたのです。
早めに来院してくれたので、おそらく今回は早期に改善し職場への復帰も早期に可能であると思います。