うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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今年のお礼
今年に会った皆様へ、今年に起こったいろいろへ、感謝の気持ちをこめて・・・。

分子栄養学(分子整合栄養医学)の理論に基づいた、栄養療法専門クリニックを開設して、今年は2年目〜3年目への時期でした。

この間、統合失調症うつ病パニック障害などの精神疾患と栄養の関係を自費出版し、数人〜250人の皆さまの前で、講演なども行ってきました。そして、有名な先生方の著書で新宿のクリニックが紹介され、お手伝いする患者さまも全国まで広がりました。

この治療法を選択いただきまして、心からお礼を申し上げます。
一般に行われている方法ではなく、医師からも非難や中傷を受けることも今だにあります。インターネットの世界でもそうでしょう。
しかしこの治療法の理論と、改善された患者さまは、紛れもない真実です。
皆様の勇気と選択に、いつも感動と感謝の気持ちを持っています。
来年も、スタッフ一同皆さまのお役に立てるようがんばりますますのでよろしくお願いします。

この治療は、1960年代からカナダのホッファー博士を中心に始まったものです。ホッファー先生が当時は、カナダの精神科学会の会長であったため分子整合精神医学と呼ばれていたこともあります。
しかし、この治療の理論は、ヒトが正常に機能するために必要な状態は、栄養によって作り出されるということが根幹になっているので、本来はどのような病態においても応用可能です。
事実、辻堂のクリニックでは、大勢の痛みを訴える患者さまや、高脂血症、糖尿病などの患者さまへもこの理論で治療をしています。

来年は、新宿溝口クリニック八重洲のクリニックを中心に患者さまへのサポートを行います。
また医師向けには、この理論を一般的な疾患へ応用するために、執筆や勉強会などを行います。すでに発売された医師向け雑誌(ジャミックジャーナル)の新年号に、血液検査データの読み方について書きました。それも連載になるといううわさがあるので、そうするとますますこの考え方が多くの医師へ取り入れてもらえるでしょう。

今年のブログの書き込みは本日で完了にいたします。
来年も、精神疾患と栄養の話題を中心に、このブログを通して情報をご提供させていただきます。
いろいろとありがとうございました。
来年もよろしくおねがいします。

皆様にとって、来年も良いお年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
| ひとりごと | 10:53 | comments(4) | trackbacks(0) |


LGSへの対策 2
LGS腸管壁浸漏症候群では、いろいろな栄養素が急激に腸管粘膜を通過してしまいます。そのために、栄養素の吸収が良好に行われすぎる病態であると勘違いされてしまいます。

栄養素の吸収とは、本来は小腸の内腔において消化酵素によって十分に分解され、タン白質であればアミノ酸レベルまでその大きさを小さくしてから血液中に吸収されます。
多くのアレルギーは、異種タン白をアレルゲンとして認識し反応することが病態ですので、いろいろなタン白質が小腸において十分にアミノ酸レベルまで分解されてから吸収されればアレルギー反応は起こらないはずです。

血液検査において、玉子や大豆にアレルギーがあると診断され、それらの食材を一切食べないようにしている方が多くいらっしゃいますが、上述のように異種タン白が十分に消化分解されていれば、血液検査でのアレルギー反応と食材と体とのアレルギー反応は一致しないことが良くあります。

さてLGSではどうでしょう?
LGSは消化管粘膜の機能が破綻している病態です。つまり十分に食材を消化分解することができません。
そうすると、傷ついた腸管粘膜から異種タン白のまま吸収されたり、十分な分解が行われずにそのまま便として下痢として排出されてしまったりします。どちらにとっても体にとって有効な消化吸収は行われません。

そのくせ、砂糖は急激に吸収されるので、血糖調節の異常を来たし低血糖症を形成することになるのです。
ここで是非理解して欲しいのは、低血糖症は砂糖のとりすぎで起こるのではないということです。低血糖症を否定する人たちは、日本人は欧米人よりも砂糖の摂取量は少なく、脳には砂糖が必要であるから摂取しなくてはならないという理論を展開します。
砂糖を摂取しなくても十分に血糖値が維持できることは、僕を含め砂糖を絶って症状が改善している多くの患者さんのデータが証明しています。また今日の記述から、低血糖症が砂糖のとりすぎでなる病態でないことも理解いただけると思います。

次回からは、以前書いた既に低下している消化管機能を補助するという対処についてです。


| LGS腸管壁浸漏症候群 | 16:59 | comments(0) | trackbacks(0) |


LGSへの対策
LGS腸管壁浸漏症候群が疑われたときの対処法の基本になるものを以前にお話しました。
そのなかで、

○原因の除去・・LGSの原因になっている、痛み止めや抗生物質などの化学物質の使用を控える。

という項目について少し説明します。
ここで、原因となるものを、痛み止めや抗生物質などの化学物質としましたが、生成された小麦や砂糖もこれに含まれます。また多くの食品添加物も含まれます。
あまりに神経質になるとスーパーなどで買えるものがなくなってしまうのですが、適度な注意は必要であると思います。
特にラベルをみて、防腐剤などが添加されているものは避けることが件名でしょう。
統合失調症うつ病などの症状にお困りの患者さまを治療していると、症状によって料理などをすることができないことも関係すると思いますが、インスタント食品や完成品を購入することなどが多いことに気がつきます。
また低血糖症に関係することが多いのですが、砂糖や精製された小麦を材料にした食パンや菓子パンなどを好んで食べることが多いことも良くあります。
砂糖や精製された小麦は、腸内でのカンジダなどの生育に適した環境を作り、LGSに大きな影響を呈するようになります。

このように砂糖は、低血糖症の引き金になるだけでなく、腸内細菌のバランスを崩すことによりLGSを引き起こし、多くの疾患、特にアレルギー疾患を引き起こすことになります。

また次の機会に、消化管機能の補助などについてお伝えしようと思っています。
| LGS腸管壁浸漏症候群 | 14:36 | comments(0) | trackbacks(0) |


ちょっと困りますね
本日の新聞で見つけた本の広告で、またまた発見してしまいました。
その本の著者の先生は、有名な大学の確か教授だと思います。
僕もお話を伺ったことがある、とても影響力がある方なのです。

その先生の話は、大筋で同意することができるのですが、どうしても困ったことがありました。
それは、良くあることなのですが・・・

『脳には糖が必要である ⇒ だから砂糖は必要である』

の理論なのです。
そして困ったことに、この理論をうつ病や疲労症候群などの方をターゲットにした本の中で書かれているのです。

少し詳しく考えれば、この理論には問題があることは明確ですし、毎日精神疾患と診断された方の代謝を見ていると、明らかに間違った理論であることは明白です。

脳は、そのエネルギー源として糖を必要としていることは事実です。もう少し突っ込んで申し上げれば、脳には安定した血糖値による糖の供給が必要である、と言うことができます。

そして、私たちには血糖を安定化させる作用が備わっています。どのように血糖を安定化させるようにしているかと言うと、血糖値が下がらないようにする多くの作用をもっているが、血糖を下げる作用はインスリンというホルモンだけに備わっているという具合です。
つまり、私たちは血糖を下げないようにする多くの機能を有しているということなのです。

ここでもう一度、先ほどの短絡的な理論を見てみましょう。

『脳には糖が必要である ⇒ だから砂糖は必要である』

人の生理的な機能から上記の理論を正しく書き換えましょう。

『脳には安定した血糖値が必要 ⇒ 血糖を下げない多くの機能がある』

ということになります。
そして安定した血糖値となっていることも重要なのです。
本来自然界に存在しない、砂糖などの精製された糖質は、摂取することにより急激な血糖の上昇を引き起こし、インスリンの分泌を刺激します。このように砂糖を長期間にわたり摂取することを続けることが、脳に必要な安定した血糖の供給を妨げることになるのです。

私たちは多くの食材を摂取することにより、ゆっくりと血糖値を上げるように代謝の機能を有しています。
精製された白砂糖やグラニュー糖、飴や清涼飲料水などは、本来全く不要の食べ物なのです・・・と、本来は大の甘党の僕が言うので間違いないです。

『脳には糖が必要である ⇒ だから砂糖は必要である』

この短絡的で危険で間違った常識はいつになったら非常識になるのでしょう??

| ひとりごと | 21:54 | comments(5) | trackbacks(1) |


LGS Leaky Gut Syndrome 腸管壁浸漏症候群
LGSが多くの病態に関係していることをお伝えしました。
そのLGSの原因に、これまで良かれと思って使用していた薬剤が含まれていたことや、日常に私たちが食べている食材が関係していることもお伝えしました。

統合失調症や、うつ病などで行っている5時間の糖負荷検査でも、糖負荷直後に急激な血糖の上昇を起こす方や、糖負荷直後にインスリンの過剰な分泌をする方にもLGSが強く疑われることがあります。

それでは、LGSが疑われた場合には、どのように対処することが効果的なのでしょうか?
それは以下の4つの考え方が基本になります。

○原因の除去・・LGSの原因になっている、痛み止めや抗生物質などの化学物質の使用を控える。

○既に低下している消化管機能を補助する。

○消化管機能を整える

○積極的に消化管粘膜の機能を向上させる。

こうれらを時に単独で、時には同時にアプローチを行って治療することになります。
それぞれは、また後日にゆっくりと説明することにします。
| LGS腸管壁浸漏症候群 | 23:58 | comments(1) | trackbacks(0) |


八重洲クリニックの意図
12月19日東京駅八重洲口から徒歩6〜7分のところに、ひっそりと八重洲クリニックを始めました。

新宿のクリニックで統合失調症をはじめ、うつ病パニック障害の患者様を治療しているときに、どうしてもこれまで飲んでいる多くの薬を主治医の先生が減らしてくれないことが多いからです。

それもそのはずで、通常の精神科のドクターは抗精神病薬は多少の増減があるにしろ、一生のみ続けなければならないものと思っています。
たとえ栄養アプローチで症状がとても良くなり、減薬することが可能な患者様を診察されたとしても、例外的な経過をたどっていると考えるだけなのです。

栄養アプローチによって血液検査データも改善し、症状も落ち着き、準備が整ったときに、処方薬が減らせなくてはこの治療の意味が半減してしまいます。

やはり保険で処方される薬のコントロールもでき、栄養アプローチも同時に平行して行うことができるクリニックの必要性が生じてきました。
ただし処方薬をコントロールするときには注意が必要で、場合によっては2週間に1度程度の通院も必要になります。
できるだけ遠方の方も1ヶ月に1回程度の通院ができるように場所を東京駅のそばにしました。

来年からは、徐々に八重洲で仕事をする機会も増えてくると思います。
この治療を、現在お困りの症状に対して行ってみようと選択される場合には、八重洲クリニックも選択肢の一つに加えていただければ幸いです。

八重洲クリニック〒103−0027 東京都中央区日本橋2−1−1桜正宗ビル5階
電話 03−5201−8080   *1階が am/pm のビルです。
| 統合失調症 | 18:39 | comments(0) | trackbacks(0) |


昨晩の会合
昨晩は日本統合失調症協会の会合でした。30分程の時間で講演をすることを依頼されていたので、患者さまやそのご家族が聞きにこられているものと勝手に思い込んで講演の資料を作っていました。
会場に到着すると、10人程度の会議形式の椅子と机が並べられ出席されるかたの名簿を見てビックリしてしまいました。

統合失調症低血糖で、多くの著書がある大沢先生。
一度お会いしたいと思っていた、日本の栄養療法のパイオニアの一人である、立正大学教授の柿谷先生。
杏林大学客員教授で九段クリニックの理事長である安部先生。
そしてホッファー先生と親交の深い、統合失調症協会の北原先生。

大沢先生とは、以前から連絡を取り合っていましたが、その他の方々はまさに初対面!そして用意した資料は、患者さん向け!

一瞬にして体が凍りつきました。会場へついたのが早かったので、慌てて資料を作り直し、先輩の先生方に少しは興味を持っていただけるような内容にしました。

講演会の後の親睦会では、初めての先生方の紹介やスピーチがありとても興味深い1日でした。
特に僕も会いに行ったカナダのホッファー先生が臨床を引退し、リサーチと執筆に専念することや、世界のオーソモレキュラー医学会がこの先のあり方について議論をしていることなど・・・。とても貴重な情報をしることができました。

それにしても、僕はこの勝手な思い込みが多いのです。まわりに迷惑をかけることもしばしばです。もう少し自分のスケジュールをマネージするのが来年の課題です。
| 統合失調症 | 21:59 | comments(0) | trackbacks(0) |


LGS Leaky Gut Syndrome 腸管壁浸漏症候群
LGS:腸管壁浸漏症候群が、多くの病態形成に関係することをお話しました。
特にアレルギー疾患や皮膚症状とは深い関係を示します。

当クリニックでも、統合失調症の患者さまの多くにアトピー性皮膚炎を伴う方や、ニキビを伴うことを経験します。
また都内の美容皮膚科の患者さまの血液検査データの解析をしていますが、にきびやアトピーを主訴に来院されている患者さまの多くにLGSを疑う血液検査データを認めます。

腸管粘膜の機能として、栄養素を吸収するという最も大切な機能とともに、体内に有害な状態の物質を血液中に取り込まないように吸収しないという、相反する大切な機能があります。
この有害な状態の物質とは、なにもいわゆる毒ではなく、私たちが毎日摂取しているタン白質でも言えることです。
タン白質とは、アミノ酸がいくつもいくつも繋がったものです。食事で食べたタン白質は、咀嚼や消化で細かくされ、ついにアミノ酸の形になってから吸収されます。つまり動物性蛋白とか植物性蛋白などの区別がない状態で吸収されるのです。タン白質の吸収には、プロテインスコア関係しますので基本的には、動物性と植物性のタン白質を同時に摂取することが大切ですが・・
ポイントは、消化管粘膜は多くの物質を取捨選択しているということです。この粘膜機能の破綻が、タン白質が異種タン白として認識できる大きさで吸収される原因になります。
またたびたびでてくる、鉄欠乏の状態では鉄の吸収を上げるために、同じ2価の重金属イオンを吸収しやすくなり、その重金属が脳へ蓄積し多くの精神疾患を作るきっかけになるとも言われています。

そして栄養素の吸収に最も大切な小腸粘膜の上皮には、鉄がフェリチンの形で存在しています。つまり鉄欠乏では、小腸粘膜上皮の機能の破綻が起こりやすく、LGSの形成に一役買うことになるのです。

当クリニックで、女性の患者さまへヘム鉄を中心とした栄養補給を重視していることは、このような点からもご理解いただけると思います。
長年の便秘に苦しまれている女性の多くは、鉄欠乏の改善によって腸管粘膜がきれいになり、便秘が解消することがよくあります。
| LGS腸管壁浸漏症候群 | 23:03 | comments(0) | trackbacks(0) |


20日の講演会と本日の患者さま
昨年の10月にカナダのビクトリアへ、分子整合精神医学の権威であるAホッファー先生を訪ねた話をしました。彼は、1950年代から統合失調症へのナイアシンの投与をおこない、多大な功績をこれまで残してきました。ホッファー先生とカナダで別れるときに、日本に帰ったら北原さんと言う方と連絡をとるように言われました。その方もホッファー先生を訪ねられた日本人の一人です。12月20日は、その方がが主催される集まりに参加し、30分ほどの時間をいただき話をする機会があります。
分子整合精神医学を実践されている方や、患者さまもいらっしゃると思うのでとても楽しみにしています。北原さんご本人ともはじめて会うことになります。

今日新宿溝口クリニックでカウンセリングをした患者さまは、約2週間前に初診されました。20歳前の若い女性です。初診時からいわゆる感情の平坦化をみとめ、とても反応がゆるやかでした。初診される少し前から症状が増悪傾向だったそうです。当クリニックを受診された数日後に、かかりつけの精神科を受診したときには、すぐにでも入院して5回の電気ショックの治療をするようにすすめられ、入院の予約までされていました。
当クリニックでは通常は血液検査データを見てからサプリメントの処方を行うのですが、そんなことを言っていては、入院されて電気ショックの治療を行われてしまいます。
お父様へ入院は少し延ばしてもらうようお願いし、検査結果が出る前にサプリメントを処方し服用していただくことにしました。そして今日は、2週間後のカウンセリングだったのです。
診察室へ入ってきた彼女は、髪の毛を美しくとかし、とても上品にお化粧もしていました。服装も年齢にピッタリの可愛いおしゃれなものでした。僕の目には本当に別人のように映りました。
ご両親の話では、かかりつけの精神科のドクターも急激な症状の改善に驚かれているそうです。

初診時にはとても重症感がある症状でした。あのような状態にもかかわらずこの2週間、多量のサプリメントを本当に良く飲んでくれました。可愛くおしゃれになった患者さまには、今後も大量のサプリメントを服用することへの抵抗感を話していただきましたが、検査データからはこのあと数ヶ月は、しっかりとした種類と量が必要であることが明白です。どうかそのことを理解いただきしっかりとお飲みいただければと強く思います。

このように分子整合栄養医学のアプローチは、経験豊かな精神科のドクターでも経験したことが無いような質の改善をもたらすことがあります。
私たちは、20日にお会いする方々とも協力し、ホッファーが始めたこの方法で一人でも多くの方の治療をおこなっていかなくてはなりません。その結果として、日本でもこのアプローチが統合失調症をはじめとする、多くの精神疾患の方へ、そして精神疾患の患者さまの治療にあたる多くのドクターにとって、一般的な治療法になるようにしなくてはなりません。
| 統合失調症 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |


海外でのLGS治療
以前、海外にお住まいの方から、娘さんがLGSの疑いがあると言われたので精神疾患へ移行する可能性があるかどうかなどについてお問い合わせがありました。

LGS腸管壁浸漏症候群は、精神疾患だけでなく多くの疾患や病態に関係しています。LGSだからといって○○病になるとか言う物ではありません。

先日小児科の若いドクターと話をする機会がありました。
その先生のお話によると、カナダに住んでいる友人が過敏性腸炎(日本名)にかかり、どうしても治療することが出来なかったときに、治癒しなかったらお金は要らないというドクターに出会ったそうです。

そのドクターの治療方法は、食事とサプリメントによる栄養療法だったそうです。直接その方からどのような食事療法とサプリメントを用いたのかを聞くことはできなかったのですが、やはり腸管粘膜の機能の破綻による過敏性腸炎やLGSのような病態の治療には、薬ではなく栄養なのだと思いました。

そう言う自分も腸が弱く、疲れやストレスですぐに水様の下痢になります。しかも自分の場合には、何かイベントや大切なことがあると、その後に水様の下痢症状になるのです。

今朝からどうも、その症状です。
先週末の講演会、そして夕べの大切なミーティングなどで大分来ているようです。
今月は、腸管粘膜強化月間にしていきます。

さて、日常生活でLGSを避けるにはどうしたらよいのでしょうか?
それは、我々があまり注意しないでこれまで繰り返してきたことが多いのです。
以下に注意すべき事柄を挙げますので、心当たりがあるものは出来るだけ避けたほうがよいでしょう。

○抗生物質の使用・・・風邪には抗生物質は無効ですので処方されても注意です。
○アルコール、カフェイン
○添加物いっぱいの食材
○貧血・・腸管粘膜に酸素が運ばれません
○頭痛薬、鎮痛剤、解熱剤の使用
○ステロイドホルモンの塗り薬、飲み薬
○精製炭水化物・・クッキー,ケーキ,清涼飲料,漂白パン(食パン)
○避妊用ピル

このように日常に原因となることが多くあります。
薬はどうしても必要な時がありますが、乱用することにより耐性が生じLGSの原因にもなります。注意して使用しましょう。
| LGS腸管壁浸漏症候群 | 09:39 | comments(6) | trackbacks(0) |


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