2006.08.30 Wednesday
エビリファイの感想
エビリファイは、これまでの抗精神病薬の多くの副作用を解決した薬として、大々的に統合失調症の治療薬として登場しました。
新薬が登場するときには、日本の場合では通常は海外で多くの臨床実績があるものが認可されます。
この薬もこれまでの薬の錐体外路症状や肥満や過食などの副作用が少ないという夢のような薬として大々的に宣伝されてきました。
僕が関係する患者さまにも、何人かの患者さまがエビリファイを併用し始めています。八重洲のクリニックでは、薬剤を処方することもあるのですが、新宿の場合には基本的に薬剤は、これまでの主治医の先生にまかせていることが多いのです。
エビリファイへ変更したことが良い選択だった方がいらっしゃいます。
その方は、リスパダールを中心に処方され錐体外路症状とアカンジアが強く出ていた方です。その女性は、エビリファイへの変更で副作用がきれいに消失し、とても楽そうな表情に変わりました。
しかし、最近になりどうも印象が変わってきています。
エビリファイによるアカンジアは、用量が少なくてもかなり強く出るようです。それを抑えるには、通常量のワイパックスでは歯が立ちません。ベンゾジアゼピンを睡眠量ぐらいまで使用しなくてはならないようです。
実際に薬を服用されている患者さまは、アカンジアが生じることによって、本当に辛い症状が加わります。どうしようもない感覚のためイライラがつのり家族へも大きな影響がしょうじます。今日の診察中も、エビリファイによるアカンジアの増強のコントロールで、お母様から緊急の相談の電話をいただきました。
ホッファーは言いました。
精神疾患を単独で治癒させるような『魔法の弾丸などは存在しない』と・・・。
栄養アプローチを併用することによって、表情や表現、行動や思考などが、徐々に本来持っているものに戻っていくさまを見ていると、ホッファーの言葉が正しいものであると日々感じているのです。
そのホッファーに会うのもあと2週間後になりました。
前回お会いしたときから、約2年が経ちました。たしか今年で90歳だと思います。
世界的権威ですが、ユーモアにとんだやさしい人柄のホッファー先生に会うのが楽しみです。
新宿や八重洲で行っている栄養療法は、ホッファー先生が紹介している治療法と基本的な部分では共通するのですが、検査データからの情報を重視するというオリジナルな部分があるのです。今回の発表では、その部分を伝えてこようと思っています。
新薬が登場するときには、日本の場合では通常は海外で多くの臨床実績があるものが認可されます。
この薬もこれまでの薬の錐体外路症状や肥満や過食などの副作用が少ないという夢のような薬として大々的に宣伝されてきました。
僕が関係する患者さまにも、何人かの患者さまがエビリファイを併用し始めています。八重洲のクリニックでは、薬剤を処方することもあるのですが、新宿の場合には基本的に薬剤は、これまでの主治医の先生にまかせていることが多いのです。
エビリファイへ変更したことが良い選択だった方がいらっしゃいます。
その方は、リスパダールを中心に処方され錐体外路症状とアカンジアが強く出ていた方です。その女性は、エビリファイへの変更で副作用がきれいに消失し、とても楽そうな表情に変わりました。
しかし、最近になりどうも印象が変わってきています。
エビリファイによるアカンジアは、用量が少なくてもかなり強く出るようです。それを抑えるには、通常量のワイパックスでは歯が立ちません。ベンゾジアゼピンを睡眠量ぐらいまで使用しなくてはならないようです。
実際に薬を服用されている患者さまは、アカンジアが生じることによって、本当に辛い症状が加わります。どうしようもない感覚のためイライラがつのり家族へも大きな影響がしょうじます。今日の診察中も、エビリファイによるアカンジアの増強のコントロールで、お母様から緊急の相談の電話をいただきました。
ホッファーは言いました。
精神疾患を単独で治癒させるような『魔法の弾丸などは存在しない』と・・・。
栄養アプローチを併用することによって、表情や表現、行動や思考などが、徐々に本来持っているものに戻っていくさまを見ていると、ホッファーの言葉が正しいものであると日々感じているのです。
そのホッファーに会うのもあと2週間後になりました。
前回お会いしたときから、約2年が経ちました。たしか今年で90歳だと思います。
世界的権威ですが、ユーモアにとんだやさしい人柄のホッファー先生に会うのが楽しみです。
新宿や八重洲で行っている栄養療法は、ホッファー先生が紹介している治療法と基本的な部分では共通するのですが、検査データからの情報を重視するというオリジナルな部分があるのです。今回の発表では、その部分を伝えてこようと思っています。