2007.04.30 Monday
イギリスの栄養政策
先日、ご紹介したヒューマンニュートリションという本は、イギリスで書かれた本です。
その本の冒頭では、イギリスの政府がどのように栄養政策を行い、国民の健康向上を図ってきたかが書かれています。また、アメリカの栄養政策(国内外での)を鋭く指摘しています。
まずお断りしておきますが、このブログで扱っている病態の改善を目的とした分子整合栄養医学と若干異なることがありますので、もし購読される場合には注意してください。
戦争などの非日常の状態では、新しい発見が次々と行われます。
イギリスは古く、大航海時代に多くの船員を壊血病で亡くしました。そのことがビタミンCの発見になったわけです。この発見には多くの裏話があり、それだけで1つの物語ができるほどですが、今回の話題とは異なります。
さて、ビタミンCの発見で航海での壊血病を克服できた英国政府は、国民の健康状態の向上のために、政府が主導で栄養指導を行いました。
牛乳やタラの肝油の摂取を薦めたのですが、その結果として期待した成果の中には、単純な身体的な健康の向上だけでなく、集中力の向上というものが含まれていました。
牛乳が良いのか悪いのかということではなく、動物性タン白とビタミンAをはじめ多くの大切な栄養素が含まれているタラの肝油を選択しています。
その当時には、動物性タン白に含まれるアミノ酸組成や、タラの肝油に含まれるビタミンAや必須脂肪酸の生体の機能などは、当然理解されていませんでした。
このように古くから栄養指導を国の政策として行った結果かどうかは不明ですが、イギリスは多くの植民地を有する大英帝国として国力を増大させたのです。
私たちが栄養素を補給するときには、基本的に食材に近い形が望ましいため、クリニックで使う栄養素(サプリメント)は、食材に近い複合体としています。
例えば、ビタミンBもビタミンB群としてバランスに注意していますし、プロテインもアミノ酸もビタミンAやCやEも、単体ではなく複合体になっています。
お薬は、ある単体の有効成分によって薬理作用を呈します。栄養素も、それぞれの栄養素単体の生理作用はある程度判明していますので、単体のサプリメントも多く存在します。しかし栄養素は本来は、できるだけ自然の組成にちかい複合体で摂取することが大切なのです。そしてその複合体の割合や生産が大変なのです。
その本の冒頭では、イギリスの政府がどのように栄養政策を行い、国民の健康向上を図ってきたかが書かれています。また、アメリカの栄養政策(国内外での)を鋭く指摘しています。
まずお断りしておきますが、このブログで扱っている病態の改善を目的とした分子整合栄養医学と若干異なることがありますので、もし購読される場合には注意してください。
戦争などの非日常の状態では、新しい発見が次々と行われます。
イギリスは古く、大航海時代に多くの船員を壊血病で亡くしました。そのことがビタミンCの発見になったわけです。この発見には多くの裏話があり、それだけで1つの物語ができるほどですが、今回の話題とは異なります。
さて、ビタミンCの発見で航海での壊血病を克服できた英国政府は、国民の健康状態の向上のために、政府が主導で栄養指導を行いました。
牛乳やタラの肝油の摂取を薦めたのですが、その結果として期待した成果の中には、単純な身体的な健康の向上だけでなく、集中力の向上というものが含まれていました。
牛乳が良いのか悪いのかということではなく、動物性タン白とビタミンAをはじめ多くの大切な栄養素が含まれているタラの肝油を選択しています。
その当時には、動物性タン白に含まれるアミノ酸組成や、タラの肝油に含まれるビタミンAや必須脂肪酸の生体の機能などは、当然理解されていませんでした。
このように古くから栄養指導を国の政策として行った結果かどうかは不明ですが、イギリスは多くの植民地を有する大英帝国として国力を増大させたのです。
私たちが栄養素を補給するときには、基本的に食材に近い形が望ましいため、クリニックで使う栄養素(サプリメント)は、食材に近い複合体としています。
例えば、ビタミンBもビタミンB群としてバランスに注意していますし、プロテインもアミノ酸もビタミンAやCやEも、単体ではなく複合体になっています。
お薬は、ある単体の有効成分によって薬理作用を呈します。栄養素も、それぞれの栄養素単体の生理作用はある程度判明していますので、単体のサプリメントも多く存在します。しかし栄養素は本来は、できるだけ自然の組成にちかい複合体で摂取することが大切なのです。そしてその複合体の割合や生産が大変なのです。