うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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嬉しい報告
今日は、4歳の男の子のお母さまが来院されました。

栄養アプローチを始めて約2ヶ月(だったと思います)。
採血をするのに、とても大変だった記憶があります。子供をもつ親としてはかわいそうと言う感情がでますが、医師としては治療上必要な情報と思い、心を鬼にして採血しました。

保育園でも、友達との関係が作れない。
じっと椅子に座っていることが出来ない。
よく夜泣きをし、じっとりと汗をかいていることが多い。
会話は、単語を並べる感じで伝え、自分の興味があることが中心。
思い通りに行かないときにはパニック発作のようになり20分程度続くことがある。
とても多動で動き回っているのに、食べる量は少ない。
甘い物が大好きで、ジュースを好んで飲む。
そしてとても集中力と記憶力があり、診察室でも電車の絵本を一心不乱に読んでいました。

そんな小さな彼が、お母さんといっしょに栄養療法に取り組まれたのです。

お子さんのことを、母親の愛情をしっかりと注ぎながら、とてもすばらしい対応をされているお母さまです。
この治療も続けることが大切と理解し、栄養療法を始めて最初のカウンセリングでした。

お母さまの報告

椅子に座っていられるようになり、外食も可能になった。
夜はぐっすり眠るようになり、夜泣きはない。とても楽になりました。
食事の量が増え、甘いものを欲しがらなくなった。ジュースは飲まず、水を自分から飲むようになった。
体格がしっかりとしてきた。
保育園でも、急に変ったと先生に言われる。皆と一緒に昼寝をするようになり、協調性が出てきた。
周りを気にする会話が出来るようになった。
『ママ、だいじょうぶぅ〜?』
このような質の会話は、これまで無かった。

子供の改善の素直さには驚きます。
感覚で行動するのでしょうか?大人にある、妙なこだわりがないですね。

栄養面での問題点を補正することで、きっと彼がもつすばらしい才能を伸ばしながら、きっと協調性をもったこどもになることでしょう。
このように栄養でかなりの改善ができる子供たちを、発達障害とかADHDとか○○症候群とか、レッテルを貼ってしまってよいのでしょうか?!
| 発達障害 | 18:06 | comments(5) | trackbacks(0) |


講演会予告
6月9日の講演会では、大沢先生とジョイントで話をすることになりますから、あまり重なった話題にならないようにしたいと思います。

何回か参加した大沢先生の講演の内容や、最近の大沢先生の論文や資料などから、話の中心は統合失調症と低血糖症の関係、ホッファー先生の理論と低血糖症の関係などについてを予想しているのです。

そこで、僕は今回どんな話をしようかと悩んでいました。
そんなときに、新聞記者さんからの取材の依頼だった訳です。
いただきました!講演の内容は、ほぼいただきますの決まりです。

精神医療と取り巻く現状と、その問題点。
例えば、
自殺予防政策と精神科医療の問題点。
日本の精神科治療の特色とその問題点。

そして実際の患者さまの経過から、上記の問題点の検証とその対応の大変さ。
薬剤を中止することによる反応の大変さ。

これらのことをお伝えできればと考えています。
今回は、初めて溝口の話を聞くと言う方の割合が高いので、栄養療法全般についても新しい角度からの説明を試みてみようと思います。

これまでの講演で使用したクイズも用いますので、知っている方は答えをすぐに言わないようにしてくださいね。

皆さまにお会いすることを楽しみにしています。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 23:41 | comments(1) | trackbacks(0) |


お礼申し上げます
おかげさまで、6月9日の講演会には多くの皆さまへお申し込みいただきまして、全てのお席が埋まる状況になりました。
今後にお申し込みいただく方は、キャンセル待ちになることを御了承ください。

先日より、ご入金いただいた皆さまへ、チケットの郵送が始まりました。
今しばらくお待ちください。クリニックのスタッフの手作りチケットですので、楽しみに待っていてくださいね。

ご入金いただいているにもかかわらず、3日前になってもチケットが送られてこない場合には、お手数ですがご連絡ください。
また、まだご入金いただいていない場合には、こちらかご連絡さしあげていますが、なかなか連絡がつかない場合には、キャンセル扱いとなり、お待ちいただいている方々へチケットをお譲りすることになりますのでご了承ください。

今回の講演会では、この分野のパイオニアである大沢先生を特別ゲストとしてお迎えしたことが、みなさまからの関心を強くいただいたことに繋がったと思います。
大沢先生は、古くから低血糖症と統合失調症の関係を日本に紹介し、ホッファー先生やレッサー先生の功績を日本へ紹介したという、多大な功績をお持ちの方です。

本日送られてきた資料にあった大沢先生の記事にも、とても参考になる分子栄養学の歴史的なことが記載されていました。アメリカやカナダで始まり、多くの偉人たちの功績によって作り上げられた確かな改善実績も、言語がことなる日本では知られることが無かったでしょう。

そのような貴重な資料を日本語に訳し、我々に紹介し続けてくれている大先輩です。
僕のクリニックを訪れる方々の多くも、大沢先生の本を読んでからインターネットで検索してきたという方が多くいらっしゃいます。

最近、このブログを「低血糖症」とうキーワードで検索される方が増えてきているのですた、それもこれも大沢先生の仕事に実績ということができると思うのです。

6月9日は、大沢先生の講演を聞くということも楽しみしているのです。

当日に初めてお会いする新宿のメンバーさんもいらっしゃるはずです。
お会いすることを楽しみにしていますね。
| ひとりごと | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |


慢性疲労症候群と無反応性低血糖症
今日は、八重洲の患者さまの検査データの解析レポートを作っています。

その中で、20歳代の男性の患者さまについてお伝えします。
この方は、とにかく強い疲労感で長い期間悩み、多くの医療機関を受診されました。それぞれで、

問題なし  自律神経失調症  抑うつ反応  うつ病

などと診断され、それぞれに治療されていたそうですが、どれも効果がありませんでした。そしてネットで調べ、自分は慢性疲労症候群ではないのか??と思ったそうです。
そして、このブログで慢性疲労と低血糖症について知り、近くの心療内科で3時間の糖負荷検査を行ったそうです。

その結果は、3時間の経過中に血糖値が90以上の上昇することが無かったそうです。

ところが、その心療内科の医師は、血糖が上がらないことの問題を指摘しませんでした。
我々医師は、糖負荷検査は糖尿病の診断にもちいる検査であり、血糖が上がらないということがなぜ上がらないのか?それにはどのような問題があるのか?全く無知と言っても良いでしょう。

そして今日レポートを作ったのは、その患者さまの総合的な栄養状態のレポートです。
検査結果のポイントは以下のごとくでした。

遊離脂肪酸の上昇
空腹時インスリンの異常高値
カリウムの低値
痩せ型であるにも関わらず、脂肪肝を疑うデータ
血糖値は正常


低血糖症を良く理解し、この治療法を勉強しているドクターであれば、このようなデータの問題点を理解し、正しいアドバイスをくれたことでしょう。

ところが、通常の検査データの読み方だけを行っているドクター(僕も9年前までそうでしたが・・・)は、上記の問題点がどうして起こっているのか理解することができないと思います。

これまで苦しまれていた、どうしようもない疲労感。食事後に襲ってくる不快な症状、それでいて何かを食べなくては維持ができない・・・

そんな症状の原因がはっきりしました。
今後にどのように症状とデータが改善するか楽しみです。
| 慢性疲労症候群 | 14:57 | comments(7) | trackbacks(0) |


患者さまへのインタビュー
今日は、辻堂の診療後に以前お伝えした新聞社の記者さんが辻堂へ来てくれました。
それは、通常の投薬治療によって改善しなかった症状が、栄養アプローチによって改善された患者さまの生の声を取材したいと言う依頼があったからです。

事前にお願いしていた患者さまは、3名でした。

30歳代 女性  
うつ病の診断から始まり、治療するに従い様々な症状が併発し、てんかん、統合失調症と病名のオンパレードになってしまった方。

30歳代 男性
パニック障害、うつ病の診断と思われる投薬内容でしたが、多剤併用の状態から現在は、投薬なしの状態に自らの努力で改善されたかた。

10歳代 女性
直接ご本人が話しをするのは、まだ負担が大きかったのでお母さまへインタビューをお願いしました。遠方のお住まいの方なのでお電話での取材になりました。

協力していただいた患者さま方には、大変遅くまでお付き合いいただきましてありがとうございました。記事として世の中へでるまでには多くの困難があるとおもいますが、本日の記者さんは、心底驚くとともに、現在の精神科医療に根付く大きく深い問題を再認識されたようでした。

本日の取材へ協力を依頼した皆様には、これまでの治療経過にそれぞれ特徴があるためでした。しかし実際に記者さんからのインタビューが始まると、僕がこれまで把握していたことは、皆様の治療経過のほんの一端にすぎず、想像以上に辛い治療経過をたどられていたことが良く分かりました。

30歳代 女性の患者さまは、初診時に『ずいぶん多くの薬だなぁ〜』と思っていたのですが、初診時に薬でもかなり整理されていたことを知りました。
初診時に、簡単なチェックリストのアンケートによって
「うつ病ですね!」
と安易に診断され投薬治療が始まり、脳波の検査によって少しの異常があったために
「てんかんですね!」
と安易に診断され、大量のテグレトールという強い薬を飲まされた。

そして多くの薬を服用中に、幻聴幻覚(多剤の薬の副作用の可能性もあったと思います)を訴えたため、
「統合失調症ですね!!」
と安易に診断され、抗精神病薬まで追加されてしまいました。

あげくの果てに、前医にいた心理カウンセラーへ高校中退のことを伝えると
「そのときから統合失調症だったのね!」
と驚くようなコメント(診断)を言われたこと。

どれもこれも無茶苦茶です。
それであのような薬の組み合わせになったのか・・・と、妙に納得してしまいました。

30歳代の男性の患者さまは・・・・
これまでの治療経過で、急な断薬によって激しい離脱症状を経験されたことを知っていましたが、そのすさまじさを改めて知ることになりました。
それは、本来備わっている自律神経のホメオスターシスの全てを狂わしてしまったような症状でした。
そして、その後はルボックスとパキシルの大量併用を中心とした治療になったのですが、栄養アプローチの併用によってルボックス単剤となりました。
最後の断薬は慎重に行おうと思ったいたにも関わらず、ご本人が思い切って断薬されてしまいました。(皆さまは真似しないように)
以前の断薬後の激しい症状を経験されているにもかかわらず、その勇気と思い切りの良さを知りました。薬が減る食べに頭がクリアになったというコメントには、薬の多くが持つ、脳への作用を言い表しているようでした。

10歳代の女性の患者さまは、本来使用禁忌である年代にもかかわらず、パキシルが処方されていたことや、この治療が本来持っている能力を引き出しながら改善していく、投薬では得られない効果を、お母さまの言葉からしっかりと感じたようでした。

6月9日の講演会の資料はこれから作るのですが、本日の取材の患者さま方の経過なども参考になるなぁ〜と思って聞いていました。

そうでした。
6月9日の講演会ですが、おかげさまでここに来てお申し込みが多くなり、定員へあと残り少なくなりました。ありがとうございます。
お早めにお申し込みください!!

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 23:46 | comments(4) | trackbacks(0) |


日々の事件で思うこと・・・
日々のニュースで、痛ましい事件が後を絶ちません。
6月9日の講演会でご一緒する大沢先生も、犯罪と栄養の関係を調べるうちに栄養療法を知ったというエピソードを聞いたことがあります。(ちょっと不確かですが・・)

このブログでもこれまで、犯罪と栄養の関係について書いたことがあります。

先日、福島県で痛ましい事件がありました。
犯罪を犯してしまった男の子は、中学を卒業して高校へ通うために親元を離れます。
高校1年生の時には、食事をしっかりと出してくれる下宿へ入っていたそうです。
その後、高校2年の時から、兄弟とともに暮らすようになりました。男の子二人が親元を離れて暮らすことを想像すると、もっとも変化することは食事だとおもいます。

高校2年から頻繁に偏頭痛を訴えるようになったそうです。
皆さんは、偏頭痛と診断される多くの頭痛に栄養障害、特に低血糖症が関係しているkとをご存知ですよね。

そして高校2年の後半からは、学校へ行くことが困難な日が増えました。
今年の4月からの高校3年になってからは、ほとんど学校へ行けなくなっています。

このような経過から、ブログでお伝えしている『栄養障害と精神の関係』があったのではないかと想像することできるのではないでしょうか?

新宿や八重洲の患者さまにも、とてもよく似た経過をたどり、どんどん乱暴になる息子さんに、いつかは殺されるであろう・・・と、悲しい覚悟をされていた親御さんも何人かいらっしゃいます。
この治療をとりいれ、本来備わっていたやさしさなどに触れることができるようになったときには、親御さんの気持ちを考えると、こちらまで感動することもありました。

たとえ、このような犯罪と栄養の関係が立証されなかったとしても、本当に身体や脳や精神の発達時期にある20歳未満の子供たちに、正しい栄養の情報を伝え実践するようにすることには何の問題も無いと思います。

明日、明後日は、以前紹介した新聞記者さんの取材です。
治療経過の報告をお願いした患者さまは、全員快諾してくれました。
患者さまの生の声を聞いて記者さんはショックを受けることでしょう。

そして次の問題は、その記事がデスク(責任者)のOKをもらって世にでるかどうかです。ここには、広告収入が大きい新聞社のいろいろな事情が関係してくるのです。
| ひとりごと | 18:33 | comments(2) | trackbacks(0) |


卒業、おめでとうございました!
今日は、講師を務めているプリンシプルフォーラムの第一回の卒業式でした。

講義内容をスケジュールし、一般の方も医師の方も区別なく参加していただくことがはじめての体験でした。

このブログでも何回かお伝えしましたが、参加者の皆さんのまじめで熱心な態度が、講義の準備を力づけてくれました。
フォーラムの後半は、カウンセリングの実践練習なども行い、それまでの基礎的な知識をどうやって活かすか?というところまでスキルを上げることも試みました。

皆さん、本当に熱心に実習にも取り組み、我々が意図するよりもずっと高いレベルになり卒業していただいたことを、本当に素晴らしいと思いますし、感謝いたします。

今回の参加者には、既にこの治療で治療されている患者さまやその御家族も多くいらっしゃいました。このことは治療を行っている医師として、何よりも嬉しいことです。
ご自分や、御家族が、どうして改善したのか?なぜ栄養で、なかなか改善しなかった症状が改善したのか?その理由を勉強したいという気持ちが嬉しいのです。

他の学会での講演を聴いて、このフォーラムへ参加してくれた方もいらっしゃいました。
『良い、勘してますよ〜!!』
この理論は本物です。

このブログやインターネットの情報だけで、フォーラムへ参加してくれた方!!
『たいした勇気です。』
昔の僕なら申し込みませんねぇ〜。経験もしていないし、見てもいないやつの講義に、何万円も出すなんてね!
セッティングしてくれたら、話に行きますよ〜〜

ということで、今日は晴れ晴れしい気分の一日でした。
| ひとりごと | 23:24 | comments(0) | trackbacks(0) |


有名キャスターの肺がんに思うこと
先日、有名キャスターが肺がんに侵され、一時的に治療に専念するために番組を休みになるという報道がありました。

そのことをマスコミが報道するときには、治療に成功しキャスターが復帰することを待つ旨が中心になっていました。

僕も医師として、また1人の人間として、病気に苦しむ方が、改善し元の職場に復帰することを心から望みます。

しかし、どうしても引っかかることがあるのです。

このキャスターは、1日に3箱のタバコを吸い続けていたそうです。
それには、自分はタバコを吸ってもガンにならないという、根拠のない確信を持っていらしたそうです。
どんなに突き詰めても、タバコがガン発症の原因と確定することは困難ですが、統計学的には明らかな有意差をもって、喫煙者は非喫煙者と比較して肺ガンの発症率は高くなっているのです。
このキャスターが根拠のない確信を持ってすわれていたとしても、喫煙者の肺がんになる確率が高くなることを知らなかったとは思えません。

僕の周りには、明らかな病気が無いにもかかわらず、自分の選択で血液検査を行い、そのデータに基づき食事に気をつけ、サプリメントを飲むことによって、より良い健康状態に保とうといろいろと努力をしている方々がとても多くいらっしゃいます。もちろんタバコを吸いません。
そしてその方々は、タバコを吸わなくても、ストレスを上手に解消し、楽しく人生をおくっています。

僕が伝えたいことは、このキャスターのように喫煙によって有病率が上がる明らかな疾病については、全額自費で治療を行うべきであると思うのです。
しかし手術や集中治療、そして放射線治療、抗がん剤の化学療法など、とても高額の治療費なのです。全額自費で負担することは、事実上無理な金額です。
それであれば、喫煙者が皆で負担すべきです。そしてJTも負担すべきでしょう。

僕を含めて、意図的にタバコを吸わず、自己負担で購入したサプリメントを服用し、より良い状態で健康であろうとしている方々の健康保険を使うべきではないのです!!

立場あるキャスターの方です。毎晩、事件について常識と言う立場から批評を行っているかたです。肺がんを克服し、番組に復帰したときに、自己のこれまでの選択が間違いであったことを番組で話して欲しいものです。

僕と同い年の友人が、進行した肺がんで手術もできず、化学療法を行っています。彼は、スポーツジムに入ったことをきっかけに8年前にタバコを止めているのです。今回の彼の肺ガンと喫煙との関係は立証することはできませんが、今回のキャスターとは明らかに異なる選択をしてきているのです。

今日ご紹介したキャスターも僕の友人も、ぜひとも病気を克服して社会復帰して欲しいと思います。

| ひとりごと | 23:27 | comments(11) | trackbacks(0) |


変化は一般のパワーから
このブログへどのようなキーワードでたどり着いているのか・・・。
それは、キーワードの解析からある程度予想することができます。

以前にもお伝えしたように、最近は『低血糖症』というキーワードで検索される方がもっとも多くなりました。
以前は、『統合失調症』や『うつ病』、『パニック障害』などの病名で検索されることが多かったのです。

そして、クリニックを受診される患者さまの多くに、低血糖症というものをしっかりと勉強しイメージして受診される方が多くなり、説明がとても簡単になってきました。

本日、受診いただいた患者さまも低血糖症というキーワードから、ミクシィでのコミュニティーを見つけ、八重洲を受診してくれたそうです。
そして、一般の内科の医師に低血糖症についての検査を相談したところ・・

「低血糖症????」 「糖尿病のことですかぁ〜???」

という反応だったため、「これはダメだ」と思ったそうです。
一般の医師には、血糖のコントロール障害である低血糖症の存在は、全くと言ってよいほど知られていません。
血糖値が下がるのは、糖尿病の治療中かインスリノーマという特殊な病気によってしか起こらないと思っています。

そんな医師にも少しずつではありますが、低血糖症の病態について理解してくれる方々増えてきました。
しかし、それ以上に一般の方々が、低血糖症の存在に目覚めているようです。検索のキーワードの変化を見ると、その広がりのスピードが想像できます。

カナダのホッファー博士は、1960年代には機能性低血糖症について発表しています。しかしカナダやアメリカでは、現在でも充分に理解されているとは言えません。ホッファー博士は、日本での栄養療法や低血糖症の理解に、大きな期待を持たれているのです。

日本での広がりは、一般の方々の先進的な正しい理解が、医療従事者・・特に医師たちの認識をリードしていくことでしょう。
| 低血糖症 | 23:22 | comments(9) | trackbacks(0) |


分子整合栄養医学とは・・
このブログでは、栄養療法という言葉で紹介しているものには、幾つかの要素をまとめて表現していると言うことができます。
その1つが、不足している栄養素を補うという考え方です。
この不足という表現が、従来の古典的なある栄養素の欠乏症を、その栄養素を補うことによって治療するという意味を想像させると思いますが、明らかな典型的な欠乏症を呈する以前に生じている、潜在性の欠乏状態を含みます。
現代の食事では、脚気や壊血病、ペラグラなどの教科書的な欠乏症になることは稀であり、潜在性の欠乏状態であることがほとんどです。その潜在的な欠乏を栄養素を用いて補正するという考え方が、栄養療法の1つの考え方です。

またもう1つ別の考え方は、栄養素が持つ機能を病態の改善のために用いる方法です。この方法では、栄養素とはいえないような物、例えばオリーブ葉エキス、イチョウ葉エキスなどのいわゆるハーブ類に属するものが含まれます。これにはナットウキナーゼなどの機能を有する栄養素も含まれますね。
最近は、いろいろな働きをもつ栄養素が紹介され、それさえ飲めば効果効能を期待できるような誤解を招く情報がマスコミから流されますが、それらの機能性の栄養素もファイトケミカルと分類されるものに含むこともあります。

そしてこのブログで紹介している栄養療法の中心をなすものとも言える、分子整合栄養医学によるアプローチは、上記の2つの方法とは異なります。
私たちの細胞を構成する分子のバランスの乱れ(インバランス)を、栄養素を用いて整える方法論です。
そのために、一般的に考えられているような栄養素の投与量とは異なる量(至適量)が必要になります。栄養素の代謝の特性を考慮すると、互いに相互作用を持つ多くの栄養素を用いる必要もあります。

検査データから不足が読み取れる栄養素の補給も、単純に不足を補うだけに必要な量ではなく、一般的な量の時には100倍の量を処方することも多くあるのはそのためです。

この細胞の分子レベルのインバランスを栄養素を用いて整えるという方法論は、勉強すればするほど理論的であり、薬剤ではなしえないことを栄養素が行っていることを知ることができるのです。

私たちが行っている栄養療法とは、今日ご紹介した幾つかの理論を組み合わせて行っているものなのです。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 23:50 | comments(2) | trackbacks(0) |


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