うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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今日はもいっちょう!
今日は、雨模様です。

水曜日は、辻堂のクリニックでの週一回の診療日。
古くからの患者さまや風邪、腰痛などの患者さんが大勢来院されるのが普通ですが、今日は天気が悪くパラパラです。

そこで、ブログをもう一丁!

先ほど受診された方は、肩もズボンもずぶぬれでした。

『こんな天気なのに、よく来てくれましたね〜〜』(溝口)
『だって、薬がなくなりそうなので・・先生は、週一回でしょう?!』(患者さん)

それはそうでした。

『今日は、報告がしたくて・・・。今年の夏は本当に何年ぶりかにプールも海もいけたのです。小3の子供も驚いて喜んでくれました!!』(同じ患者さん)

この方は、酷いアトピーの患者さんです。
強い紫外線にあたったり、プールで泳いだなんて記憶にないぐらい昔らしいです。
根気良く栄養アプローチを継続していただき、たまに会う友達がびっくりするぐらい皮膚症状が落ち着いてきました。
今日の診察時でも皮膚の触診をしましたが、表皮の角化が順調に行われている感触で、しっとりとした健常な皮膚の感覚でした。

僕もアトピーの改善を目的に自分でサプリメントを飲み始めて、そろそろ10年です。
いまでも、肌に合わない石鹸やシャンプーを使うと肌荒れが激しくでますが、気をつけていれば大丈夫。
日焼けも気をつけていますが、皆さんには『良く日に焼けて・・・』と言われます。
最近気がついたのは、日焼けをしても皮膚がむけないのです。
健康な角化が行われているんだなぁ〜〜と感じる今年の夏でした。

この雨があがると少し涼しくなるのでしょう。
海も徐々に秋の海になってきました。釣れる魚が教えてくれます。
| ひとりごと | 18:24 | comments(0) | trackbacks(0) |


検査データの改善と症状の変化
一般的な精神科や心療内科では、患者さんが訴える症状から『統合失調症』『うつ病』『パニック障害』『○○障害』・・・と診断されます。

新宿や八重洲では、このような既につけれられて病名も重要な情報として参考にしますが、治療方針を決めるのはあくまでも血液検査データによる生化学的な異常の補正です。

今日は、数年前に統合失調症と診断され一般的な投薬治療を行われてきた女性の患者さまの症状の変化と検査データの変化について考えたいと思います。

来院時には、投薬にって幻聴などの症状は抑えられていましたが・・・
・本が読めない、集中力がない、頭に情報が入らない
・ボーっとして意欲がでない
・強い疲労感がある
・睡眠が浅く、良く夢をみる
・テレビが見れない
・音などにとても敏感である

このような症状を訴えていました。

初診時の検査データと2回目の検査データの変化を分子栄養学的に評価して、症状の改善と対応させてみます。

データの変化
・鉄欠乏の改善 ⇒ 疲労感の軽減、睡眠の改善、刺激への寛容、意欲の改善など
・亜鉛欠乏の改善 ⇒ 皮膚の改善、意欲の改善、糖代謝の改善
・ビタミンB不足の改善 ⇒ 疲労感の軽減、睡眠の改善、音への敏感さの改善、集中力の改善、情報処理の改善

栄養障害はたった一つの欠乏症状を示すのではなく、様々な症状を呈する原因になります。単一の栄養素の欠乏が起こることはなく、栄養障害は複合的に生じます。
それらの複合的な栄養障害を正しく評価し、常に改善を数値でも評価していくことが大切になるのです。


| 統合失調症 | 08:55 | comments(0) | trackbacks(0) |


低髄圧症候群の仮説
低髄圧症候群についてブログで書いたところ思いのほか反響がありました。

低髄圧症候群は、交通事故後のむちうち症のときに起こりやすいことで知られています。
むちうち症になってしまうには多くの原因がありますが、ペインクリニックを栄養とともに専門にしているため、ある傾向を感じていました。

同じ車に乗っていても、大人はむちうち症になりますが、子供はむちうち症になることはほとんどありません。同じ大人でも、男性よりも女性のほうがむちうち〜低髄圧症候群になる確率が高いと思います。そして同じ女性でも、月経がある年代の女性の方が低髄圧症になりやすいようです。
これらのことは、僕の個人的な印象ですので確かな統計によるものではないことをお断りしておきます。

低髄圧症候群は、脊髄お覆っている硬膜と言う膜が、交通事故や転倒などの衝撃によって傷つき穴が開きます。その穴から髄液が漏れだすことによって、頭痛やめまい、吐き気、動悸などの不定愁訴が生じます。

実は低髄圧症は交通事故や転倒によって起こるだけではありません。
盲腸などの手術で行う腰椎麻酔によっても小さな穴が硬膜に開きます。またペインクリニックでよく行う硬膜外ブロックという注射でも、時に硬膜に傷つけ穴を開けてしまうことがあります。
これらの医療行為によって低髄圧症が起こるのですが、その場合にも若い女性の場合が圧倒的に多いのです。

どうして同じ事故に会っても女性が低髄圧症になりやすいのか?
どうして同じ腰椎麻酔を行っても女性が低髄圧症のなりやすいのか?

この素朴な疑問にも栄養面からの解釈が可能になります。

先日のブログで大病院の詳しい検査によって、低髄圧症候群と診断された女性が、栄養療法によって頭痛やめまいなどの不定愁訴が改善したことをブログでご紹介しました。
その他にも低髄圧症と診断された女性の患者さまが別人のように改善されています。

この事実から、別の機会に低髄圧症の隠れた原因と、それに対する治療についてお伝えできればと思います。
| 脳脊髄液減少症 | 23:44 | comments(4) | trackbacks(0) |


糖負荷検査が増えて・・・
これまでは新宿や八重洲で栄養療法を行っている患者さんのために5時間糖負荷検査を行っていました。

しかし、最近になり低血糖症というキーワードでこのブログを検索してくれる方々増えてきたことと、5時間糖負荷検査だけを希望される方々が増えてきたので、もろもろのシステムを見なおして、5時間糖負荷検査だけを希望の方も新宿で検査できるように変更いたしました。

その結果、自分が悩み苦しんでいる症状が、いわゆる精神疾患ではなく低血糖症ではないかと思っている方が、糖負荷検査を受けることが増えました。

インターネットやさまざまな情報で、自分の症状が血糖調節異常(低血糖症)によるものではないかと疑ってこられる方が検査を受けるためとは思いますが、かなり高い確率・・ほとんど全員の方が重度の低血糖症の結果を示します。

本日検査を受けたは、八重洲を受診されていますが、そのきっかけも自分の対人恐怖やその他の精神症状が低血糖症によるものではないかと疑い八重洲を受診されたそうです。

検査を行ったところ3時間後には、血糖値が25mg/dlまで低下!!

同じ頃に当然ですが激しい低血糖症状を伴ったため検査が中止になってしまいました。
つらい症状が検査中に起こったのですが、自分の苦しんでいる症状の原因に代謝異常が関係していることを知る良いきっかけになったと思います。

ここからは余談です・・・・

今日の患者さまとは、本日が初対面でした。
あいさつをすると、
『おっ・・?!』
という反応・・・。

あとで新宿のスタッフへ話してくれたそうですが、僕のことをもっときゃしゃな人だと思っていたそうです。
インターネットやブログなどで顔だけは出ていますので・・・と言うか、あの写真よりも太ってしまったのだろうか??
なんて思いました。
実物を見て、
『えぇぇぇ〜〜??』
と思われないように・・・。

身長 182cm
ベスト体重 76kg 実際はプラス5kg!!(これが問題です!)
| 低血糖症 | 17:59 | comments(0) | trackbacks(0) |


低髄圧症候群の治療
髄液が漏れてしまい、激しい頭痛やめまいなどが続く低髄圧症候群は、一般的に知られていない病態です。
テレビで紹介されたことから、有名な医師がいる病院では大変な混雑状態です。

しかし、低髄圧症候群の治療は別に新しい方法ではなく、ブラッドパッチという方法が確立されています。
この治療法は、患者さん自らの血液を脊髄のすぐ外側にある硬膜外腔という狭い隙間へ注入する方法です。
自分の血液が固まる力で、髄液が漏れてしまう穴をふさごうと言う方法です。

この治療法の効果があると注射をした直後から頭痛やめまいの改善傾向を自覚できる優れた治療法です。しかし、明らかに髄液が漏れていることが確認されていて、このブラッドパッチを行っても症状になんら変化がなく、髄液の漏れが止まらない方々が少なからずいらっしゃいます。

先日の八重洲で診療した若い女性もそんな方の1人であったと記憶しています。これまでも何人もの方にお会いしています。共通することは、全員が女性であることと、栄養状態が極めて不良であるということです。この栄養状態が不良と言うのは、一般的な栄養失調ではありません。このブログで紹介している分子整合栄養医学的に問題があるということです。

そしてブラッドパッチを行っても頭痛やめまいが改善しない方々の多くが、通常の栄養療法によってブラッドパッチをしなくても症状の改善を認めます。
残念ながら症状が改善した後に髄液の漏れがなくなったか造営検査をしたひとはいませんが・・・・、症状は改善されます。

その正確な根拠はふめいですが、多くの方々が鉄やタンパク質、ビタミンB群の重篤な欠乏がありますので、生体内でのコラーゲン産生に大きな支障があることが考えられます。

低髄圧症候群と診断され、ブラッドパッチを行っても症状の改善がない場合には、栄養療法が効果を期待できる治療法であると思います。
| 脳脊髄液減少症 | 23:41 | comments(1) | trackbacks(0) |


低髄圧症候群と言われたら?
低髄圧症候群という病態があります。

激しい頭痛やめまいを主な症状とするもので、一般的には座った姿勢や立った姿勢で症状が増悪し、横になると症状が軽くなります。
それらの症状が、脳脊髄液が漏れてしまうために髄液圧が低下し生じることから低髄圧症候群と呼ばれます。

確定診断では脳のMRIや造影剤を用いたレントゲン撮影などで髄液のもれを確認して行います。
数年前に人気ニュース番組で取り上げられたため、頭痛やめまいに苦しむ方々が、我も我もと低髄圧症候群で有名な病院を訪れ、一時期には半年以上も予約を待つこともありました。

新宿や八重洲でも低髄圧症候群と診断され、その病気に有効なブラッドパッチという治療を行っても症状の改善がない患者さまを治療しています。

今日の八重洲の診療でも、大病院で低髄圧症候群と診断され治療されていた女性の患者さまの栄養療法での途中経過を聞くことができました。
とても良好な経過であり、来院時に訴えていた頭痛はほとんど消失していました。

これまで治療してきた多くの低髄圧症候群と診断された患者さまの経過で傾向を感じるのでまた改めてお伝えしたいと思っています。
| 脳脊髄液減少症 | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) |


低血糖症を取り巻く環境の変化
ブログのコメント欄に、LTDさんから情報を頂きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
| 2007/08/19 2:05 PM |
週刊現代(2007/09/01) 頁:54
ニッポンこう変えろ/キレる若者、自殺する中高年は砂糖が生み出す
胃腸内視鏡外科医・新谷弘実/大腸ポリープ

週刊現代にて、このような記事が掲載されているそうです!
先ほど、TBSの「噂の東京マガジン」にて紹介されていました。
もっともっと色々な媒体で広まると良いですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

残念ながらTBSのテレビは見ることができませんでしたが、週刊現代は
ゲットして記事を読むことができました。
小さな記事でしたが、多くの方が見るメジャーな雑誌にこのような意見が掲載されるということが画期的です。

ちょっとマイナーな雑誌には僕らの仲間のドクターが低血糖症や潜在性の鉄欠乏症についてインタビューを受けたり記事を掲載したりしています。
また大勢のドクターが出演する有名番組にも仲間のドクターが潜入して、勇敢にも分子整合医学的な正しいコメントをすることもあります。(放映の段階でカットが多いのですが)
実はこのような流れや、砂糖の消費量が減っていることなどから砂糖協会も危機意識をもって『砂糖は脳エネ!!』キャンペーンをしているのかもしれません。
僕らはあくまでゲリラ的にゲリラ的に・・・・

実は本日テレビ番組の取材の依頼がありました。
有名テレビの連続ドラマのDVDを一気に見た場合の医学的な問題点へのコメント依頼でした。テレビの収録はどうも苦手で、収録の時間に居心地が悪い感じになるので、八重洲の佐藤先生へお願いしてしまいました。

ついでに佐藤先生の紹介ですが、八重洲で勤務されている精神科の指導医の資格をもつ女性の専門医です。
病態の把握、薬の処方、カウンセリングなどには元々豊富な経験と知識をお持ちでした。八重洲で勤務されるようになってから、栄養についても勉強され知識も栄養面での実力もメキメキとついてきています。

そんな先生がどのようにコメントされるか、テレビでどんな風にオンエアーされるか、今から楽しみです。

追伸:LTDさま いつもありがとうございます。しかし遅くにブログをよんでいただいているのですね。嬉しく思います。
今後ともよろしくお願いします。
| 低血糖症 | 21:42 | comments(5) | trackbacks(0) |


今日はお知らせです
今日は分子整合栄養医学に関する、講演会や勉強会についてのお知らせです。
ひとつは一般向けの講演会で、もう1つは医師向けの勉強会についてです。

まずお知らせするのは、大阪の鈴木先生(たにまちクリニック)が主催される講演会です。大阪で開かれるので、お近くの方是非是非参加してください。
鈴木先生は形成外科が専門ですが、今では皮膚疾患だけでなく様々な病気に対して栄養療法を行われています。
この講演会には、一般の方だけでなく医師や看護士などの医療関係者でもOK
鈴木先生の軽快なトークと豊かな経験からのお話を聞いてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

9月2日(日)たにまちクリニック講演会
「人間ドックの落とし穴」
*お手持ちの検査データをお持ちください。鈴木院長が解説いたします。

Tel:06-6776-8966

大阪府大阪市天王寺区生玉町1-30 生玉ビル8F
診療時間  [AM] 10:00〜13:00 / [PM] 14:00〜19:00
休診日 月曜日/木曜日(完全予約制)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そしてもう1つ。
それは僕が主に話をする勉強会についてです。
血液データの分子整合栄養医学的な解釈の方法とその理論的な基礎についてです。

日時、10月21日(日)
今回はドクターのみの対象ですが、ご都合がつく方、どうか参加してください。
 
    ”検査データの新しい評価法と診療への導入”

 10月21日(日) 東京都品川 
 10:00〜17:00(受付9:30) *昼食付き
 参加費 25,000円(税込み)  定員 40名
 締め切り 10月12日(金)
 問合せ先  03−5366−0208  担当 MSS齋藤
 問合せ時間 月〜金 10:00〜18:00

どちらもふるって参加してください!!


| ひとりごと | 23:15 | comments(0) | trackbacks(0) |


前回の続きのメール
昨日は、症状に苦しまれていたあるドクターのメールをお伝えしました。
そのメールをブログで使用することの了承を頂こうと送ったメールへの返信が今日の内容です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
溝口徹先生

私のメールを読んでくださってありがとうございます。
また大変お優しいお返事内容に励まされました。

医者になって12年間は、過剰な緊張感で学会にも出席できず、
そして、強い疲労感の為、集中力も無く、医学の知識も浅かったこと、
また、医者本人がパニック障害や社会不安障害であることへの周囲の偏見など、
それらに耐えられない程の劣等感で生きてきました。
しかし、今は、
それを逆に自分の個性として活かし社会貢献しようと考えています。
社会貢献したいと思えるだけでも今は幸せです。
例えば、いずれは、自分の今までの経過を本に出来たらいいな〜などと思っていま
す。
夢のまた夢でしょうけど・・・。

先生のお返事を読んで背中を押していただいた気持ちです。

分子整合栄養医学では研修医になったつもりで、謙虚に、生化学から理解しなおすつもりです。
溝口先生、姫野先生はじめ皆様に、遠慮なく、ご指導していただこうと思っています。

ブログですね。
職場では、まず先生のブログをチェックするのが日課になっています。
私のような体験でいいのでしたら、むしろ掲載していただくのはとても光栄です。
どの部分を取り上げていただいても結構です。

どなたにとっても栄養療法による改善は素晴らしいものなのでしょうが、
私にとっても、健康に近づく喜びだけではなく、劣等感の克服、人生の方向性までも
決めてくれた素敵な学問であり治療法です。

私らしさを大事にしつつ、謙虚に学んでいきます。

本当にありがとうございました。そしてこれからも宜しくお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この先生は、僕らが行っている分子整合栄養医学の本質を感じてくれています。
多くの患者さまやご家族もこの学問の本質に触れ、前回行った勉強会では多くの方がとても難しい内容の講義に参加していただきました。
何を隠そう、この僕も分子整合栄養医学に出会ったために、医師としての人生が大きく変わった1人です。
もともと人に関わる仕事がしたいと思いながらも、理系の教科が得意であったことから医学部を目指した経緯があります。(もっとちゃんといろいろ考えましたが・・)

この理論に基づき治療する時には、その人が持っている本来の良いところが出てくるように思います。薬の治療では感じることができない改善経過です。
初診時にはコミュニケーションをとることすら困難であった患者さまが、根気よく治療に取り組まれ、その結果として徐々に自己表現を行い、アルバイトや仕事を始めていかれます。
その時には、人がもつ可能性の大きさに感動を覚えるのです。
そんなときには、患者さまから力強さを感じることができるのです。

そうそう、たくましく改善した若い女性の患者さまが、先日の外来にいらっしゃいませんでした。お父様だけがお見えになり、
『娘は、彼氏と江ノ島の花火大会へ出かけてしまったので、今日は私だけです。』
と安心して報告してくれました。
そのときもたくましさを感じたのです。
| パニック障害 | 22:32 | comments(1) | trackbacks(0) |


あるドクターからのメールです
今日は数日前に頂いた、あるドクターからのメールを許可を頂いたので掲載します。
この先生は、様々な症状に苦しみ、パニック障害、社会不安障害などの病名を付けられ、薬剤による治療を行われていました。
ひとりの患者さまとして新宿のクリニックで治療を行い、僕が主催する勉強会へも様々な症状にも負けずに参加してくれていました。

メールを頂き、正直これほど苦しまれていたとは思いませんでした。
メールの文面には、僕では伝えきれない説得力があり、きっと同様の病名を付けられている多くの方々の参考になるものと思います。

以下、メールの内容です。ほぼ全文を掲載ですが、一部固有名詞を変更しております。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

溝口徹先生

こんにちは

先生から直接にメールを頂き大変嬉しく思いました。有難うございます。

先日のご講演も有意義でかつ楽しく拝聴いたしました。(8月5日のもの)
何度か先生の表現にクスッと笑ってしまいました。

先生のこれまでの経緯を聞かせていただき、改めて、先生の足元にも及びませんが、私が、この栄養医学に出逢えたことも必然の流れであったとしか考えられません。
先生を始め皆様の輪の中で学べる事に心から幸せを感じています。

思えば昨年末に新宿溝口クリニックで治療を受ける決心をしてから、
同時に先生の講義をたくさん聞かせていただき、そして姫野先生との出会い、臨床に携れる機会にも恵まれました。

初めて先生から電話カウンセリングを受けたときの、何とも酷く緊張していた自分の体調も思い出されます。
長い間、倦怠感や抑うつ感に襲われ、医師という仕事を続けることへの強い劣等感と絶望感の中、いつ医師を辞めようかと思いながら、今まで細々と臨床をしておりました。
医師でありながら、自分の体調を改善させる手段や知識もなく、すがるような思いで相談した精神科医や心療内科医からはSSRI等たくさんの投薬を受けました。
それでも、健康感とは程遠いもので、体調に光を見い出すことは出来ず、医療そのものや、同業者である多くの医師すら信じられなくなりました。
そして、自ら、SSRIからの離脱を試みたところ、それをまるで拒むかのように、後頭部が硬直し、離人症のような感覚に恐怖を覚えたことは、今でも忘れられない体験です。

新宿溝口クリニックで栄養療法に取り組んで、もし希望を感じなければ、実は、今年、医者を辞める覚悟でした。

今は、辞めなくて良かったと思っています。
また、この経験が、分子整合栄養医学への出会いに繋がったのだと思いますし、私自身が医師として生きていける場はここなのだと気付きました。

私が栄養療法を始めて半年経ちました。
パニック発作そのものも無くなり、背部の緊張感、様々な不定愁訴、湿疹などは改善しました。
自殺願望も無くなり、夢や希望を、人並み以上に抱くことが出来ています。
未だにあるのは、予期不安がなくならないこと、東京の往復などの疲労が抜け難いことなどでしょうか。
でも、データを見る限りでは、改善の余地はまだまだありますので、諦めるつもりもありません。これからの変化を楽しみにしています。
また、自分の機能性低血糖症が重症であることも自覚し、わずかの糖質やカフェインも厳しく排除しています。毎日なるべく3時間以上空腹にならないようタンパク質を間食していますが、明らかにそうすると体調が良いです。

現在は、新しい赴任先の病院でサプリメント外来を始め、その診療をさせて頂いています。
もちろん一人で出来るわけではなく、先輩の先生たちに、親切にフォローしていただいています。
今までは知識を入れるだけだったけれど、多くの方のデータを見ながら、これが実践なのかと感激しながら仕事をしています。
一方で、自分の知識がまだまだ不十分である点にも気付かされ、9月の分子整合栄養医学講座を受け、今後も理解を深め、臨床に活かしていくつもりです。

先生の出会いに心から感謝しつつ、これからも、是非ご指導よろしくお願いします。
大変お忙しいと思いますが、未熟な私のご相談にのっていただけると嬉しく思います。

先生に一歩でも近付けるよう努力してまいります。
先生の益々のご活躍をお祈りしています。
今後とも末永くよろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このような医師であれば、患者さまの立場に立つことができます。
そしてこのような経験があったからこそ、時に厳しい指導を行うことも可能になることでしょう。そしてそれが説得力を持つのです。

僕は、新宿や八重洲などで1人でも多くの方々にこの治療を提供することを仕事にしています。そしてこの治療を正しく勉強し臨床の場で実践してくれる医師を増やすことも同様に重要な仕事だと思っています。
自分ひとりでは関わることができる患者さんの数には限界があります。
また僕が不得意な分野の疾患もあります。地方の問題もあります。
10年後、この考え方が医師の間でも一般化し、全国で分子整合栄養医学の正しい診断と治療が行われているというのが僕のコミットメントです。

| パニック障害 | 23:24 | comments(3) | trackbacks(0) |


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