うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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さてもう一丁!
たった今カウンセリングが終わった方です。

17歳の男の子です。

小学校6年の頃から体調が悪くなり、うつ病の診断によって投薬治療されていました。
体調が悪いときには1日中活動することが出来ない状態。
当然学校へも行けなくなっていました。

栄養療法を始めた初期(昨年の10月)には、
『どうしても精神的に不安定であり、ちょっとしたことでもストレスに感じたり、やる気が起こらなくなったり・・・身体のだるさを伴い、頭痛も感じる、便秘がち。
あと今思い出したのですが、家族以外の人と会うと緊張を感じて身体のうごきなどにぎこちなさを感じることがある』
こんな症状もお話してくれました。

今日の電話でのカウンセリングでは、

『高校卒業認定の試験に、全教科合格しました。
これで、誕生日が来ると高校卒業の資格が取れます。』

・・・ということは、同学年の人よりも先に卒業資格をゲット??!!
前回のカウンセリングで勉強なども、長くても45分以上続けないことなどをアドバイスしていました。それをしっかりと守ってくれていたそうです。

また楽しみな若者が増えました。
| うつ病 | 13:30 | comments(1) | trackbacks(0) |


本日のカウンセリング
今日は雨模様の土曜日です。
3連休の方々は、初日が雨で残念ですね。
新宿のクリニックは土曜日は忙しいです。お休みの方々のカウンセリングのご希望がおおいからです。

20歳代後半の男性です。
来院されたときの診断名は、うつ病です。
昨年の9月からの栄養療法ですので、ちょうど1年の経過です。
僕のクリニックへいらっしゃる前に、別の栄養療法を行っている精神科のクリニックを受診されていました。
うつ病や統合失調症、パニック障害などの精神科領域への栄養療法にはいくつかの方法論があります。それぞれ、理論的な根拠があるものです。
最近は薬局でも睡眠導入を助けるサプリメントなどが売られています。精神科領域への栄養アプローチの一つの方法論はこのような○○症状には××サプリという選びかたです。

新宿や八重洲をはじめ、僕が主催する勉強会へ参加されている医師たちは、分子整合医学という方法論を用いています。

『ヒトの脳における脳内物質の至適濃度は、日常の食事や遺伝子に制御されている生合成では得られない』

上記の言葉は、ノーベル賞を2回受賞したライナス・ポーリング博士の言葉です。このことがわれわれの治療の前提になっているのです。
分子整合医学とか、分子矯正医学とか、同じ分整合医学と言っているとこでも若干の方法論の違いがあるので混乱を招くこともあると思います。

話が大分ずれましたが、20歳代後半の男性は、初診時には休職中でしたが、この治療による改善で、今日のカウンセリングでは、6ヶ月間の海外出張まで命ぜられるような充実した仕事振りを発揮されているとのことでした。
自分に無理をさせないコントロールを行いながら、1年前とはまったく異なる毎日を過ごされています。

先ほど、午前の最後にカウンセリングされた女性です。
パニック障害の診断で、4年間はろくに外出が出来なかったそうです。
4年間も美容院へ行けていなかったことを今日知りました。
髪の毛は、腰まで伸びて束ねていたそうです。前髪は自分で切っていたそうです。

この治療に取り組んで、体力の回復とパニック発作の消失によって自信がもどり、美容院へ行く決心をされたそうです。
4年ぶりの美容院なので、自分としては一大イベント!!
かなり緊張しながら美容院へ行き、腰まで伸びた髪の毛をバッサリとカット!!

ただ、一大イベントと思っていたのに、淡々と終わってしまって拍子抜けしたとお話されていました。
一大イベントでパニック発作が出なくて良かったですね。
もちろん今の状態だったら、発作などは起きないでしょう。
すっきりとしたヘアースタイルになり、おしゃれのレパートリーも増えたのではないでしょうか?

今では、娘さんたちのお弁当のおかずも卵が必ず入っていて、ご主人の健康にも気遣う余裕がでてきていることが電話の先から伝わりました。

本当に良い治療法ですね。
薬ではこのような改善結果は得られないものです。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 12:59 | comments(3) | trackbacks(0) |


セロトニン、ドパミン、ノルアドレナリン
セロトニン、ドパミン、ノルアドレナリン・・これらは、様々な精神症状と関係する神経伝達物質というものです。

これらの神経伝達物質の不足や過剰によって、様々な精神症状が説明されているのです。そしてこれらの神経伝達物質の代謝をコントロールする薬剤が、現代の投薬治療の中心になっています。

薬で考えると、これらの作用も構造も異なる神経伝達物質ですので、当然薬のデザインも異なり、それぞれの神経伝達物質に特異的な構造と作用をするようにしています。
つまり、セロトニンの不足を補正するSSRIであれば、その他の神経伝達物質の代謝には影響がないように・・・、そんな感じです。
薬であればそれだからこそ、他への影響が少なく副作用が少ないということになります。

ところが栄養療法では、実のところ統合失調症でもうつ病でもパニック障害でも使用する栄養素には薬ほどの大きな差はありません。ホッファー先生も、どの病態でもナイアシンを利用しています。使用する量にはきめ細かい違いがありますが・・・。

10月7日の心療内科、精神科ドクター向けの講演会の資料つくりや、最新精神医学という雑誌からの不安障害への栄養アプローチについての論文を書くに当たって、神経伝達物質の生合成を含めた代謝について、もう一度調べなおしてみました。
そうすると、栄養療法だとこれらの全く異なる疾患なのに、同じような処方で効果があるのか、その理由がとてもよく理解することができました。。

詳しいことは、又後日ご紹介することができると思いますが(忘れなければ・・)、とにかく人間のもって生まれた調整機能というものに感動するのです。
全体のバランスをととのえることが、私達の心と体の機能を調整するためにどれだけ大切で、理にかなっているのか・・・。

全く、素晴らしいものです。


| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 23:36 | comments(0) | trackbacks(0) |


お知らせ2件
先週の連休は、びっちりと基礎的な勉強会を開きました。

今度は、臨床に直結した栄養アプローチの勉強会のお知らせです。
今回も対象が医師ということで、このブログをお読みいただいている多くの方には申し訳ありませんがご了承ください。
また、一般の方向けの講演会も行うつもりですので、そのときにはよろしければおいでください。

まずひとつめは、日付が近いので恐縮ですが・・

『不定愁訴・心療内科系疾患向けの栄養療法実践セミナー』

 10月07日(日) 東京都品川 
 10:00〜17:00(受付9:30) *昼食付き
 参加費 15,000円(税込み)  定員 40名
 締め切り 10月28日(金)
 問合せ先  03−5366−0208  担当 MSS齋藤
 問合せ時間 月〜金 10:00〜18:00

不定愁訴は、ちょっと疲れやすいとか、寝つきが悪い、途中で目を覚ます・・・など、心療内科や精神科以外の科でも日常で遭遇する症状を含みます。
これらの何気ない愁訴にたいして、どのように栄養アプローチを組み立てて実践していくか、ワンデーセミナーでご紹介しようと思っています。
若干、空席あり!!
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もうひとつは
血液データの分子整合栄養医学的な解釈の方法とその理論的な基礎についてです。
 
    『検査データの新しい評価法と診療への導入』

 10月21日(日) 東京都品川 
 10:00〜17:00(受付9:30) *昼食付き
 参加費 25,000円(税込み)  定員 40名
 締め切り 10月12日(金)
 問合せ先  03−5366−0208  担当 MSS齋藤
 問合せ時間 月〜金 10:00〜18:00

栄養療法を取り入れるにあたり、最も大切なことは血液検査データをどのように解釈して治療法を組み立てるのか?このことが成果を左右すると言っても過言ではありません。従来の基準値をベースにしたものとの理論的な違いをご理解ください。
| ひとりごと | 18:17 | comments(1) | trackbacks(0) |


投薬は誰のため?
いつも貴重な情報を提供してくれる市民の人権擁護の会の代表の方からメールを頂きました。
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「うつ病」「ADHD」などと病名をつけ、リタリンを安易に処方する精神科医の実態が数多く報告されてきました。そのため、特にひどい実態が報告された東京クリニックに対しては、行政が現行の法律を最大限に解釈して適切に指導するよう、管轄する新宿保健所や東京都に何度も働きかけてきました。そして先日、医師の処方権に踏み込む形となる、画期的な立ち入り調査が実施されました。
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テレビのニュースでも、空のダンボールをもった捜査員がクリニックへ入っていく映像が映し出されました。
このクリニックは、明らかに疑問を感じる薬剤の処方をしていた施設として以前から有名でした。しかし、程度の差こそあるのですが、ある種類の薬を大量に処方する医師など結構います。
薬を処方するときには、もちろん目の前の患者さまのためと判断し薬剤を選択して処方します。
しかし、今回のリタリンについては、製薬メーカーもうつ病の効能を取り下げるなど、医師のこれまでの使用法に問題があったことを示すものと判断することができます。
この薬は、うつ病だけでなく子供のトラブルの1つであるADHDにも使われることが多く、すでに欧米でも問題視されている薬剤です。
この薬を使うことによって授業中座っていられなかった子供が別人のようにおとなしく座っていられるようになり教師の方が不気味に思うこともあります。

このような場合、処方はいったい誰のためでしょう?
脳の発達段階で、長期的な安全性が確立されていない薬剤を安易に処方する。
親も、教師もホッとできるかもしれません。
しかし薬効が切れる時間には、また多動傾向が始まります。
そしてリタリンの処方が繰り返されるのです。

同様のことが、もしかすると多くの抗精神病薬でも当てはまるかもしれません。
特に日本の医師による多剤併用の実態は、世界でも類を見ません。
多剤併用は患者さんのためではないことは確かなようです。医師のためといえるのかもしれません。


| ひとりごと | 23:27 | comments(1) | trackbacks(0) |


勉強会の懇親会で
この連休は僕が主催する分子整合医学の勉強会が開かれました。
今回は、40名以上の医師が参加してくれました。貴重な連休を使って、遠く沖縄や九州からも多くの医師が参加です。

初日の日曜日には、夕方に簡単な懇親会を開きました。
僕が座ったテーブルには、精神科・心療内科の医師がまとまって座ることになりました。

どの科の医師も同じなのですが、一般的な治療によって満足する治療効果が得られない・・なんとかしてもっと良い治療をしたい・・・。
そんな気持ちを持っているドクターが新しい治療法を求めた結果として分子整合医学を知ってくれたようです。きっと多くのドクターがこの治療の理論的な根拠となる基礎に触れてくれたと思います。

同じテーブルに集まった精神科・心療内科のドクターも、通常の薬物中心の治療では満足する治療効果が得られないために、心理カウンセラーを導入したり、共同の作業ができる場と作ったりと努力されているようです。

と言うか、一般的な薬物中心の医療で疑問を持たずに治療を続けている方がどうかしていると思いますが・・・。

1人の医師は、僕の著書を読み実際に実践してみたところそれなりの効果があり、実際の勉強に遠くからいらしてくれました。
また別の医師も今までの治療に行き詰まりを感じていたそうです。そして同僚の医師の勧めで参加してくれました。

僕が思うに医師であれば、分子整合医学の基礎を勉強すると違和感なくこの治療に取り組むことができるのではないかと思っています。それほど、理論的にしっかりとしているものであるのです。

ひとりでも多くの医師が毎日の診療にこの理論を応用し、患者さんの治療に栄養アプローチを併用するようになることが必要です。
ちょっと偉そうですが、しっかりと勉強され臨床でも確実な成果をあげていただけるようなクリニックは、このブログでも紹介していきたいと思っています。

今のところ精神科心療内科領域では、関東地方に集中しているのが現状です。
東京メディカルケア八重洲クリニック(僕も関係しています)
廣瀬クリニック(茨城県水戸市)
ひめのともみクリニック(東京都五反田)

いずれのクリニックも予約をされた方が良いと思います。
また初診の時には、栄養療法が希望であることをお伝えください。

姫野友美先生は、本日のおもいっきりテレビに出演され、ストレス対策について話されていました。生放送が終わったその足で、勉強会へ戻ってきてくれました。
また10月始めの月曜(1日だったか8日だったか・・)の主治医が見つかる診療所では、うつ病と栄養について別の医師とバトルを繰り広げ勝利した模様が放映されますとお話されていました。
よろしければご覧になってください。

コメントいただいた皆さま、ちょっと忙しいですが僕はまだまだ元気ですよ〜。
コメントをとても嬉しく拝見させていただきました。



| うつ病 | 21:06 | comments(2) | trackbacks(0) |


明日、あさっては勉強会
まだまだ暑い日が続いています。
本来涼しくなっている時期にも関わらずこのように暑いと、真夏の激しい暑さよりも身体にこたえるような気になります。

明日、あさっては、勉強会が開かれます。
今回は40名以上の医師が全国から集まってくれます。すでに栄養アプローチを取り入れている医療機関の院長先生はもちろんのこと、そのような院長先生から紹介いただいた医師たちも参加されます。

この治療をおこなっているときに、とても嬉しく感じるときがあります。
それは、実際に治療している患者さんからの紹介で、友人やご家族がこの治療に取り組んでいただけるようになることです。
そして同様に嬉しく思うのが、この治療の本質に医師が触れていただき勉強会へ参加してくれたり、友人の医師達を紹介してくれることです。

今回の勉強会は、1回2日間で全部で3回シリーズのものです。参加していただくドクターは、3回の連休を勉強のために使うことを選んでくれた方々です。貴重なお休みを使ってでも参加してくれるのです。内容が恥ずかしくないように講師陣の準備も万全です。

勉強会がきっかけで、この治療を日常の臨床へ応用していただくようになることが目的です。
| ひとりごと | 23:09 | comments(2) | trackbacks(0) |


期待した効果が得られない患者さま
様々な患者さまが栄養慮法を選択されます。

そして、ある割合の患者さまには、期待した効果を得られないことがあります。
いままでもそのような経過をたどられた方々についてこのブログでお伝えしてきましたが、この先はそのような場合についても積極的にお伝えしようと思います。

今日は20年以上前に統合失調症を発症された患者さんについてです。

高校時代に発症され、それ以降は当然のように多剤併用の投薬治療をされていました。
初診時は、表情が暗く意欲も低下している印象でした。
栄養アプローチを併用することによって、来印されるたびに印象が変化しました。
表情がはっきりとされ、減薬も可能な状態になりました。
ご両親もその改善の変化におどろかれていました。

話の内容がしっかりとし、いわゆる会話のキャッチボールが可能になりました。
頭の回転も明らかに改善していることが分かりました。

そしてしばらくしたころから、自分にとって失われた20年以上の歳月に直面するようになります。
やるべきときにやるべきことをしなかったことへの後悔。同世代の人たちが普通に過ごしている日常生活でないこと・・・。それらのことが大きな問題になりました。

初診時の多剤併用のときにも幻聴は継続していましたが、この頃から幻聴が激しくなります。カウンセリングに秀でた精神科医へカウンセリングと投薬治療について依頼し、栄養療法とのチームを作り治療にかかわりますが、幻聴のコントロールが困難になりました。
環境を変えると幻聴はなくなります。その時に一緒にいる方には、統合失調症などとは全く信じられないほど、しっかりとした会話や態度で接します。

幻聴の中で、自分に嫌がらせをする相手に対して電話をかけようとしたり、警察へ文句を言いに行くようになってしまいました。
今現在は、ご家族と相談しながら入院治療が適切かどうかの相談をしているところです。

この患者さまの経過を振り返るときの問題はなんだったのでしょうか?
1つは、改善することによって起こる新たなストレス。取り戻せない過去との直面によるストレスに対して、初期から対応することをしなかった。問題になってしまってから対応したこと。
もう1つは、缶コーヒーです。それまでお母さまとご本人の努力によって、コーヒーがぶ飲み状態だったものが、よく制限することができるようになっていました。カフェインレスのコーヒーにプロテインをたくさん混ぜて、プロテインカフェオレなどで代替していました。
ところが、状態が悪くなり始めたときに、自宅のまん前に自動販売機が設置され、缶コーヒーがいつでも自由に買えるようになってしまったのです。

良好な改善経過を示しているときにでも、コーヒーの多飲によって一時的に症状が増悪したことがありました。今回もなかなか改善しないことと、コーヒーは深く関係していると思います。

どちらにしても、ご本人、ご家族、そしてこちらサイドにしても決して満足がいく状態ではありません。今後の方針もハッキリしていない状態です。
| 統合失調症 | 21:22 | comments(3) | trackbacks(0) |


ストレスののキャッチ法 私見
ストレスという正体不明のゾンビをどのようにキャッチするか?

なにごともキャッチできなければ、そのことを扱うことができません。
この分野は、何しろ専門外ですのであくまで素人の私見であることを始めにお断りしておきます。
そしてキャッチ方法は、身体に現れた症状や感覚からストレスを測ることと、日常生活における行動の変化を重点においています。

かなりストレスを感じている場合(自分の場合)
○頭痛や首のこわばりがとれない
○下痢が激しい 1日数回以上
○皮膚の調子が悪い(特に首のアトピー)
○休日に趣味で出かける気が起きない

中等度のストレスの場合
○頭痛や首のこわばりがある(一晩眠るととれている)
○下痢 1日2回程度
○休日に趣味で出かけることを止める
○仕事の能率が落ちる

軽度のストレスの場合
○肩こりや首のこわばり程度
○軟便
○食事はただ食べるだけ

極軽度のストレスの場合
○日々の変化を感じない
○感動などを感じない

自分を振り返って見ました。
ご飯を美味しく感じながら食べて、外の気候の変化を楽しみ、日常のいろいろな出来事に感動を覚えるような日々は、実際には1年に何日もないかもしれません。
となると、やはり毎日程度の差こそあれ、ストレスを感じていることになります。

身体に起こる様々な症状については、ほとんどが交感神経の緊張症状によるものです。
交感神経の緊張は、人によって感じる体の症状や精神的な感覚も大きくことなります。

今日受診された患者さんは、とても調子が良かったのですが、この2日間ほど気分の落ち込みを感じたら、顔にニキビが出てきたそうです。
この変化も交感神経の緊張による白血球の刺激によって起こる症状として説明することができるのです。
ストレスによって生じる様々な身体の症状に対して、その症状を治そうと四苦八苦すると、そのことがストレスの上塗りになり悪循環を形成してしまいます。
そのことを避けるためにも、自分がストレスによってどのような身体の反応(症状)が生じるのかを知っておくことが大切ですね。
| ひとりごと | 23:38 | comments(2) | trackbacks(0) |


低血糖症の検査を受ける場合には・・
新宿のクリニックで低血糖症の診断のために必要な5時間の糖負荷検査を行っています。
先日から、この検査だけを希望される方にも検査が受けられるようにシステムの変更を行いました。
その結果として、5時間糖負荷検査を希望される方が増えました。

多くの方が、自分が感じる様々な症状が一般的な診断や治療では改善なく、どうしてだろう?と疑問に思われています。また何件のクリニックに行っても、同様な病名と投薬治療のため、あきらめの気持ちを感じていることもあります。

そのような方々の中には、血糖値の調整が上手にできない低血糖症の方が多く含まれている可能性があります。
そんな方々が、自分の症状と血糖調整の異常の関係をしることは、とても重要なことです。

検査は、前日の夜9時以降は絶飲食で来院してもらいます。
検査は5時間にわたりますので、午後3時前になります。
クリニック内で、リクライニングのシートでリラックスしてもらうため、日常とは大分異なる環境です。
そのため、血糖調節の異常がおこっても身体やメンタルへの症状が出ないことが多いのですが、たまに症状が出る方がいます。

パニック発作様の症状
うつ傾向
企死観念
不安
頭痛
めまい
吐き気
・・・・・

多くは、検査の後半に生じることがあるため検査後の帰宅時に影響があることがあります。そのような場合には、適切な処置を行い、しっかりと低血糖症に合った食事を摂って帰っていただきます。これまで帰宅不能となることはありませんでしたが、やはり1人でお帰りいただくことには心配になります。

5時間の糖負荷検査をお受けになられる場合には、必ずどなたかを同行していただくようにお願いします。
| 低血糖症 | 23:27 | comments(6) | trackbacks(0) |


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