うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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脳の保護
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このブログで紹介している栄養療法は、分子整合医学という考え方に基づいている治療法です。この分子整合という言葉が、この世に誕生したのは、下記の論文のタイトルにある『Orthomolecular』という造語からでした。

この論文は、ノーベル賞を個人で2回受賞したライナス・ポーリング博士によって1968年にサイエンスという科学雑誌に掲載されたものです。
がんのブログでも紹介していますが、ライナス・ポーリングは近年になり再評価され大規模な臨床的な試験も行われています。

The functioning of the brain is affected by the molecular concentrations of many substances that are normally present in the brain. The optimal concentrations of these substances for a person may differ greatly from the concentrations provided by his normal diet and genetic machinery.
『ヒトの脳における脳内物質の至適濃度は、日常の食事や遺伝子に制御されている生合成では得られない』
Pouling L :Orthomolecular Psychiatry, Science160;265–271,1968

さてかなりの意訳を載せましたが、ポイントになることは、人の脳の機能を正常化あるいは向上させるには、脳内にあるべき物質があるべき濃度で存在しなくてはならないということです。

そして脳内への物質の移動は、基本的に血液を介して行われます。
血液中の物質は、全て食べ物から吸収されたものと言っても良いでしょう。
そして血液中の物質が、何の制限無く脳へ移動してしまっては、脳に混乱が起こるために、血液脳関門という関所のようなものが存在し、脳に必要な物質だけを、精密なメカニズムを介して脳内へ移動させます。
つまり入りにくいと言うことになります。

しかし、その血液脳関門は、私たち人間の遺伝子の制御によって構成されるものです。
つまり私たち人間が古代から引き継いできた情報によって制御されているのです。
そのため血液脳関門によって制御されている物質は、基本的に古代から存在するもの・・・つまり自然界に存在するものに限られるのです。

ここ数年〜数十年の期間に作り出された化学合成の薬については、血液脳関門の関所の機能が働かず、ダイレクトに脳へ作用してしまいます。
そのためある意味切れ味が鋭いともいえるし、効果があるとも言えるかも知れません。
しかし、そこには不安を感じるのも自然な反応かもしれません。

そして脳の機能を正常化し、向上させるためには、必要な物質(自然界に存在している)が必要な濃度で存在しなくてはならないという偉大な科学者であるポーリングの考え方からは、化学療法というものが大きく異なるアプローチであるとも言えるでしょう。

来月末には、この分野の世界的な権威であるホッファー先生とお会いします。
90歳を超えて多少足が不自由になられているようですが、メールの文面からはとてもお元気だることが伺えました。
今回は、光栄にもご自宅へご招待いただきました。
どんな話を聞くことができるか??
そしてどんな報告をしようか・・、楽しみにしています。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 13:24 | comments(0) | trackbacks(0) |


今週末は、九州です!
JUGEMテーマ:健康


今週末には、九州の福岡を訪れます。
29日の土曜日には、福岡周辺のドクターへ血液検査データの読み方についてお話をすることになっています。
今日の情報では、その勉強会へ40人以上のドクターが参加してくださるとか!!
驚きです。
九州という土地柄でしょうか?
それとも影響力の大きなドクターの力でしょうか?!
いずれにしても、一つの地域だけでこのような類の勉強会へ40人以上のドクターが参加してくださるなんて・・・とても嬉しく、緊張し、光栄に思います。

そして翌日は、一般の方々へ
『心と脳の健康と栄養の関係』
と言うタイトルで話をすることにしました。

健康で健全な脳や心(精神)とはどんな状態なのか?
そしてそれがどのように栄養と関係するのか???

精神科領域の雑誌へ投稿した論文や、最近の講演会などでお話している内容の総まとめのようなものにしようと思い、資料を作っています。

脳の状態は精神の状態を左右する、脳内にある神経伝達物質が脳内で作られるとき、それは大きな河がとうとうと滞りなく流れるようになって居なくてはなりません。
どこかで流れが止まったり、急に流れたりしては、精神のバランスが崩れれてしまいます。
その大きな河を流すためには、多くの栄養素が十分に脳内に存在しなくてはならない・・・そのことを、本当に多くの患者さんから学びました。

3年前に福岡で講演をしたときから、この治療に取り組み、その当時とは別人のように生活を楽しむことができるようになった方々がいらっしゃいます。
そんな方々の検査データの変化は、脳内での河の流れがスムーズになったことを示すものです。

今度の日曜日にお会いしましょう。
まだ席が空いているようです。
ご都合がつく方は、どうぞいらしてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日 時 2008年 3月 30日 (日)13:30〜16:30
参加費 一般 2,500円 学生 2,000円
場 所 福岡大学セミナーハウス 2F

お申込み
主催:特定非営利活動法人日本ホリスティック医学協会 福岡事務局
Tel&Fax.092‐873‐5100  担当:浜田   http://www.fcv.ne.jp/~holistic-fukuoka/

詳細:
http://www.holistic-medicine.or.jp/news%20fukuoka3.htm
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 18:27 | comments(1) | trackbacks(0) |


昨日の講演会
JUGEMテーマ:健康


昨日は、東京にある精神障害のお子さまをもつ親の会に呼ばれて講演をしました。
皆さま、とても熱心に聞いていただきとても嬉しく思いました。

講演の後には、しっかりと質疑応答の時間も設けられており、一方通行的な講演会ではなく、お子さまとともに苦しんでいらっしゃるお父さん、お母さんの生の声を聞くことができました。

参加された方には、八重洲や新宿で栄養療法に取り組まれている方もいらっしゃり、栄養療法を始めてからの症状の経過についてのご報告もありました。
その変化はとても素晴らしいものがあり、前回お会いしたときよりもさらに改善されていることを知ることができました。

また以前八重洲で治療されていた息子さんのお母さまも出席され、展覧会で賞をとった作品などを見せてくれました。今では、前の○○君にもどったね!と周りの人からも言われると報告してくれました。

娘さんが新宿で治療をしているお父さまからの経過報告の中に、ブログでもお伝えしようと思うことがありましたので取り上げます。

それは以下のような娘さんの変化についてです。
・髪の毛が抜けなくなった
・あまり水を飲まなくなった。以前は10〜20リットル以上毎日飲んでいた。

この二つの変化についてです。
関係のないような2つの症状ですが、考察によってはとても密接に関係するものです。

私達の身体を形作るにも、機能させるにもタン白質がとても重要な働きをすることを、このブログで繰り返し繰り返しお伝えしてきました。
タン白質は食材から吸収され、体内でアミノ酸へ分解され、そして遺伝子の情報によってタン白質へ再合成されています。
そしてタン白質の再合成においては、ビタミンB6が重要な働きを持っています。

通常の血液検査からでもある程度タン白質の体内での合成能を知ることができます。
この患者さんの最初の血液検査データは、タン白質の代謝が著しく障害されていることを示していました。
食事の変更とサプリメントを用いた栄養アプローチを行ったところ、髪の毛が抜けなくなり、水をあまり飲まなくなったのです。

タン白質の代謝が改善してきたことによって、組織が活発に作られるようになります。その結果として髪の毛が上部になり、抜け毛が少なくなったことは充分に考えられます。僕もサプリメントを飲み始めて抜け毛が極端に少なくなりました。

タン白質が体内で合成されるということは、アミノ酸が結合しペプチドになり、さらにアミノ酸が結合しタン白質になります。
この結合をペプチド結合と呼びます。
1つのペプチド結合によって、1分子の水が体内で合成されます。
1つのタン白質が合成されるには、大量のペプチド結合が行われますので大量の水が体内で合成されるようになります。
赤ちゃんは、どんどん身体を大きくしなくてはなりません。つまりタン白質をどんどん合成しなくてはならないのです。いつも自分で水を作っていることになるのです。だから赤ちゃんはみずみずしい張りを保っているとも言えるでしょう。

さて髪の毛も丈夫になり抜け毛が少なくなった今、きっと身体の中ではタン白質の合成が盛んになったのでしょう。いままで大量に水分を摂取しなくてはならなかった状態から、自分で水も作れるようになったと言うことができます。

もちろん甘いものを徹底的に控えることによって、浸透圧もコントロールされのどの渇きが減ったことなどもあるでしょう。

どちらにしても、とてもよい変化です。

| 統合失調症 | 18:56 | comments(1) | trackbacks(0) |


特集「疲労の診かた」
JUGEMテーマ:健康

僕が編集委員をしている「治療」(南山堂)とういう雑誌があります。
この雑誌は、一般的な内科系の臨床医が読むものとしてはトップクラスの発行部数です。その「治療」の今月号の特集は、”疲労の診かた”でした。

慢性疲労症候群というカテゴリーが作られ、厚生労働省の研究班まで形成され様々な角度から研究されました。
その結果として多くの知見が集積され、疲労という病態について飛躍的に理解が深まりました。その結果として、幾つかの治療方針が示され、強い疲労感に苦しむある一定の割合の患者さんたちは良好な改善を得ることができました。

今回の特集に目を通してみましたが、それぞれの専門分野からの疲労の考察と対策が示されており、全体を包括したようなものはありませんでした。

疲労をエネルギー(ATP)産生の低下としてとらえれば、当然として栄養の代謝全体のトラブルと考えることが必要と思います。
ビタミンCの専門家は、脂肪のβ酸化障害によるATP産生障害を強調し、免疫や内分泌の専門家は、ホルモンの異常などを強調します。

このブログで取り上げている精神疾患の患者さまの多くは、幻聴やうつ、パニック発作などの典型的な症状と、強い疲労感の合併を訴えます。
またお子さんの登校拒否という現象にも、身体のどうしようもない強い疲労感が主な原因であることが多いのです。

総合的な栄養状態の評価と、その問題点にたいする総合的な栄養アプローチは、疲労と言う症状の改善にとても有効なアプローチではないかと思っています。
| 慢性疲労症候群 | 01:24 | comments(1) | trackbacks(0) |


22日は家族会の皆様への講演です
JUGEMテーマ:健康


22日の土曜日は、東京にある統合失調症の家族会からのお招きで講演をする機会をいただきました。
これまで多くの講演会で一般の皆様や医師などへ話しをしてきましたが、統合失調症の家族会の皆さんへお話をすることは初めての機会です。通常の講演会とは異なった緊張感を感じてきました。

新宿や八重洲で統合失調症の患者さまの治療に関わるときに、ご家族の大変さをいろいろなコメントで感じることがあります。
もちろん患者さんご本人の辛さも、感じることがあります。

患者さまご本人が感じる辛さも、ご家族が感じる辛さも、時に想像できない質のことがあります。
その多くは、治療の経過をお聞きするときに、すこし改善傾向にあるとき知ることになります。

今回の講演会では、できるだけ多くの患者さまの治療経過をお伝えしようと思っています。その患者さんの治療経過におけるポイントや理論的な背景などについてを話すように資料を作っています。

また治療に期待した効果がなかった患者さまの治療経過もお伝えし、なぜ効果がなかったのについてもポイントや理論的な背景について話をするつもりです。

| 統合失調症 | 00:12 | comments(0) | trackbacks(0) |


甲状腺機能と精神症状
JUGEMテーマ:健康

甲状腺は、のどの付け根にある蝶々のような形をした小さな臓器です。
この臓器は、全身の代謝を調節するとても重要な働きをするホルモンを分泌しています。
栄養療法を行うときには、甲状腺の機能に問題があると、栄養の吸収や消費などに予期せぬトラブルがあるため、なかなか思った効果が出ないことがあります。

しかし甲状腺機能に問題があるときに、特有の症状が少ないために見落とされることがしばしばあります。

甲状腺の機能が障害されたときの症状についてまとめてみます。

甲状腺機能が低下したときの症状
・体重増加、むくみ
・息切れ
・抑うつ症状
・動作緩慢
・記憶力低下
・脱毛
・コレステロールや中性脂肪の上昇

これらの症状のために甲状腺機能が低下しているときには様々な疾患として診断され投薬治療が行われることにります。
・高コレステロール血症
・肝機能障害
・うつ病
・心不全 など

体重が増え、コレステロールや中性脂肪が上昇するために、食事制限や運動の指導などが行われます。甲状腺機能が低下しているときには、代謝が著しく低下しているためにコレステロールや中性脂肪が上昇しているのですし、体重も代謝が低下しているので増えてしまうのです。
そんなときには、とても運動ができないので無理な注文になるのです。
食事制限も代謝を上げなければならない状態ですから、制限するのは不適切な指導になります。

甲状腺の機能が亢進しているときには、また別の症状が出てきます。

・疲れる、体重が減る
・微熱がつづく、暑がりになり発汗が増える
・食欲が増すが体重が増えない
・行動的になりなんでもできるような感覚
・いらいらしがち
・落ち着きが無い、集中力が低下する
・手指が振るえる
・脈が乱れる
・目が大きくなる など

このような症状のために甲状腺のことを疑われないと様々な疾患に診断されます。

・心疾患
・躁状態
・悪性疾患(体重が落ちるため)
・糖尿病 など

このブログのテーマである精神症状と栄養(代謝)の関係について考えるとき、常に甲状腺の機能については疑いの目をもちながら症状をお聞きしたり検査データを解釈したりします。
そして甲状腺の機能障害は、軽度なものまで含めるととても多くの確立で起こるものなのです。
統計によると10%を超える確立で甲状腺の機能トラブルが見つかるとされているものもあります。これは女性に限ってみるともっと高率になります。

このような話を医師向けの講演会でおこなったところ、精神科病棟に入院している患者さまへ甲状腺機能のチェックをして、多くの方に問題が見つかり適切な対応をすることで症状の改善や退院などの経過をたどられたことなどをお聞きしたこともあります。

またストレス臓器とも言われ、ストレスによって容易に影響を受けてしまうという特性もあります。

甲状腺ホルモンの合成や代謝などについて考えると、とても興味深い栄養との関係がありますので少しずつご報告したいと思います。

| うつ病 | 09:52 | comments(1) | trackbacks(0) |


お久しぶりです〜
JUGEMテーマ:健康


お久しぶりです。
言い訳になりますが、ちょっと忙しくなりすぎたかもしれません。

僕の一番の願いである、『この治療が全国の医師によって行われている』
そのために、数年前から医師向けの勉強会をまさにゲリラ的に続けてきました。
ここ数年は、いろいろな学会から講演の依頼が増え、この治療を一般のドクターに紹介する機会が増えてきました。

それにともなって、全国の医療機関からの栄養療法のアドバイスの依頼が急激に増えてきました。
一般の外来で、患者さんへ栄養療法の話を切り出すことはとても勇気が必要なことを知っています。僕でさえ、初期の頃には栄養療法の話をして、サプリメントはコンビニやドラッグストアで自分で購入するように説明していました。

どの先生もそのハードルを越えて患者さんへ栄養療法を紹介し、僕へ相談してくるのです。その先生の向こう側には、様々な症状でお困りの患者さんがいらっしゃるのです。
ここはちょっと踏ん張りどころと思っています。

もうひとつご報告です。

5月始めに分子整合医学の国際学会であるISOMの総会が、カナダのバンクーバーで開催されます。その学会では、初日には精神疾患領域の栄養療法が中心に扱われますし、ガンに対するビタミンCの点滴療法を中止とした栄養療法についてが取り上げられます。
まさに、僕が行っている治療の中心である分野の最新知識を得る機会です。

その学会へ参加する機会を使ってビクトリアにあるホッファー先生をお尋ねしようと思い連絡をとりました。
今回もお会いして夕食をご一緒させていただくことになりました。一昨年の10月以来、これで3回目になります。その期間、メールでの質問などに、本当に親切に答えて頂いています。93歳のご高齢で、しかもとても御高名でいらっしゃるにも関わらず、広い心をお持ちになっていることを感じる、とてもすばらしい先生です。
日本で会ってきた多くの偉い先生とは大きな違いです。
そうそう、博士論文で裏金もらっていた先生が話題になっていますね。あの先生が大学へいらしたときには、あまりの態度に驚いたものです。

この治療が日本に広がり、一人でも多くの医師が日常診療でこの方法を取り入れる。その結果として、薬では得られない改善を患者さんへもたらすことができる。
そんな状況になるように、まだまだの道のりですががんばって行きます。




| ひとりごと | 22:15 | comments(11) | trackbacks(0) |


改善経過の途中で
JUGEMテーマ:健康

様々な精神症状が長期間に渡り継続しているときに栄養療法を行うと、栄養療法の効果がでてきたときに罹病期間に起こった出来事や、発症前のことなどがフラッシュバックのように鮮やかによみがえることがあります。

患者さんは、頭の働きがシャープになる改善傾向があるにもかかわらず、忘れていたような出来事が鮮やかによみがえるために、その対応に困ることが多いのです。
心の奥底にしまわれていたような出来事が、鮮やかによみがえり、そのことが自分を苦しめるのです。その出来事の多くが思い出したくない嫌なできごとであるために患者さんはとても苦しみます。

今日カウンセリングした患者さんは、そのようなときには実家に戻ることによって自分を落ち着かせることが可能であるこを発見しました。

別の患者さんは、カウンセリングを併用することによって、過去の自分にとって強い影響があった出来事を処置することができ、乗り越えることができました。

栄養療法は、もともとの病気のために感覚が鈍くなっている脳をシャープに戻します。
そのために直面することになった過去の出来事は、とても大きなこともあります。

そのようなときには、時に家族や友人のサポートが必要であったり、自分を落ち着かせるようなスペースや方法論が必要になるのです。

| ひとりごと | 23:48 | comments(9) | trackbacks(0) |


本日のカウンセリングから
JUGEMテーマ:健康


30歳代の女性です。
約7年前に幻聴で統合失調症を発症し、それ以降はセレネースを中心とした投薬治療を継続されていました。
服薬によっても幻聴は継続し、毎日10分程度の幻聴に悩まれていました。

この患者さんは、栄養療法がとても効果的で幻聴はすぐに消えました。
その後、セレネースを半量まで減量することができ、自信がでてきました。
前回のカウンセリングでお見合いの結果、結婚が決まったとのことでした。

そして今回の検査結果の報告カウンセリングでした。

『○月に無事結婚しました。』
『最初は不安でしたが、やっぱり一人より二人の方が楽しいことが多いです』
『思い切って結婚してよかったです』
『今は妊娠を前提にして主治医と相談して薬の種類と量の調整をしています』

『新婚旅行で美味しいものがいっぱいでたので、甘いものも食べてしまいました。』
『大丈夫だな〜と思っていたら、あるときから急に幻聴が始まったので食べるの止めました』
『そうしたら、幻聴も治まって、前と同じように状態はとても良いです』

その他、体力がついたことや風邪を引かなくなったことなど、症状の改善について報告してくれました。ご主人も優しい方ようで、新婚生活を楽しんでいらっしゃる様子がつたわりました。

検査データでも、ビタミンB群や鉄の重度の不足状態であったものが、とても良好な経過で改善している様子が読み取れました。

7月までにもう少し減薬して、赤ちゃんを作ることを考えているそうです。


| 統合失調症 | 14:11 | comments(1) | trackbacks(0) |


九州 福岡 講演会のお知らせです
今月末には、福岡で講演会が開かれます。
下記の日程になります。
今回は、一般の方を対象として、精神疾患や不定愁訴にたいする栄養アプローチについて話をする予定です。
前日の夜には、ドクターを対象とした勉強会を開く予定になっていますので、前日の夜に福岡へ来れるドクターはどうぞご連絡ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日 時 2008年 3月 30日 (日)13:30〜16:30
参加費 一般 2,500円 学生 2,000円
場 所 福岡大学セミナーハウス 2F

お申込み
主催:特定非営利活動法人日本ホリスティック医学協会 福岡事務局
Tel&Fax.092‐873‐5100  担当:浜田   http://www.fcv.ne.jp/~holistic-fukuoka/

詳細:
http://www.holistic-medicine.or.jp/news%20fukuoka3.htm
JUGEMテーマ:健康

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福岡は思い出の地です。
約3年前になりますが、やはりホリスティック医学協会の皆様のお招きで講演をしました。その時に熱心に聴講していただいた数人の方々が、新宿のクリニックで治療をすることになられました。
そのうちの数名の方は、今でも新宿のメンバーさんとして治療を継続されています。そして著しい改善を見せてくれました。きっと3年前とはある意味別人のような日常生活になっているのではないでしょうか?!
お会いすることを楽しみにしています。




| ひとりごと | 21:18 | comments(0) | trackbacks(0) |


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