うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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患者さんとご家族とのミーティング
JUGEMテーマ:健康

8月23日のシンポジウムには、多くの皆様からのお申し込みをいただきましてありがとうございます。
今回は、大きな会場を準備しておりますので、お席には余裕があります。
これからでもお申し込みをいただけますので、検討中の方は是非とも参加してください。

さて、その当日に患者さんやご家族の皆様との会合の場を作ることにしました。
当日の午前の部である、笑いと脳の講演会(無料)が終了後、お昼ご飯を食べながら、
”他の患者さんはどんな経過をたどっているのだろう?”
”他のご家族はどのようにこの治療にとりくんでいるのだろう?”
などなど、何でも聞ける場にしたいと思います。

当日は、僕も同じ場に同席してご質問などにお答えいたします。

以前、大阪で開いた講演会の時に同じようなオフ会を開きました。
そのときと同じように、オープンで自由な意見交換の場にしたいと思います。

会場の関係で、このオフ会は先着20名にさせて頂きます。
下記の詳細をおよみいただきメールにてお申し込みください。

その際は、実際にオフ会に参加される人数と、治療されている患者様の氏名・ID番号をお知らせください。
今回は、人数も限られていることと、進行をスムーズにするために、既に新宿か辻堂においてこの治療を実践されている患者様とそのご家族に限らせて頂きます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
場 所: ニッショーホール 第三会議室
時 間: 午前の部終了から 12:50頃まで
定 員: 20名
費 用: 無料

※お昼ご飯は、午前の部開場時にロビーにて引換券を
 お買い求めいただくか(先着販売)、各自ご持参下さい。
  糖質が制限されたお弁当ですが、低血糖症状が強く出る方は、
  お弁当の持参をお勧めいたします。



<お申込み方法> メールにて

件名: 8/23シンポジウム:ランチオフ会申込み
本文: お名前(治療をされている方)
    ID番号・参加人数・ご連絡先


締め切りとなりました(2009/08/10)



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■■ 2009年8月23日 ”脳と栄養のシンポジウム”開催
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

○会 場  東京虎ノ門 ニッショーホール
○時 間
  午前の部 -- 10:30〜12:00 (申込み不要)
  午後の部 -- 13:30〜17:45 (申込み必要)
○参加費
  午前の部 -- 無料
  午後の部 -- 医療¥5,000(資料代含)/一般¥3,000
○落語(午前の部)
  古今亭菊志ん 氏
○講師陣
  市来 真彦 先生 (東京医科大学精神科准教授)
  江部 康二 先生 (京都高雄病院理事長)
  大平 哲也 先生 (大阪大学大学院准教授)
  姫野 友美 先生 (ひめのともみクリニック院長)
  廣瀬 久益 先生 (廣瀬クリニック院長)
  溝口 徹 (新宿溝口クリニック院長)

○詳 細 -- http://www.shinjuku-clinic.jp/20090823/
○申込・問合せ -- 新宿溝口クリニック(03-3350-8988


| ひとりごと | 16:31 | comments(0) | trackbacks(0) |


テレビドキュメンタリーの取材を受けました

昨日は、テレビの取材を受けました。
テレビの取材では嫌な思いばかりなので、通常では断ることがほとんどなのです。
ところが今回の取材の依頼は、記者の方がとてもまじめに取り組まれていること。そして欧米に比較して抗精神病薬の多剤併用が行われている日本の精神科医療に問題意識をもっていること、などにひかれて取材を受けました。


昨日の取材には、3名の患者さんが協力してくれました。

20歳代の以前、統合失調症と診断されていた女性の患者さんは、すでに薬が不要となり長期間経過しています。
発病当時からの症状の変化や、投薬によって自分が感じた感覚の変化を詳細にお話ししてくてました。
やはり、薬をのんでいるときは、感覚が遮断され『拘束衣』を着ているようだったとお話されていました。

この患者さんは、亜鉛や鉄の不足が重度であり、そのことも関係して甲状腺の機能が不安定になっていたことが、多彩な精神症状を引き起こしていました。
ところが、精神科では入院期間を含めて甲状腺の機能のチェックや栄養障害のチェックは行われていませんでした。

現在は、初診時の問題点の多くは改善し生き生きと学生生活を楽しんでいます。先日は、子供たちのキャンプの手伝いに参加し、3日間もほぼ徹夜だったそうですが、特に大丈夫だったと報告してくれました。


お二人目の患者さんも20歳代前半の女性の患者さんです。
高校時代より様々な精神症状が生じ、徐々に毎日『死にたい、死にたい』『明日が来なければいい』と感じるようになってしまいました。
そして学校へ通うことが困難になり、ついに高校を退学することになります。前医の診断はうつ病だったのでしょう。パキシルが処方され、他に睡眠剤も処方されました。

お母さんが栄養療法のことを知り、娘さんを当時の八重洲クリニックに連れてきてくれました。
遠方からの来院ということもあったのでしょうが、元気がなく、今思えば別人のような印象でした。
昨日お話してくれましたが、最初はお母さんが飲みなさいというので、嫌々サプリメントを飲んでいたそうです。
そして本当に徐々にですが、体が元気になり自分からすすんでサプリメントを飲み始めました。
そしてこれも徐々になのですが、『死にたい』という感覚がなくなり、自分の先のことを考えることができるようになりました。

このころから検査データも改善しパキシルの減薬〜断薬が可能になります。
意欲がでてくるに従い、本がよめるようになり・・そのことがとても嬉しかったようです・・・勉強への意欲がでてきました。
そして予備校に通だし大学入学のための検定試験に一発で合格します。
そして現在では一人暮らしで、自炊もしながら栄養についての勉強を大学で行ってるのです。
僕からのアドバイスは、差し迫った大学の試験に、すべて一発で及第点をとらなくてもいいよ〜〜ということでした。


そして最後は、30歳代の男性の患者さんです。
仕事が終わってから新宿まで駆けつけてくれたので、夜の8時をすぎてからの取材になりました。

ある日突然起こった動機や不安感なのの症状からパニック障害の診断が下されます。
そして投薬治療が始まり多剤併用となり、日常生活がおくれず、仕事を長期休養することになりました。
元々化学の分野を仕事にされているので、この治療の方法が受け入れやすかったとお話されていました。
つまり、自分の症状がでる背景には、体の中で生化学的な反応があるという前提です。
その生化学的な問題点を薬ではなく、栄養で治していくといことに科学者であるこの患者さんは、強く同意してくれました。

治療経過中には大量のSSRIの服用からの離脱で、多くの症状がでた時期もありますが、よく耐えてくれました。SSRIの離脱は、多くの身体症状や精神症状をともなうため、難渋する事も多いのです。

いまでは、すべての薬を使用せず、そのときそのときに必要な栄養素を服用されています。
そして仕事にも復活され、つい先日には管理職への昇進をはたされています。



昨晩取材にきた、記者さんとカメラマンさんは、今日は現在開かれているうつ病学会へ出席されています。
その学会では、

  若い人で
  従来のうつ病の治療の効果がない
  新しいタイプのうつ病が増えた

ということが話されると思いますよ〜〜と伝えました。
これって、低血糖症を含んだ栄養の問題なのですよ…と暗に伝えたつもりです。



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■■ 2009年8月23日 ”脳と栄養のシンポジウム”開催
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○会 場  東京虎ノ門 ニッショーホール
○時 間
  午前の部 -- 10:30〜12:00 (申込み不要)
  午後の部 -- 13:30〜17:45 (申込み必要)
○参加費
  午前の部 -- 無料
  午後の部 -- 医療¥5,000(資料代含)/一般¥3,000
○落語(午前の部)
  古今亭菊志ん 氏
○講師陣
  市来 真彦 先生 (東京医科大学精神科准教授)
  江部 康二 先生 (京都高雄病院理事長)
  大平 哲也 先生 (大阪大学大学院准教授)
  姫野 友美 先生 (ひめのともみクリニック院長)
  廣瀬 久益 先生 (廣瀬クリニック院長)
  溝口 徹 (新宿溝口クリニック院長)

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| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 09:33 | comments(41) | trackbacks(0) |


今日の出来事から
JUGEMテーマ:健康

今日は、新宿での診療です。
初診の患者さんの経過を聞きながら、考えさせられました。

ご自分の不調を治すために、友人から紹介されたマクロビオティックを始めます。
やるときには、徹底的にしてしまう性格・・・普通の人なら10年かかることをあなたは1年でやってしまうのねと言われるとのことです・・・から、マクロビオティックも徹底的にしたそうです。

マクロビの問題点は、タンパク摂取量が確保できないことです。

数年継続することによって、疲労感から抑うつ感まで生じるようになります。

そこで別の友人から、断食療法を紹介されました。
そして断食療法にも徹底的に取り組みます。

結果は、精神的な不安定感がより増強し、凶暴性が生じるようになります。
しかしこの患者さんは、ここで気がつきます。

このブログを参考にしていただき、糖質制限を行い食後の運動を実施してみたところ、患者さんの表現では
『いままで体験したことのない気持ちよさ』 
を体験します。そこでも徹底的に運動をしてしまいます。
そこでまた体調が悪くなります。

そして本日の初診になります。

そのときの栄養状態を正確に把握せずに、マクロビや断食などの治療法をおこなうことは、とても危険です。
このブログでも紹介しましたが、私たちは生きるためにタンパク質の動的平衡を保つという絶対的な命題があるのです。
この動的平衡の代謝回転が遅くなれば(老化など)、タンパク質の必要量は少なくて済みます。
しかし日常生活をある程度たもち、生き生きと生活するためには、そのときに必要なタンパク質の動的平衡をたもつために必要なタンパク質の量が決まっているのです。

また、まだまだ甘いものを食べて血糖値を上げることが、脳のためには有効な方法であるという考え方が一般的です。
このような常識と思われていることを覆すには、大変な時間が必要です。

しかし、時代はインターネットを提供してくれました。
情報は手に入ります。
あとは、選択する目です。

このブログは、情報を提供する場です。
8月のシンポジウムも情報を提供する場です。
本の出版というのも、情報を提供する場ですね。

そして多くの患者さんも、自分の体験をシェアして情報を周囲の方々へ提供してくれています。
その姿勢をありがとうございます。
今日も、ある一人の患者さんから紹介されたという患者さんがお二人来院されました。

以前は、薬を服用してボートしながらフラフラしていたあの人が、とても元気になり明るくなった姿を見て、この治療法を紹介されたのです・・・と話してくれていました。





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■■ 2009年8月23日 ”脳と栄養のシンポジウム”開催
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○会 場  東京虎ノ門 ニッショーホール
○時 間
  午前の部 -- 10:30〜12:00 (申込み不要)
  午後の部 -- 13:30〜17:45 (申込み必要)
○参加費
  午前の部 -- 無料
  午後の部 -- 医療¥5,000(資料代含)/一般¥3,000
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  古今亭菊志ん 氏
○講師陣
  市来 真彦 先生 (東京医科大学精神科准教授)
  江部 康二 先生 (京都高雄病院理事長)
  大平 哲也 先生 (大阪大学大学院准教授)
  姫野 友美 先生 (ひめのともみクリニック院長)
  廣瀬 久益 先生 (廣瀬クリニック院長)
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| ひとりごと | 23:09 | comments(11) | trackbacks(0) |


ちょっと驚きました
JUGEMテーマ:健康

 本日の水曜日は、藤沢にあるクリニックでの診療でした。
ここでも少しずつ栄養療法によって精神疾患を治療する患者さんが増えてきています。

そんな中、砂糖への認識を改めなくてはならない一こまがありました。


患者さんはお母さんと来院されていました。

本人「栄養療法を併用してから、身体の疲れ感は減ってきましたけど、体重がぜんぜん落ちません」

みぞ「そのうち減ってきますよ」(ちょっと遅いかな?)

母 「あれから砂糖には注意して全然使っていません」
  「このところ暑いので娘と毎日アイスクリームは2個ずつ食べています」

みぞ「グリコの80ですか?」

母 「いいえ」

みぞ「・・・・?」

本人「ぐりこの80って?抹茶ありますか?」

みぞ「ありますよ」

なんとなくかみ合わない会話でした。
つまりのところ、お母さんと本人は、アイスクリームが大好きで、しかもアイスクリームには砂糖が入っていないと思っていらっしゃいました。

これは極端なな例ですが、食の指導にはこれほどまでにと言う感覚で指導しなくてはならないことがあるのです。

今日の親子には、グリコの80であっても週に1カップにとどめること。
どうして冷たく甘いものが食べたかったら、一口サイズの果物を凍らせておき、それをゆっくりと時間をかけてたべることなど・・・・アドバイスしました。

ちょっと番外編でした。





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■■ 2009年8月23日 ”脳と栄養のシンポジウム”開催
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○会 場  東京虎ノ門 ニッショーホール
○時 間
  午前の部 -- 10:30〜12:00 (申込み不要)
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○落語(午前の部)
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| 低血糖症 | 23:56 | comments(3) | trackbacks(0) |


ちょっとお先にお知らせ
JUGEMテーマ:健康

今日(昨日か・・)、診察中に東京医科大学精神科の市来先生から電話がありました。
その先生は、8月23日に行われる、『脳と栄養のシンポジウム』 に演者として参加してくれる、バリバリの大学病院の精神科医です。

実はこの先生、厚生労働省の自殺対策の委員などを努める、有名で優秀な精神科医なのですが、僕の高校の同級生なのです。
そこで、シンポジウムの出演を無理やりお願いしたのですが、数ヶ月前から彼が治療していて、なかなかコントロールが付かない、若い男性の患者さんへ栄養療法を試みているのです。もちろん、検査データの解釈や糖負荷検査の解釈などは、僕がアドバイスしました。サプリメントも新宿で用いているものをお分けしました。

今日の電話は、栄養療法をやってそろそろ3ヶ月になるから2回目の血液検査をいつにしようか??
という相談でした。
まあ、はっきり言ってアバウトですから、いつでもどうぞ〜〜とお答えしました。

その電話で、
『そんで、患者さんの経過はどうなの??』

と聞いてみると

『きつねにつままれたみたいだよ・・・・』

と答えが返ってきました。

その患者さんは、薬を増やしても減らしても症状が増悪し、コントロールが極めて困難だった患者さんでした。
それが、糖質制限とタンパク質の摂取を十分に行い、検査データに基づいた栄養処方を行ったところ・・・

・減薬が可能となった
・意欲が出始め
・勉強をするようになり
・○○試験を受け、英語で88点をとった

というのです。

この治療を臨床で取り入れている開業医の先生方は、このような経過は珍しくないため”きつねにつままれた”ような驚きはないのです。

ところが、大学病院では決してこのような治療が行われることはありません。
事実、今日の外来でも投薬によっても効果が上がらないのは、併用している栄養療法によって薬の効果が出づらくなっているからだ・・・・と主治医に言われました・・・という患者さんがいらっしゃいました。

事実は、その全く反対で薬が効きやすくなり、そのために減薬が可能になる治療法です。

さあ、その市来先生は、あと何人もお願いしたい患者さんがいるからまたデータを見てくれ・・・とお話しされていました。
もしかしたら、大学病院でこの治療が行われたのは日本初かもしれません。

8月23日のシンポジウムでも、通常治療との違いについて、感想を話してくれよ!!
とお願いしておきました。


さてさて、皆さんへお知らせとお願いです。
8月23日の脳と栄養のシンポジウムは、この治療を一人でも多くの皆さんと日本の医師へ紹介する機会であると思っています。

そのために、大きなホールを借りました。

そのために、まだお席が残っています!?

まだお悩みの皆さん、是非とも参加してください。
知らなかった皆さん、是非とも参加してください。

ともに参加している、医師たちにこの治療の素晴らしさを、皆さんが示してくれたらとても嬉しいです。




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■■ 2009年8月23日 ”脳と栄養のシンポジウム”開催
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○会 場  東京虎ノ門 ニッショーホール
○時 間
  午前の部 -- 10:30〜12:00 (申込み不要)
  午後の部 -- 13:30〜17:45 (申込み必要)
○参加費
  午前の部 -- 無料
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○落語(午前の部)
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| 統合失調症 | 23:03 | comments(6) | trackbacks(0) |


患者さんの経過 その7 山あり谷あり
JUGEMテーマ:健康

 初診時には、便意や尿意がわからないため、外出するときに下着やズボンの替えを数セット持ち歩かなくてはならない状態でした。
栄養療法を始めて、約3年後の現在は自立支援の施設に入所し、料理や掃除など身の回りのことを、すべて自分で行うことができるようになりました。

ところが、この3年間も決して順調な改善経過ではありませんでした。

なかなか良くならなかった時期には、診察室でもコミュニケーションが円滑にとれず殺伐と知った雰囲気のこともありました。
手荷物のなかに、砂糖入りの甘いペットボトルドリンクが見えることもしばしばでした。

そんななか、一進一退を繰り返しながら、徐々に改善傾向がみられてきたときには、

・デイケアに参加する回数がふえた
・デイケア中も、ゴロゴロしていることが無くなった
・積極的にデイケアに参加するようになった

このような経過をたどり始めたときの血液検査データは、脂質代謝が著しく改善してきました。
一般の血液検査データでは、総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、遊離脂肪酸、尿中ケトン体などの項目から、脂質代謝を評価します。

以前紹介したフリーラジカルが多い状態では、脂質代謝に支障が生じます。
多くのフリーラジカルが発生しているときには、とても強い疲労感を訴え、ゴロゴロとしていることが多くなります。

またそのようなときには、抗精神病薬などの薬剤の効果が一定にならず、期待する効果がでないにも関わらず副作用ばかりが生じることも多いのです。

次の機会には、この30歳代の患者さんのその後の経過についてをお伝えしようと思います。




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■■ 2009年8月23日 ”脳と栄養のシンポジウム”開催
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○会 場  東京虎ノ門 ニッショーホール
○時 間
  午前の部 -- 10:30〜12:00 (申込み不要)
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| 統合失調症 | 09:29 | comments(5) | trackbacks(0) |


大学生に混じって勉強してきました!!
JUGEMテーマ:健康

 昨日は、ある大学(医学部ではありません)の講義を聴講してきました。
講義の内容が、「脳の機能と栄養について」だったからです。
その講義の内容は、想像していたものよりも非常に有意義なものでした。あのような内容の講義が医学部の学生や、医師向けに行われていないことが残念でなりません。
今のような医学部の教育が続く限り、脳や身体が栄養素を元にした生化学的な反応によって、成り立っているということを医師が理解するようになることは無いのではないかと思いました。

さて、どうして医学部でない一般的な大学の講義を僕が危機に行くことになったか・・・・そのいきさつについてお伝えしたいと思います。

つよい妄想などの症状によって精神疾患と診断され入院投薬治療をされていた患者さんが、来院されました。
オーソモレキュラー療法によって、症状が消失し投薬も不要となり、本人曰く「今までの人生で一番調子がよい」状態となりました。
そしてどうにか大学を卒業する事になったのですが、その後の将来を考えたときに、自分をここまで回復させた栄養についてを勉強してみたいということで、日本にある大学の研究内容を自分で調査したのでした。
そこで見つかったのが、昨日僕がお邪魔した大学だったのです。
その大学院を受験するにあたり、僕が診断書を書き担当教授へ太鼓判を押した経緯があるためメールのやりとりが始まり講義へご招待いただいたのです。

実はこの大学には、もう一人僕の患者さんがこの春から入学しています。
その患者さんは、高校時代に様々な精神症状に悩まされ、当然投薬治療が行われていました。
学校へ行くことができず、家でほとんど引きこもりの状態でした。
結局、高校は退学することになったのですが、オーソモレキュラー療法によって、山あり谷ありでしたが改善し大検の資格を取得し、この春に入試をうけ合格し入学したのです。
この患者さんも、自分を苦しめ続けたつらい精神症状を改善させた栄養療法について勉強したくなり、昨日の大学を受験されたのです。

偶然にも、二人の患者さんが同じ大学で勉強することになり、二人で糖質制限の食事を食べたり、たまに放課後の時間もともに楽しんでいるようです。

昨日は、脳と栄養の講義を聴いた後、この二人の頼もしい患者さんたちとランチを共にし、とても楽しくうれしい時間をすごすことができました。

実際には、この治療法を体系的に学ぶことができるような大学はなく、期待した内容ではない分野も多く勉強しなくてはならないので、ストレスも多いものと思います。
その辺の周辺知識については、まあ適当に勉強し、専門課程で興味ある分野と出会ったときに、しっかりと掘り下げて勉強されればよいと思い、無理しないようにね・・・とアドバイスをして大学をあとにしたのでした。

お二人とも、初診時とは別人のような雰囲気で生き生きとした雰囲気があり、この治療のすばらしさを再確認することができました。




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| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 19:43 | comments(12) | trackbacks(0) |


患者さんの経過 その6 脳神経細胞と酸化ストレス
JUGEMテーマ:健康

 前回は、酸化ストレスについてお伝えしました。
酸化ストレスは、細胞膜を攻撃し細胞の機能を低下させます。
ですので、栄養療法では体内の酸化ストレスを軽減させるような食事とサプリメントの選択を行います。

今回ご紹介したような検査データの問題を呈する場合には、非常に軽度ですが検査データにおいて炎症の存在を示すものを認めます。
この場合の炎症は、一般的に認める感染症やそのほかの強い炎症を示す疾患とはことなります。

主には酸化ストレスにさらされている脂肪細胞由来の炎症になるのですが、これが体の至る所で生じるようになります。

つまり最近やウイルスなどに感染していないにも関わらず、全身で軽度の炎症が継続していることになります。
このことは、炎症が存在している細胞膜にしてみるとダブルパンチになるのです。

これまで様々な栄養素が脳の機能を高めるという報告がなされています。特に、nー3系の必須脂肪酸に含まれるEPAやDHAについては、多くの精神疾患の症状の改善に有効であることが知られています。
必須脂肪酸とは自分で作ることができない種類の脂肪酸であることを示すものです。つまり食材から接種しなくてはならないのです。




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| 統合失調症 | 19:42 | comments(4) | trackbacks(0) |


患者さんの経過 その5 酸化ストレスと糖質制限
JUGEMテーマ:健康

 30歳代の統合失調症の患者さんの初診時の検査データについては、前々回にお伝えしました。
ご紹介したデータの多くは、体内でのフリーラジカル(酸化ストレス)が多く発生していることをしめすものでした。

体内の酸化ストレスは、これまで何度も紹介していますが、細胞の膜を攻撃します。つまり細胞一つ一つの寿命が短くなると言っても良いでしょう。
だからといって、私たちが見る見る変化するのではありませんので、細胞の寿命が短くなった分、どんどんと新しい細胞をつくることをし続けて、以前紹介した動的平衡を保とうとしているのです。

脳神経細胞は、大変複雑で高度な機能を発揮するために他の細胞とはことなる形態になっています。
つまり細胞膜が複雑な形をしていて表面積が広くなっているため酸化ストレスを受けやすくなっているのです。

脳神経細胞だけでなくすべての細胞膜は、膜の成分として脂質を多く含みます。
最近テレビCMで耳にするようになったアラキドン酸、魚油に多く含まれるEPAやDHA、それに未だに悪者扱いされているコレステロールも膜を構成する重要な脂質成分です。

今回の”「うつ」は食べ物が原因だった”では、詳しく取り上げませんでしたが、うつ症状と脂質代謝についても多くの報告がなされています。
つまり統合失調症だけでなく、うつなどの脳の機能異常と脂質の代謝には深い関係があるのです。

話がまとまらなくなってしまいましたが、今回お伝えしている患者さんのように、体内の酸化ストレスが高い患者さんには、そのストレスを軽減するような、抗酸化アプローチがとても重要になります。

ほぼ全員の患者様へ指導している糖質制限食も、低血糖症の治療というだけではなく、ある意味では、抗酸化アプローチの一つとして理解する事もできます。




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■■ 2009年8月23日 ”脳と栄養のシンポジウム”開催
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○会 場  東京虎ノ門 ニッショーホール
○時 間
  午前の部 -- 10:30〜12:00 (申込み不要)
  午後の部 -- 13:30〜17:45 (申込み必要)
○参加費
  午前の部 -- 無料
  午後の部 -- 医療¥5,000(資料代含)/一般¥3,000
○落語(午前の部)
  古今亭菊志ん 氏
○講師陣
  市来 真彦 先生 (東京医科大学精神科准教授)
  江部 康二 先生 (京都高雄病院理事長)
  大平 哲也 先生 (大阪大学大学院准教授)
  姫野 友美 先生 (ひめのともみクリニック院長)
  廣瀬 久益 先生 (廣瀬クリニック院長)
  溝口 徹 (新宿溝口クリニック院長)

○詳細・申込み -- http://www.shinjuku-clinic.jp/20090823/
○お問合せ -- 新宿溝口クリニック(03-3350-8988


| 統合失調症 | 19:15 | comments(4) | trackbacks(0) |


お礼など
JUGEMテーマ:健康

 今回は、お礼とご報告など・・・患者さんの経過と異なることについてです。

”「うつ」は食べ物が原因だっった!”

この本は、先月発売されました。
内容は、脳の機能と栄養素の関係についてを、一般の方々にもご理解いただこうと思い詳しく書いたつもりでした。
ですので、本の売り上げということでは、これまでの本と比較しても多くは望んでいませんでした。

初版は、12000部を刷り1年がかりで売れれば良いかと思っていたのですが、きっとこのブログをお読みの皆さまのおかげさまと思うのですが、発売1週間でほぼ完売となり現在は3刷目になっているそうです。

先日は朝日新聞の書評にも紹介され、その中で
”もしこんな食事の変更のようなことで、うつが防げたり改善させることができるのであれば、それを試さない理由はないであろう”

という旨が書かれており、ポイントをつかんだ記載でうれしくおもいました。
このような常識的で、柔軟で、懐の深い考え方が日本の医師にも存在することを願うものです。

昨日、ある雑誌から取材の依頼がありました。
それは、最低賃金が法律で決まったことを機会に、都心で最低賃金で一人暮らしをすることをシュミレーションした場合の食生活を実際に行ってみたという内容です。
食費を制限しなくては最低賃金で生活ができないため、工夫をこらして食事をしたところ、体調が悪くなり意欲が落ちてきてしまった・・・・そこでうつ症状と食べ物の関係についてしらべたところ、僕の本が目に留まったといのうです。

以前紹介した、マクドナルドばかりを食べた記録映画である「スパーサイズミー」のようですね。

まじめな内容の記事なのかなどを評価して取材をうけるかどうかを判断することになりますが、医療界ではなく一般の方々では、風向きが変わってきているかもしれません。


かたくなな医師をはじめとする医療界に、少しでも情報を提供しようと思っているのが、8月の脳と栄養のシンポジウムです。
心療内科や精神科で有名な医師を招き、
糖質制限ではまさに第一人者である江部先生にも登場いただきます。
大学病院の准教授にも2名登場いただき、現在の日本の精神科治療の現状と問題点、そして栄養療法の可能性についてを多くの角度からお伝えするものです。

おかげさまで、このシンポジウムも多くの方々から参加のご連絡をいただいています。
精神科や心療内科の医師にも参加いただき新しい考え方を持ち帰ってもらおうと思っています。
そのためにも、一人でも多くの、この治療に取り組んでいただいている一般の皆さまに参加いただき、頭の固い医師たちにインパクトを与えていただきたいのです。

会場は、750人が収容できる大きなホールです。
まだお席には余裕があるので、是非とも参加そてください。

8月23日 日曜日です。


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■■ 2009年8月23日 ”脳と栄養のシンポジウム”開催
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○会 場  東京虎ノ門 ニッショーホール
○時 間
  午前の部 -- 10:30〜12:00 (申込み不要)
  午後の部 -- 13:30〜17:45 (申込み必要)
○参加費
  午前の部 -- 無料
  午後の部 -- 医療¥5,000(資料代含)/一般¥3,000
○落語(午前の部)
  古今亭菊志ん 氏
○講師陣
  市来 真彦 先生 (東京医科大学精神科准教授)
  江部 康二 先生 (京都高雄病院理事長)
  大平 哲也 先生 (大阪大学大学院准教授)
  姫野 友美 先生 (ひめのともみクリニック院長)
  廣瀬 久益 先生 (廣瀬クリニック院長)
  溝口 徹 (新宿溝口クリニック院長)

○詳細・申込み -- http://www.shinjuku-clinic.jp/20090823/
○お問合せ -- 新宿溝口クリニック(03-3350-8988


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