うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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不登校、ひきこもり 福岡講演会が終わりました
JUGEMテーマ:健康

ブログでもお伝えしたように先日の日曜日、福岡でひきこもりを中心とした講演会を行ってきました。
100名以上の方々が参加してくれたそうです。
また九州でこの治療を行っている患者さんやご家族ともお会いすることができ、とても貴重な機会でした。

今回の講演会は、僕とともにもう一人講演をされました。
福岡のイトウデンタルクリニックの伊藤夕里亜さんが、歯科クリニックで行っている栄養サポートについて非常に具体的な話をしてくれました。
口の中には、栄養の情報がいっぱいなのです。
漢方では、舌の所見がとても大切で必ず舌診というものを行うのですが、西洋医学ではなかなか患者さんの舌を細かく観察したり治療方針を決める情報にはすることがありません。
ところが歯科の場合には、歯にも細かい情報が隠されていることを知りました。

これからは、歯科分野での栄養療法の理解と認知が広がってくれると良いな・・・と感じました。

また当日は、伊藤夕里亜さんがサポートし栄養アプローチに取り組まれているお二人の患者さんご本人からの話も講演で聞くことができました。

クリニックを訪れてきたときには、学校へ行くことはもちろん、トイレに行くことも困難になってしまった若い女の子が舞台で自分の辛かった経験と、栄養療法による治療経過を話してくれました。
そして自分の辛かった経緯や治療経験などについて、多くの人に知ってもらいたい・・・・という強いメッセージがありました。このことはとても勇気が必要なことであり、多くの患者さんとこの治療に取り組んでいる自分をとても力づけてくれました。

やっぱり患者さんの生の声に込められた真実に敵うものはありません。
厚生労働省の偉い方や、投薬のみを行っている精神科医の耳こそいれないとならない話だったと思います。

あとお一人は、3か月に一度福岡から新宿まで検査に来てくれている患者さんです。
日常は、福岡で伊藤さんがサポートしてくれています。
今回のご本人の話で、いかに大変な経過をたどられてきたのかを知ることができました。
というのも、僕がお会いしたのは新宿のクリニックです。
ところが彼女にとっては、新宿まで来ることができるのは、相当改善した状態になってからだったのです。
それ以前には、入院治療を含めた壮絶な治療経過があったのでした。

残念ながら、改善が間に合わず職場復帰をすることはできませんでしたが、きっとこれまでの経験を生かして今後は新しい形で多くの方へ貢献することが彼女の生業になるのではないかと思ったのです。

普段、医師たちに話をすることが多いのですが、一般の方々へ話をして、治療に取り組まれている患者さんやご家族の方々と会い話をすることは、自分にとってとても大切で必要なことであると感じました。

秋の学会シーズンです。
12月4日の大阪の講演を含めて、この1カ月で4回の勉強会や講演のスケジュールが入っています。
がんばりますよ〜。

| 不登校 | 16:53 | comments(5) | trackbacks(0) |


ひきこもり講演会の資料を作っています
JUGEMテーマ:健康

いよいよ、明後日に迫った福岡でのひきこもり講演会のための資料作りがラストスパートです。
話の中で紹介する患者さんの経過で、これまでこの治療に取り組んでこられた多くの若い皆さん・・・・患者さん本人と、治療に取り組むために協力してくれたご家族の皆さんのご苦労を思い出します。

でもひとたび改善傾向が得られると、人間のもっているすばらしさに触れることが多く、ときに感動を覚えながら経過を診させていただいています。

お一人の若者は、2005年にこの治療にとりくまれていました。
その後、同級生たちから4年遅れで大学へ入学・・・・しかもその大学が海外の大学です。
たしかそろそろ卒業するはずです。
また社会にでるときには、違った種類のストレスが待っています。
彼なりに、悩み直面することはあると思いますが、これまでの治療経過から思うにきっと乗り切ってくれることでしょう。

もう一人の若者は、高校は卒業することが出来ませんでした。
どうしても、身体のだるさ・・・精神的な不安定さが、出席日数の期限までに改善しなかったからです。
同期に入学した友達たちは、順調に進級し学生生活を楽しんでいる・・・きっと退学が決まったときには大きなショックがあったことでしょう。
その若者も、この治療による改善とともに徐々に減薬が可能となり。
定期的な通院も・・・・最初はお母さんと一緒に・・・・そして一人で電車を乗り継いで・・・クリニックへ来ることが可能となりました。

若い患者さんへ共通することは、改善してくると皆さん”勉強がしたい”という気持ちが出てきます。
この患者さんも、大検のための予備校へ通いました。
そして結局、同期の友達と同じ春に高校卒業の資格を取ることが可能になったのです。

そして今は、自分の身体で起こったこと、自分の脳で起こったこと・・・・そしてどうして自分の身体や心のトラブルが食事を変えサプリメントを摂取したことで改善したのか、その理由を勉強するために短大に入学し一人暮らしをしながら栄養学を勉強しています。

改善の速度や、目標となる状態への階段のステップの高さが、患者さんによって異なります。
自分の変化を感じ、自らの責任でこの治療に取り組まれる若い皆さんに関わる機会をいただいたことに感謝し、サポートしていきたいと思っています。

| ひとりごと | 09:53 | comments(2) | trackbacks(0) |


11月7日は、ひきこもり への栄養対策の講演会です
JUGEMテーマ:健康


先週の土曜日の夜は、名古屋で30名ほどのドクターを対象に、検査データの栄養的な解釈についての基本的な話をしてきました。
名古屋は、中部地方を代表する大都市なのですが、この治療を実践してくれるドクターが非常に少なく(1施設。。。)、今回の勉強会がきっかけになってくれると嬉しいです。
毎日の患者さんの検査データを読むときに、単純な肝機能や腎機能の評価だけでなく、各酵素などの上昇や低下がどのような意味を示しているのか、是非とも考えて治療に応用していただきたいものとおもいます。

そして日曜日は、大阪にてアドバンスセミナーという勉強会をしてきました。
このセミナーは、名前のとおりすでにオーソモレキュラー療法を実践しているドクターを対象に、患者さんの経過などを用いて、より臨床的な深い内容をめざしたものです。
今回は、参加される先生方より、どのように解釈したらよいのか・・・あるいは、どのように治療を進めていけばよいのか・・・そんな疑問や問題がある患者さんの経過をプレゼンテーションしていただきながら勉強しました。

これまでのアドバンスセミナーよりも、より充実した内容になったのではないかと思っています。
今後もこのような実践されているドクターたちの、身近な問題についてをディスカッションする機会を増やして行ければと思います。

さて、次の日曜日11月7日は、いよいよ福岡での一般向けの講演会です。

今回のテーマは、ひきこもりや不登校 への栄養対策です。

ひきこもりや不登校は、その本人である若者だけでなく、家族や学校などでも大きな問題になります。
そして、ひきこもりや不登校は、つねに家族や学校や社会などの環境因子として扱われることが多く、そのことがより問題を複雑にしています。

また最近では、不登校やひきこもり などの方々に、精神疾患へ発展することが多い・・・という理由で早期に精神科などへの受診を勧める傾向になってきています。

一方、このオーソモレキュラー療法・・・・つまり栄養対策によって、ひきこもりや不登校の方々へアプローチをすることで、びっくりするような改善を示すことを、非常に多く経験するのも事実なのです。


今回の講演会では、とても大きな問題になっている ひきこもりと不登校  にたいして、家庭でできる実践的な栄養アプローチについてを伝えていきたいとおもいます。

まだ若干の席の余裕があるようです。
ご興味がある方・・・・・ひきこもりや不登校でお悩みのお子さんをご存じの方・・・・一人でも多くのかたに聞いていただきたいと思います。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) |


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