2010.11.11 Thursday
不登校、ひきこもり 福岡講演会が終わりました
JUGEMテーマ:健康
ブログでもお伝えしたように先日の日曜日、福岡でひきこもりを中心とした講演会を行ってきました。
100名以上の方々が参加してくれたそうです。
また九州でこの治療を行っている患者さんやご家族ともお会いすることができ、とても貴重な機会でした。
今回の講演会は、僕とともにもう一人講演をされました。
福岡のイトウデンタルクリニックの伊藤夕里亜さんが、歯科クリニックで行っている栄養サポートについて非常に具体的な話をしてくれました。
口の中には、栄養の情報がいっぱいなのです。
漢方では、舌の所見がとても大切で必ず舌診というものを行うのですが、西洋医学ではなかなか患者さんの舌を細かく観察したり治療方針を決める情報にはすることがありません。
ところが歯科の場合には、歯にも細かい情報が隠されていることを知りました。
これからは、歯科分野での栄養療法の理解と認知が広がってくれると良いな・・・と感じました。
また当日は、伊藤夕里亜さんがサポートし栄養アプローチに取り組まれているお二人の患者さんご本人からの話も講演で聞くことができました。
クリニックを訪れてきたときには、学校へ行くことはもちろん、トイレに行くことも困難になってしまった若い女の子が舞台で自分の辛かった経験と、栄養療法による治療経過を話してくれました。
そして自分の辛かった経緯や治療経験などについて、多くの人に知ってもらいたい・・・・という強いメッセージがありました。このことはとても勇気が必要なことであり、多くの患者さんとこの治療に取り組んでいる自分をとても力づけてくれました。
やっぱり患者さんの生の声に込められた真実に敵うものはありません。
厚生労働省の偉い方や、投薬のみを行っている精神科医の耳こそいれないとならない話だったと思います。
あとお一人は、3か月に一度福岡から新宿まで検査に来てくれている患者さんです。
日常は、福岡で伊藤さんがサポートしてくれています。
今回のご本人の話で、いかに大変な経過をたどられてきたのかを知ることができました。
というのも、僕がお会いしたのは新宿のクリニックです。
ところが彼女にとっては、新宿まで来ることができるのは、相当改善した状態になってからだったのです。
それ以前には、入院治療を含めた壮絶な治療経過があったのでした。
残念ながら、改善が間に合わず職場復帰をすることはできませんでしたが、きっとこれまでの経験を生かして今後は新しい形で多くの方へ貢献することが彼女の生業になるのではないかと思ったのです。
普段、医師たちに話をすることが多いのですが、一般の方々へ話をして、治療に取り組まれている患者さんやご家族の方々と会い話をすることは、自分にとってとても大切で必要なことであると感じました。
秋の学会シーズンです。
12月4日の大阪の講演を含めて、この1カ月で4回の勉強会や講演のスケジュールが入っています。
がんばりますよ〜。