うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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NHK あさイチ で鉄欠乏が特集されます
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みなさん
おはようございます。
今日は良い天気、春らしい風が吹いています。

これからカナダのトロントへ向けて出発です。今年はどんな新しいことを知ることができるでしょう??

さて、かなり以前からNHKのディレクターさんが鉄欠乏と女性の不定愁訴についての取材を続けられていました。
新宿溝口クリニックにも取材依頼があり、内容が良いので協力させていただいていました。
当初は、4月初めの放映予定だったのですが地震があり企画が延びていたのです。

そしてようやく今回は放映が決定したようなのでお知らせします。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
NHK あさイチ
http://www.nhk.or.jp/asaichi/weekly/index.html

放送日 5/16(月)8:15〜9:54 NHK総合テレビ
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

この時間帯のどこで放映されるのか分かりません。
そして例によって数時間取材のために協力したのですが、放映が何秒になることか。。。。。

さらに伝えたいことが伝わるような編集になっているのか・・・・・
いつも心配なことです。

今回の取材のために、これまでの新宿溝口クリニックで採血したデータを貯蔵鉄の量を示すフェリチンでソートをかけてみたところ、思っていた以上に低フェリチンの方々が多かったことを改めてしりました。

0.5ng/mlという女性が多くいらっしゃいました。
毎日データを見ていて、たまにいらっしゃるな。。。という印象だったのですがまとめるとこんなにも・・・。

人の理論的に必要な値は、120〜150ng/ml であることを考えるといかに低いかご理解いただけると思います。

このような患者さんは、鉄欠乏を改善することで見違えるような症状の変化を実感していただきます。
僕も栄養療法を始めたころは、女性の鉄欠乏をヘム鉄で改善させてあげるとが中心でした。

どんな番組になっているか。
ブログをお読みの皆さんは、ちゃんとした内容になっているかチェックしながら見てくださいね。

それでは、行ってきます。


| ひとりごと | 10:59 | comments(2) | trackbacks(0) |


お久しぶりです
JUGEMテーマ:健康


お久しぶりです。
このところ、がんの本にかかりきりになってしまいブログ更新がおろそかになってしまいました。
おかげさまで、本日編集担当の方とミーティングをして形になりそうですとお墨付きをいただきました。

診察室では、患者さんに『きっとお忙しいのだと思っていました・・・』と言われます。

クリニックを利用している皆さんですので、多くの方がブログをお読みいただいているのは理解しているつもりですが、意外と患者さんのお母さんが熱心にお読みいただいているのでとてもうれしく思います。

木曜日からカナダの学会へ出張です。
2年前の学会のときにも、飛行機やホテルで本の原稿チェックをしていました。
今回の出張も、長時間の飛行機で一気に仕事を進めてしまおうと思っているところです。

僕の外来を利用していただいている患者さんには、4月30日土曜日の外来を休んでしまうことになりご迷惑をお掛けします。
そのためか、このところの外来の予約がいっぱいで時間帯によっては長時間お待たせしてしまうことになり心苦しく思います。

先日、勉強会へ参加するために来日されていた台湾のドクターが新宿の診療風景を見学に来てくれました。
日本語も話せるドクターで、すでにこの治療を台湾で実践されており、びっくりする効果をあげていると話されていました。そのドクターともカナダで再会する予定ですが、とてもうれしい言葉をいただきました。

『世界中のオーソモレキュラー療法をやっている団体、日本でも他にもいくつかグループがあるけど、先生たちがダントツに高いレベルですね』

もちろん海外の学会に出かけて演題を聞いていると、中には新鮮な内容のものがあるのですが全体的に見るとそうでもないものが多くあります。いつも自分たちが行なっているオーソモレキュラー療法の方法論のレベルは高いな。。。と感想を持って帰国するのです。さて今年はどんな演題があるのでしょう。。。。

学会といえば思い出しました。
5月27・28・29日の3日間は京都で日本抗加齢医学会総会が開かれます。
初日金曜日の朝一番というスケジュールで人が集まるのか不安なのですが、そこで『心のアンチエイジング』というシンポジウムを開きます。
その後は、この学会の下部組織となる『心のアンチエイジング研究会』という研究会を開く予定になっています。アンチエイジングという切り口で心と栄養の関係について、基礎から臨床まで幅広く活動ができればと考えています。







| ひとりごと | 00:12 | comments(0) | trackbacks(2) |


3月23日に紹介した患者さん  その後
JUGEMテーマ:健康


3月23日に、ある男性のうつ病と診断されていた患者さんの経過について紹介しました。
その後、ご本人からお手紙をいただきました。

その手紙には、ご本人しか伝えることができない迫力があり、現在の精神科治療の問題点がシンプルにそして説得力をもって記載されていました。
できるだけ原文に忠実にお伝えしたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

溝口先生、クリニックのスタッフの皆様、お世話になっています。
平成21年12月より栄養療法に取り組み、現在は10年間の闘病生活で得られなかった安定した情熱にあふれた毎日をすごせています。

平成12年体調不良を覚え、その後10日間の不眠から内科医を受診し、うつ病の診断を下されデプロメールとマイスリーが処方されました。
その後、心療内科へ転院となりましたが、投薬変更にともない違った症状が現れ躁うつ病に診断が変わり、トフラニールを中心にリーマスなど最大13種類の薬が処方され、朝・昼・夕・寝る前と服薬することになりました。

当初68kgだった体重は97kgまで増え、身体がだるく家に居るときには、ほぼ寝たきりの状態でした。どうにか仕事へ行っていたときでも、仕事中に目を閉じると寝てしまうため起されることもしばしばでした。

それでもこの病気は薬で治すものと信じ通院を継続していました。ところが体調が回復しないことを主治医に伝えると・・・

『眠たければ、寝てればよい』
『家庭環境や夫婦仲がわるいことが原因だから、離婚しなさい』
『そんな状況でも給料がもらえるなんて給料どろぼうだ』

などと言われながら、6年以上も通院していました。
あまりの辛さに別の精神科病院へ転院し平成20年11月から減薬に挑戦し、ジェイゾロフト・エビリファイ・リーマス・ロヒプノールの4種類まで1年かかって減薬することができました。

そんな時に溝口先生の本の広告が新聞に載ったのを目にしました。
早速、本を購入しインターネットで情報を集めたのです。

実際にこの治療で回復された患者さんの声や血液検査で変化を調べる方法は、これまで自分が受けていた投薬だけの治療とは違うことを感じ新宿のクリニックへ連絡しました。

治療当初は体調が優れない状況だったので、プロテインをはじめ合計8種類のサプリメントを飲むのは大変で慣れるまで時間がかかりました。
栄養療法を始めて2ヵ月後頃より体調の改善を自覚することができ、1年以上を経過した今では体調を崩してからの10年間で一番元気です。

趣味だったランニングも再開することができ、仕事にも復帰し5月からはフルタイムの勤務予定です。
症状の改善やできることが増えることも喜びですが、同時に減薬することができるのもうれしいことです。

薬がなくても正常な自分として生きていくことができることが励みとよろこびになっています。
今の自分は、まだ減薬中ですがこの先にもっと良くなっていくという実感があり楽しみです。

栄養療法のすごさを知ってもらえるなら、ブログへの掲載など喜んで協力します。
この治療に行き着いた他の方々も最後の頼みであったりすると思うからです。

電話で話しきれないこと、いろいろと書かせていただきました。
これからもお世話になります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして届いたファックスは、平成20年11月4日の処方薬の説明書でした。
薬の説明書だけで、5枚です。

以下は、その当時の投薬内容です。
薬剤名 (1錠のmg): 1日服用量  の順番で記載します。
顆粒のお薬は1日量を記載しています。 
実際には、これよりさらに多く処方されていました。

デパケンR(200): 2錠
リーマス (200): 2錠
セレネース (1) : 3錠
ロドピン細粒 1日 500mg
テグレトール細粒 1日 400mg
ホリゾン細粒 1日 20mg
アキネトン細粒 1日 3mg
リボトリール細粒 1日 3mg
イソミタール原末 1日 150mg
プロパリン原末 1日 350mg
ヒルナミン 1日 20mg
ルーラン (8): 1錠

フゥ写すだけでも大変です。
こんな処方・・・信じられませんが現実には多く行なわれている治療なのです。
こんな量を飲んだら、どのような状態になるのか、想像するだけで恐ろしくなってしまいます・・・・。
正常な思考は無理でしょう、冷静さを保つことも困難でしょう・・・様々な身体症状を伴っていたことでしょう。

栄養療法のパイオニアの一人で数年前にお亡くなりになったRiordan 先生は、自分や家族に飲ませる事ができない薬は患者へ処方してはならないと繰り返し話されていました。

医師の処方権を維持することは非常に重要なことですが、多剤併用となっていることはレセプトをチェックすれば簡単に分かることです。行政が介入してもよい分野ではないのか・・・・と思います。


| うつ病 | 11:34 | comments(0) | trackbacks(0) |


被災地へのサポート 報告
この治療を実践されている方々から自然発生的に始まった募金活動は、今でも継続されいているそうです。
聞いたところでは、この治療を実践されているドクターからも募金を頂いているそうです。

先日頂いた30万円以上のお金は、すべてこの治療を実践している医療機関をサポートしている会社にいただきました。
そしてその善意のお金は、何倍にもスケールアップして被災地で苦しい状況の方々へサプリメントという形で届けられました。
サプリメントの場合には食材ではないので、時々ニュースで見るような、山積みにされた支援物資を被災者の判断で利用するような方法では意味が半減してしまいます。
今回も必要な方々へ直接届くように下記の3つのルートで利用頂くようになりました。


★きたのはら女性クリニック様
BB × 50P(6,000粒)
SBB× 25P(4,500粒)
NB × 50P(3,000粒)
クッキー × 2,000本

★U,Y様
NB × 30P(1,800粒)
BB × 30P(3,600粒)
クッキー × 300本

★M,T様
BB × 30P(3,600粒)
NB × 20P(1,200粒)
αC × 30P(5,400粒)

北野原先生からは、前回のBBとプロテインクッキーの組み合わせにNBを追加して欲しいという連絡がありました。
やはり糖質依存の支援物資と多大なストレスによって、ビタミンB群の不足が生じているのでしょう。

U,Yさまは、東京在住のジャーナリストでこの治療を実践され深く理解されています。ご家族が被災され、避難所生活となっています。
ご高齢の両親と、避難所で生活されている方々へサプリメントを届けて頂くことを快諾してくれました。

M,Tさんは、仙台近郊の自宅難民の方です。つい先日にやっとガスが復旧しお風呂に入れた矢先に、先日の強い地震です。
この方も、長い間栄養療法を実践されていた方です。きっと有効に利用してくれることと思います。


最後になりましたが、今回の自然発生的な募金活動をまとめてくれた福岡にあるイトウデンタルクリニックの伊藤夕里亜さん、そして本当に貴重なお金を募金して頂いた多くの皆さまへ深く感謝申し上げます。
また頂いたお金を有効に活用するよう、多大な量のサプリメントに変えてくれた株式会社MSSへもお礼申し上げます。

また先日の余震で、またクリニックに損害がでてしまったような状況でも協力してくれている北野原先生には、感謝とともに言葉では言い表せない気持ちでいっぱいです。同級生として誇りに思うと共に、今後共に厳しい方々への支援を続けて行けたらと思っています。

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| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 09:59 | comments(0) | trackbacks(0) |


被災地へのサポートと直接聞いた声・・・・
JUGEMテーマ:健康


この時期になりようやく直接被災地の知り合いなどから情報が入ってくるようになりました。

仙台近郊のマンションに住んでいる知り合いは、津波の直接被害が隣町まであったそうです。
自分のマンションは、倒れずに済んだのですが家財道具は滅茶苦茶になり、電気・ガス・水道・固定電話・携帯電話・・・全てが使えない状況が数日間継続していたそうです。

頼りになるのは、わずかな電源でのイーモバイルによるインターネットのみ。
これで友人と連絡をとったそうです。
2日前にやっとガスが使えるようになり、震災後始めてお風呂に入ることが出来たそうです。

そこで聞いた問題点は次のようなものでした・・・

・避難所に運ばれた物資は自宅難民にはわたらいため、商品がほとんど無いスーパーマーケットなどに吹雪きの中数時間並ばなければ食料が手に入らない
・ただ家が壊れたなど、自分たちよりももっとひどい状態の人たちが大勢いるので、支援物資を回して欲しいと声を上げることが出来ない

十数日ぶりにお風呂にはいり、全身の緊張が解けていくことで強いストレスを感じていたことを始めて知ったそうです。自宅難民の方々も限界が近くなってきているとのことでした。

この方は、以前ボディービルをされていたので、その時期には栄養的なアドバイスなどをしていました。
ご自身は家族、そして周辺で支援が届かない方々へサプリメントを直接渡して頂けることになったので、皆さんから頂いた支援金を使わせて頂き、かなりの量のサプリメントを送ることになりました。

また僕が雑誌の取材をうけるときに、その内容を記事にしていただいている方がいらっしゃいます。
医療と美容の分野では知識が豊富で、正しく有効な情報をいろいろな雑誌で記事にされています。
その方は、実家が気仙沼にあり震災に遭われました。お父様が運転中に津波に遭いがれきで車が止まったことが幸いし、翌日に自衛隊の方に救助されたそうです。家族全員が命だけ助かったことが不幸中の幸いとのことです。

栄養の分野でも知識が豊富な方でこの治療を実践されているので、避難所の皆さんの栄養については心配されています。また不眠を訴える老人などに安易に睡眠導入剤が処方されることにも問題意識をもたれていました。
メールの返信に、サプリメントの被災地での利用に協力を依頼したところ、二つ返事で了解を頂きました。
来週から気仙沼へ入るそうですので、そのときに持って行けるよう早速こちらも準備にかかりました。

そしてもう一つ。
水戸で栄養療法を実践してくれている廣瀬クリニックの廣瀬先生のところでは、もともとの患者さんが震災の影響とその後の糖質中心の食生活になってしまったことによって多くの方の症状が増悪してしまいました。
廣瀬先生は、そのような経過の患者さんへクリニックサプリのビタミンBコンプレックスを処方し服用していただくことにしたのです。
その結果は、予想をはるかに上回る改善傾向。先生自身も驚かれるほどでした。

震災のストレスでビタミンBの大量消費、そしてタンパク質不足と糖質中心の食事によるビタミンBの大量消費。
その結果として短期間で、ビタミンB欠乏の症状・・・不眠、中途覚醒、不安や不穏、抑うつ症状、刺激への敏感さなどが出てしまったと考察することができます。

募金活動に協力していただいた皆さんの思いは、できるだけ直接に必要な方々のお役に立てるよう多くの方の協力を得ながら届いていることと思います。






| ひとりごと | 15:00 | comments(4) | trackbacks(0) |


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