2011.05.29 Sunday
起立性調節障害
JUGEMテーマ:健康
金曜日から3日間開かれた京都での日本抗加齢医学会から戻ってきました。
3日で2回の講演・・・しかも今日はランチョンセミナーでの講演もあったので結構疲れました。
さて、先日何気なくテレビを見ていたら起立性調節障害について特集していました。
世の中、様々な病名がありますが・・・・
○○症候群 とか ××障害 と名が付く場合には注意が必要です。
さて今回の起立性調節障害について簡単に・・・
この分野で有名な大阪医科大学小児科のHPからの抜粋です。
子供のこんな症状は起立性調節障害・・・・
朝起き不良などの起立失調症状
全身倦怠感
立ちくらみ
動悸
食欲不振
集中力低下
頭痛・立っていると気分が悪くなる
気分不良
睡眠障害
失神発作
イライラ感
お決まりの症状からの診断です。
起立動作での血圧の変動などは、診断基準に入っていますが生化学的な検査は基準に入っていません。
またもし入っていても、臓器のトラブルが無い=正常 といつものように判断されるでしょう。
そして、この症状からの診断によってどのように対応するのか・・・・テレビ番組の内容からです。
S子さんは、起立性調節障害で朝起きられず、定時の学校へ通えなくなりました。
担任の先生が、午後からはS子さんも比較的元気になるので、午後から学校に来ることでS子さんようにカリキュラムを組み授業をしても単位として認めてもらうように校長に交渉し、特別に了承を得たのです。
その結果、S子さんは無事に高校を卒業することができました・・・・。
テレビに出演していた先生のコメントは・・・・
・起立性調節障害を理解し
・周りの環境を、患者のリズムに合うように整備し
・障害があっても、自分のペースで勉強などができるようにする
それが全人的医療のサポートである。
ということでした。
きっと、S子さんのフェリチンを測定していないのでしょう・・・また測定していても正しく評価がされていないのでしょう。
またタンパク質の代謝も正しく検査され評価されていないのです。
きっと低血糖症などは、疑うことすらされていないのでしょう・・・・。
実は、この病気?については、姫野友美先生が以前に詳しく研究されていたと思います。
以前、姫野先生と話したときに、栄養という視点で診たら、起立性調節障害も栄養で説明がつき対応が可能であると聞きました。
実際に、上記の症状・・・・多くが栄養に関係しているのは明白ですね。
○○症候群、××障害 には注意しなくてはいけません。