2012.03.30 Friday
立派な青年になって・・・
JUGEMテーマ:健康
今日は、2年ぶりに採血に来てくれた患者さんが居ます。
22歳の青年です。
この4月から大学4年生。薬学部なのでまだ3年ありますが、全く問題無く過ごしてくれるでしょう。
薬学を勉強していても、ビタミンなどの栄養については新しい知見が教科書には載っていないので、自分で積極的に勉強しているようでした。
カルテを見返してみると、初診が2006年ですのでもう6年前です。
遠方からわざわざ新宿へきてくれたときには、やせたていてまだまだあどけない少年の雰囲気でした。
それが今日は、22歳の青年です。
その成長を共に見させていただいて、とても嬉しくおもいました。初診時の頃の彼を思い出すと別人の雰囲気で感動すら覚えます。
その彼は、中学生時代から様々な不調になやみ14歳でうつ病の診断。
投薬が始まりまり、初診時には下記の処方でした。
トレドミン 25mg 4錠
アナフラニール 10mg 6錠
ユーパン 1mg 3錠
リズミック 2錠
治療開始後、山あり谷ありでしたが年1〜2回の検査を継続し、4年前に大学受験。
いくつもの大学に合格し現在の国立大学に通っています。
今日は、成績表ももってきてくれましたが、”優”がいっぱいならんでいました。
しかもサークル活動では、被災地へのボランティアが新聞で取り上げら得ていた記事もみせてくれました。
今日の診察室では、なぜ自分は多くのナイアシンやビタミンB群が必要なのか?
ということでした。
この先は、ホッファーの仮説です。
ナイアシンは私たちの身体の中で作ることができるものです。そのためよほどのことがない限り欠乏症にはならないと思われています。
ところがわたしたちの身体での合成が不十分な人たちがいるというのです。
そのような方々の多くは、並外れた集中力をもち、創造性に富み、自己表現に優れています。
ホッファーが言うには、早い方で10代前半で合成がたりなくなり、多くは10代後半でたりなくなるために、それらの年代で精神症状を含めた多くの不定愁訴が生じるというのです。
これがホッファーの言うナイアシン療法の効果がある理由のひとつと言うことができます。
お母さんは、NHKなどでうつ病の新しい治療などを特集しているけど、栄養療法が紹介されないのが残念だとお話しされていました。
たしかに初診時の処方が継続されていたら、高校の勉強は困難であったと思います。さらに薬学部の難しい勉強をすることは無理でしょう。
先日は、全国の心療内科や精神科のドクターを中心に70人以上の方々に参加いただいて、この治療についての精神疾患への応用について話をしました。
一人でも多くの専門医にこのアプローチの存在を知っていただき臨床に応用していただければと思います。
お子さんのトラブルと栄養の関係について、来週講演(PDFファイル)があります。長野県上田市です。
いま資料を作っています。
講演の後には小さなスペースで座談会のようなものもあるそうです。
ご都合がつく方は、是非参加ください。