うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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不妊治療と栄養
JUGEMテーマ:健康


新宿のクリニックには、不妊症でお悩みの方が来院されます。
クリニックとしてもあまり情報発信している分野ではないのですが、訪れる患者さんは後を絶ちません。

僕の診察室のパソコンには、”妊娠成功患者さんリスト”というリストがあり、妊娠成功のお知らせを聞くとそのリストへ名前が加わります。

この春は、ちょっとした妊娠ラッシュでした。
クリニックを受診いただくたびに、少しずつお腹が大きくなりママの雰囲気がでてくる変化を見せていただくことは通常とは違った喜びが感じられるものです。

妊娠が成立しないまでも、これまでの不妊治療よりも一歩も二歩も前進した患者さんも多くいらっしゃいました。

『採卵できても、1個で質が悪く受精しなかった状態から、3個も卵子が取れてどれも凍結できる良いものだった』
とか
『体外受精しても、すぐに分割が終わってしまっていたが、戻すことができた』

などなどです。

これらの変化は、それまで行なってきた不妊治療の延長では、なかなか得られない変化です。
妊娠が成立した後の母体の検査データの急激な悪化というか変化を考えると、不妊治療には最初から栄養アプローチを併用するのが良いといつも思うのですが・・・上手く行かない方々しか相談にいらっしゃいません。

そんな中、先日はちょっと質の違った変化の報告をいただきました。
それは、御主人の方の変化です。
つまり、精子の質が著しく向上したというのです。

精液量・精子数・運動率・奇形率 いずれの項目も改善傾向があり、特に重要な運動率の向上と奇形率の低下が著しかったのです。
来院してくれた奥さんには、男性の改善は女性と比較して単純で簡単なものであることをお伝えしました。
御主人は、この変化を聞いてすごく喜ばれたそうです。
やっぱり自然界の雄として、この変化はとてもうれしいことだなぁ〜と思います。

この御夫婦にももうすぐ良い知らせが来るのではないかなぁ〜と感じながら話を聞いていました。

不妊治療は通常の病気の治療とは異なる大変さがあります。
そして栄養療法でお手伝いをしていると、どの病気でも感じられる人間の身体のすばらしさを不妊治療でも感じるのです。条件(栄養状態)を整えてあげると、驚くような成果がでてきます。
根気よく取り組んでいきましょう。
| 不妊症 | 00:56 | comments(2) | trackbacks(0) |


今年の桜は・・・
JUGEMテーマ:健康


今日は冷たい雨がふっています。
今年の桜は、台風並みの強風がすぎさったあと、数日の快晴のときに満開の短い期間を合わせてくれました。
新宿御苑の近くにクリニックを移転してから初めての桜の季節です。
皆さんにとって、今年の桜はどのように映っているでしょうか?

新しく高校や大学へ進学した患者さんが、今年もいらっしゃいます。
出席日数が足らず、同級生から遅れて一昨年に卒業できた患者さんも、1年間の浪人の後に無事に大学へ入学することができました。
3年前に薬を飲んでも改善しない、不安やうつに苦しんでいたことを考えると、1年の浪人なんてたいしたことはありません。

風が吹いても冷たい雨でも健気に短い輝きを見せてくれる桜を見ると、これまでの桜の季節のこと・・・いろいろと思い出させてくれます。辛い症状でお悩みの皆さんには、来年の桜は少しでも違った美しさを感じていただければと強く思います。

明日の日曜日は、ビタミンCの点滴治療を中心とした研究会で講演をすることになっています。
今回は、朝9時から夕方5時までの長時間を姫野友美先生と二人で分担して話をします。
ビタミンCの点滴療法は、僕らが実践しているオーソモレキュラー療法の考え方そのものなので、明日の講演ではオーソモレキュラーの歴史や考え方の基本。そしてがんをはじめ多くの疾患への臨床への応用についてを準備しました。

特に精神症状への応用について、一人でも多くの医師に知っていただくことは、症状が増悪すると抗精神病薬を増量することしか対応の方法がない現状を考えると、患者さんにとっても医療従事者にとっても貴重な治療になります。

新宿では、うつ症状にしても幻聴や妄想などの精神症状にたいしても、急性に増悪しているときにビタミンCの点滴治療を行い良い結果を得ています。
妊娠中に幻聴・妄想が激しくなったときなどには薬を使わずに乗り切れたこともあり、本当に良い方法であると考えています。

固定概念に縛られている精神科の専門医にはなかなか受け入れられてもらえませんが、点滴療法や代替療法を受け入れる素地のある医師にはきっと興味を持っていただけるものと思っています。

日本の医療に、本当の春が訪れて毎年の桜ののように苦しんでいる患者さんへ希望を与えてくれる状況が来ることを願っています。
| ひとりごと | 08:25 | comments(2) | trackbacks(0) |


上田市のみなさんへお礼と、糖質制限セミナーのお知らせ
JUGEMテーマ:健康

4月8日、長野県上田市で講演会がありました。
天気予報では、前日まで雪マークがついていたので心配していたのですが、駅に降りると快晴で良い天気。
桜はさすがにまだでしたが、コートも要らない暖かさでした。

講演には、なんと220人もの大勢の方が参加していただきました。
質疑応答で30分弱の時間がありましたが、それでは足りず講演後も多くの方から直接ご質問を受けることになりました。

今回の講演会は、娘さんが『高校2年時に統合失調症と誤診され投薬治療が始まり、結局は高校を退学した』という経緯を持つお母さんが中心となって企画してくれました。

今ではその娘さんは大学4年となり、勉強やアルバイトや好きなグループのコンサートを楽しむなど、普通の学生生活をたのしまれています。もちろんお薬など無しです。

栄養療法の併用で症状が改善してきたとき、かかっていた精神科へ主治医の変更を依頼をすると、なんだかんだと言って紹介状作成すら断られたこと、その他にも娘さんの精神科治療で感じた矛盾について、多くの方へ知っていただくことをご自身のライフワークと位置づけておられます。

若いお子さんのトラブルについての精神科や心療内科の診断と治療の全てが間違っているなどと言うつもりは毛頭ありません。
しかし、今回の患者さんのように明らかに誤診で不必要の投薬が開始され、ますます症状の増悪によって増薬される・・・そして学校を辞め、ときに人生を変更しなくてはならない・・・そんなことがこの日本では繰り返されていることも事実なのです。

今日も何人もの患者さんが、自分の不調は血糖調節障害によるものかもしれないと思い、クリニックを受診してくれています。
ところがこのことは内科・心療内科・精神科などを含めて、日本のほとんどの医師には知られていない病態なのです。インターネットのおかげで、不必要な投薬が不要になっている方がでてきましたが、本来は医療従事者が耳を傾けるべき病態であります。


さて、今回はまた違った主旨のセミナーです。
新橋にある糖質制限中華レストラン・とうげん中国料理『梅花』(メイファ)で開かれるものです。
メイファは、オーナーシェフが糖質制限で自らの糖尿病と不調を改善されて始めているので、どのメニューも糖質制限です。
そんなレストランの中華コースを食べながら、糖質制限についてを学ぼうというものです。


こころとからだのアンチエイジング』(PDFファイル)
 〜糖質制限中華料理のコースを楽しみながら〜

日 時: 4月25日(水)18:30〜21:30(受付18:00
参加費: 8,000円(お飲み物は別途)
定 員: 25名
会 場: 東京都港区新橋4−9−1 新橋プラザビルB1 とうげん中国料理『梅花』(メイファ)
講 師: 定 真理子(新宿溝口クリニック チーフ栄養カウンセラー)
主 催: とうげん中国料理『梅花』(メイファ)


<お申し込み・お問い合せ>
講演会事務局:おくがわ整体院 -- TEL 03-6805-9343
メールでのお申込みは、
「氏名」「電話番号」「メールアドレス」「住所」を明記して
まで。

勉強会などのような堅苦しさがなく、楽しく・美味しく・学べますので、ぜひこの機会にご参加いただければと思います。
| ひとりごと | 09:54 | comments(0) | trackbacks(0) |


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