2012.04.25 Wednesday
不妊治療と栄養
JUGEMテーマ:健康
新宿のクリニックには、不妊症でお悩みの方が来院されます。
クリニックとしてもあまり情報発信している分野ではないのですが、訪れる患者さんは後を絶ちません。
僕の診察室のパソコンには、”妊娠成功患者さんリスト”というリストがあり、妊娠成功のお知らせを聞くとそのリストへ名前が加わります。
この春は、ちょっとした妊娠ラッシュでした。
クリニックを受診いただくたびに、少しずつお腹が大きくなりママの雰囲気がでてくる変化を見せていただくことは通常とは違った喜びが感じられるものです。
妊娠が成立しないまでも、これまでの不妊治療よりも一歩も二歩も前進した患者さんも多くいらっしゃいました。
『採卵できても、1個で質が悪く受精しなかった状態から、3個も卵子が取れてどれも凍結できる良いものだった』
とか
『体外受精しても、すぐに分割が終わってしまっていたが、戻すことができた』
などなどです。
これらの変化は、それまで行なってきた不妊治療の延長では、なかなか得られない変化です。
妊娠が成立した後の母体の検査データの急激な悪化というか変化を考えると、不妊治療には最初から栄養アプローチを併用するのが良いといつも思うのですが・・・上手く行かない方々しか相談にいらっしゃいません。
そんな中、先日はちょっと質の違った変化の報告をいただきました。
それは、御主人の方の変化です。
つまり、精子の質が著しく向上したというのです。
精液量・精子数・運動率・奇形率 いずれの項目も改善傾向があり、特に重要な運動率の向上と奇形率の低下が著しかったのです。
来院してくれた奥さんには、男性の改善は女性と比較して単純で簡単なものであることをお伝えしました。
御主人は、この変化を聞いてすごく喜ばれたそうです。
やっぱり自然界の雄として、この変化はとてもうれしいことだなぁ〜と思います。
この御夫婦にももうすぐ良い知らせが来るのではないかなぁ〜と感じながら話を聞いていました。
不妊治療は通常の病気の治療とは異なる大変さがあります。
そして栄養療法でお手伝いをしていると、どの病気でも感じられる人間の身体のすばらしさを不妊治療でも感じるのです。条件(栄養状態)を整えてあげると、驚くような成果がでてきます。
根気よく取り組んでいきましょう。