うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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明日からは勉強会
JUGEMテーマ:健康

明日からの連休は、年間のスケジュールでも最も力を入れている勉強会の初日です。
1泊2日を2回ですので、合計4日間。
びっちりと朝から夜までの基礎の勉強です。

栄養療法は、治療法のひとつなので患者さんのつらい症状が改善することがもっとも重要なことです。
しかし病気が改善する背景にある基礎的な体の中の反応を理解しているかどうかで治療効果に大きな違いが出てきます。

今回の勉強会は、人の体は正常であるときにはどのように栄養素を吸収し代謝しているのかについてを学ぶためのものです。本来は、医師や歯科医師であれば学生時代に習っていることですが、なぜかその基礎理論が毎日の患者さんへの治療に役立っていないのです。
それには大学のカリキュラムの問題などがあると思いますが、卒業して実際に臨床の経験をしてきたからこそ、振り返って生化学や生理学の基礎を勉強しなおす意味があると思います。

連休をつぶす日程ですが、あすは日本全国から100名弱の医師、歯科医師が集まってきます。
数年前には考えられない規模です。
明日参加される先生方が、日々の臨床で満足できる治療効果が得られていない患者さんのヒントになるように、気合を入れてお話しようと思います。

明日の自分の分担はタンパク質とアミノ酸です。
栄養療法ではもっとも重要な分野です。責任重大です。



| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 23:05 | comments(1) | trackbacks(1) |


糖質制限のこの頃
JUGEMテーマ:健康


糖質制限については今回の講演会でもメインテーマでした。
薬のいらない体になる食べ方では、必須の基本的なアプローチになります。

今回はいろいろとご紹介を。

まずは、なんといってもこの治療を以前から取り入れて多くの患者さまへ提供している小松川クリニックの櫻本薫先生と美輪子先生のご夫妻の著書です。

『糖質革命』 宝島社

これは今後のバイブルになるでしょう。
自分がいろいろな著書で紹介したり、講演会で用いている食材による5時間の負荷検査は全て櫻本先生からご提供いただいたものです。

そして北里大学の山田悟先生が編集された

『奇跡の美食レストラン』外でいただく糖質制限食  幻冬舎

山田先生は大学医学部という立場で糖質制限を推奨されている珍しいドクターで影響力が大きいです。
その先生がまとめただけあって・・・高級感ただようレストランも多数紹介です。
ここぞと言うときに利用されてみてはいかがでしょうか?

さてここで新宿近辺の糖質制限ができるかも・・・レストランも紹介しましょう。
基本的には、主食を食べずに甘い味付けを避ければよいのですが・・・・


自分流鉄板焼き てっしん 03-3357-8929

ここでは、特に糖質制限メニューは出していませんが、新宿溝口クリニックで聞いたと伝えればご飯無しでちょっと工夫してくれるかもしれません。
お肉がとにかく美味しいです。ウイスキーがお好きな方にはピッタリ・・・マスターと話しが合うでしょう。
TVチャンピオンでも話題になった鉄板焼きをどうぞ。


和牛焼き肉 ブラックホール 新宿3丁目店 050-5799-1982

このお店は、新宿の患者さんが家族で糖質を気にしないで焼き肉を食べたいという希望を伝えて糖質制限メニューが裏メニューとして誕生しました。事前に連絡して了解をもらってくださいね。
クリニックのスタッフや自分がランチタイムに行くときには、自動的にご飯無しでキャベツどんぶり大盛りで出てきます。
予約をしないで行ったら、たれなどはOKとしてキャベツおかわりでお肉をいっぱい食べてください。
塩焼き肉のメニューが豊富なのが嬉しいです。


そして、新しい展開が始まりました。
新宿で治療中の患者さんのご主人が糖質制限コースを提供できる食堂をオープン。
自分はまだお邪魔したことはありませんが、実際に食べた患者さんからも『めっちゃ美味いです!』とお墨付です。

キッチンタケチャン たけちゃん 無国籍うまいもん食堂  047-387-5757

糖質制限コースは要予約だそうです。
千葉県松戸市常盤平5-14-24 


今日ご紹介したお店は山田先生の糖質制限ミシェランには載っていませんが、気軽にできる外食糖質制限です。
でも外食糖質制限は自分としては簡単なのですが・・・

溝口流外食糖質制限

ハンバーグレストラン Big Boy  

最近は、サラダバー、スープバー、ライスバーがセットになってしまったのでライスバーとカレーを利用しなければOK
この店のサラダバーはどこも新鮮に思います。
もちろん大俵ハンバーグダブル行っちゃいます。


イタリアンならサイゼリア

ステーキ充実 ハンバーグもチーズトッピングなどOK
そしてほうれん草のグラタンでも追加してお腹いっぱいでも満足会計。

和食系はちょっと難しいですね・・・

皆さん、お楽しみください。


 


| ひとりごと | 18:45 | comments(0) | trackbacks(0) |


講演会が終わりました  ありがとう
本日、講演会が終わりました。
参加いただいた皆さん、そして参加できなかった皆さんありがとうございました。

今日の講演会は、1100人以上のお申し込みをいただきました。
数年前までは、200人の講演会だったことを考えると、この治療が知られてきた実感があります。

今日の講演会で感じたことは、この治療が全国に広がりつつあると言うことです。
遠くの地方でこの治療に取り組んでいる患者さんが居るということ感じることができました。

名古屋や三重などで治療にとりくまれている患者さまと知り合う機会になりました。
九州、北海道からも講演会に駆けつけてくれた患者さんがいらっしゃいます。

皆さんに、感謝します。 ありがとう

自分には、課題があります。
2020年までに、栄養療法が全国で普通に行われていることを作ることです。
そのためには、医師や歯科医師だけでなく、全国でこの治療を選択し取り組んでいる患者さんとそのご家族がいなければ実現することができないことを、今日は感じました




| ひとりごと | 22:19 | comments(3) | trackbacks(0) |


今日は・・・
JUGEMテーマ:健康


今日は、2ヶ所のセミナーのハシゴでした。

ひとつは点滴療法研究会5周年記念特別ワークショップでのランチョンセミナーで講演することでした。
今回のワークショップは、自分の講演以外に16演題が出ています。そして、全てが実践即した臨床的な内容のものです。
全国で代替療法を実践している第一線の臨床医が多く集まり、それぞれの治療のコツやポイントを伝えるという趣旨です。90名以上のドクターが集まり熱気がありました。

そこでは、ランチョンセミナーだったので参加されている皆さんがお弁当を食べているときに、自分は壇上に立ち講演しているというスタイルです。
もちろんお弁当は、新橋にある糖質制限中華『メイファ』さんの糖質制限弁当です。

講演の内容は、なかなか患者さんの治療で予想される改善が得られないときに腸管や副腎の機能障害を疑って、それらにアプローチしてみてください・・・・というものです。

私たちが外界と接しているのは主に皮膚です。皮膚は皮脂腺から皮脂が分泌され常在菌が存在していますが、他の上皮とことなり角質層が存在し強固なバリアーを形成しています。

ところが頭の方から見てくると・・・

・眼の粘膜
・鼻口腔粘膜
・乳腺(女性の場合)
・気管
・食道から肛門までの消化管
・泌尿器系、生殖器系

などは、外界と直接接触する上皮にもかかわらず脆弱な粘膜で覆われています。
これらの組織は、いつでも細菌やウイルスだけでなく多くの異物と直接接触する機会が多いため皮膚と異なる防衛機構があります。

それらの第一線で働くのが、IgA抗体と呼ばれる免疫を担当するタンパク質の一種です。
各組織において効果的にIgA抗体が産生されるためには、教育されたリンパ球が全身をめぐる必要があります。
腸管、主に小腸では免疫担当細胞であるリンパ球の教育が行われています。腸管そばのリンパ節なで強力に教育されたリンパ球は全身を巡り予想される外敵に対する対策を万全に行います。

これらの教育やIgA抗体産生のためには、ビタミンAやグルタミンというアミノ酸が必要になります。
そしてIgA抗体が分泌される部位ではラクトフェリンも分泌されています。
ラクトフェリンはこのブログでも数回取り上げたとこがあると思いますが、母乳に大量に含まれているタンパク質で、免疫を上げる様々な作用を有しています。

全身の粘膜におけるIgAやラクトフェリンが充分に生成され分泌されるということは、基本的にはあらゆる感染症に対する抵抗力が上がるということになります。
この治療をすることによって、毎年必ずインフルエンザにかかっていた患者さんや、季節の変わり目には必ず風邪を引いていたという患者さんも、全くと言ってよいほど風邪を引かなくなったと話してくれることが多くあります。

そんな患者さんの多くは、毎年必ずインフルエンザの予防注射していたにも関わらずインフルエンザにかかり、冬などがマスク手洗いを徹底していても風邪を引かれていたのです。

インフルエンザの予防接種はあまり意味の無いことである・・・などについては、新刊『薬がいらない体になる食べ方』を参考にしていただければと思いますが、効果に疑問が多くある医療行為は実はいっぱいあります。

9月9日の講演会までちょうど1週間になりました。

午前中の大柳先生からの講演資料が届きました。
すばらしい内容です。
糖質制限を実践している皆さんには、必聴の講演になるでしょう。
自分も今回の講演では、メンタルと栄養の関係だけでなく、もっと全身的なことと栄養の関係についてをお伝えしようかと考えているところです。
| ひとりごと | 22:20 | comments(2) | trackbacks(0) |


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