うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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秋の学会シーズン
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秋はいろいろな学会がひらかれます。
先週は、金曜・土曜・日曜と3日間連続で講演が続きました。
今回は、そんな各講演の内容や感想について・・・

10月12日金曜日  第35回日本美容外科学会総会  タイトルは、アンチエイジングとサプリメント

新宿では、アンチエイジングを目的に栄養療法をして居る患者さんは少ないですし、結果として大きく若返る患者さんもとても多くいらっしゃいますが、美容外科学会でプレゼンするのにはあまり適していません。

そこで思いついたのが、大阪のたにまちクリニックの鈴木先生の発表でした。
このブログでも紹介したことがありますが、生後三ヶ月の赤ちゃんのアトピー性皮膚炎にたいする栄養療法についてでした。
お母さんの血液検査を行い、その結果からお母さんに食事指導とサプリメントによる栄養アプローチを行い、お母さんと赤ちゃんの治療を同時に行なったというものです。

鈴木先生は、美容形成の専門医の資格をお持ちですが大阪で古くから栄養療法を患者さんの治療に取り入れていらっしゃいます。今回の学会での使用を快く承諾してくださり美容外科の先生がたへも興味を持っていただける発表内容にすることができたのではないかと思います。

赤くびらんしていた赤ちゃんの肌は、3ヶ月間の母乳を介した栄養補給によってツルツルの大福もちのような肌に変わりました。
お母さんの血液検査は、赤ちゃんのアレルギーを防ごうと、肉をはじめとする多くの食材を避けていたため鉄や亜鉛の不足が重度でした。赤ちゃんは亜鉛の貯蔵量が足りません。そのために母乳には高濃度の亜鉛が含まれています。きっとお母さんの亜鉛濃度が低かったので母乳中の亜鉛も欠乏していたのでしょう。亜鉛が不足することによって起こる皮膚症状を皮膚科の主治医はアトピー性皮膚炎と診断していたと考察することができました。


10月13日土曜日 日本心身医学会関東地方会

この学会は、姫野友美先生が学会長をつとめていらっしゃいます。そのこともあり、心身医学会というある意味主流の学会で栄養療法を取り上げてもらうことができました。
自分が栄養療法の基礎と精神疾患への応用についてをプレゼンし、その後に精神科領域への応用として廣瀬クリニックの廣瀬先生と姫野先生が実際の応用について話されました。
その後の懇親会に招待されましたが、そこには数名の心療内科のドクターが参加されていたので、熱く栄養療法のすばらしさを伝えました。

専門のドクターが取り組んでくれることが一番ですから!!

10月14日日曜日 代謝性疾患への栄養アプローチセミナー

このセミナーはすでにこの治療を取り入れているクリニックの医師、歯科医師とクリニックのスタッフの方々が対象でした。糖質制限食については、大柳珠美先生を講師に招き有意義なセミナーになったと思います。

これから11月末にかけては、週1以上のペースで学会講演会などでお話する機会をいただいています。
一人でも多くの方々にこの治療を知っていただき、興味を持っていただき、実際に取り組んでいただく・・・このことが難治性の症状や疾患で苦しまれている方にきっと役立つはずです。



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