うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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メール問合せ返信について(ブログ管理者からの投稿)

記事ID1132について6月21日にいただいたコメントについて、ブログ管理担当者からお答えいたします。
現在ホームページからの問合せメールに対しては、内容により翌日〜2週間以内にメールまたはお電話にてご連絡させていただいています。

コメントいただきました直後から問合せ受信履歴を調査しておりますが、該当するメールの確認がとれていません。
本年に入りサーバー移転などの調整を何度か行っておりますので、その際にトラブルが生じた可能性もあり現在調査中です。

コメント投稿いただきました匿名希望さまには、大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
自動返信メールは受信いただけているようですので、こちらから送信した後の何らかのトラブルも考えられます。引き続き調査を継続させていただきます。

お問合せについては、FAXや電話などでも対応させていただいておりますので、お手数をおかけし大変恐縮ですが再度ご連絡いただけますでしょうか。

非公開にしておりましたコメントについては、公開いたしましたのでご確認ください。

なおコメントの公開・非公開にきましては、溝口医師のこれまでの告知にありますように、ブログ管理担当スタッフが判断しておりますのでご了承いただければと思います。

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6/24 19:00時点で、お問合せフォームの再調整を完了いたしました。
2週間経過してもお返事が届いていらっしゃらない方は、大変恐れ入りますが再送いただけますと幸いです。

皆様方へは大変ご迷惑をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
| - | 15:11 | comments(3) | trackbacks(0) |


脳からうつが消える低糖質レシピ 出来上がりました
JUGEMテーマ:健康


『うつは食べ物が原因だった』を発刊してから4年でしょうか・・・その間に図解版”うつ食べ”が出版されました。
今回は、『脳からうつが消える低糖質レシピ』(青春出版)が発売されることになりました。
昨日、見本本が出来上がってきました。

本は現物ができあがるまでは実感がないのですが、実際に手にとってページを開くと嬉しい気持ちになります。
今回は、レシピ本ですのでもちろん自分では書けません。
糖質制限の栄養指導で有名な大柳珠美さんに協力してもらい、脳の機能を上げながらしかも健康的になるレシピを考案してもらいました。

いままでの本を知らずにこの本をはじめて手にする方も想定して、脳の機能と栄養の関係についても記載しています。それらは皆さんには復習になってしまうと思いますが、ちょっとだけ新しい切り口でも紹介しているので本文も読んでいただければと思います。

されレシピですが・・・・料理をしない自分でも、なんか簡単そう〜〜っと感じるものが多いです。
今回はうつ症状を感じる方でも作れることも考えていたので、できるだけ簡単に作ることができるレシピになっています。
実際にはうつ症状が強いときには食べる気持ちすら起こらない状態になることは理解しています。でも少しよくなってきたときに、できるだけ自分の脳や身体にとって良い食事をとろう・・・・という気持ちで食材を選んでもらえたら嬉しいです。

うつや病気と栄養の関係や、食事で病気を治す・・・のようなことを発信すると、食事でうつが治るはずがない・・とか、それにはエビデンスがない・・・とかの批判をいただきます。

食事については、”まずやってみてはいかがでしょうか?”

とお勧めしています。
この食事は、身体にとってマイナスのことはありません。
気分的には好きなものを好きなだけ食べられないのでマイナス?があるかもしれませんが・・。

お薬の場合には、マイナス面を考慮すると”効くか効かないかわからないけど、まず飲んでみてください”とはいえません。

そして今回の本で紹介した内容の食事を実践していただくと、多くの方にうつ症状だけでなくダイエットや肌質の改善など、多くのうれしいおまけがついてきます。

ということで、とりあえず発売直前のお知らせでした。
| ひとりごと | 09:54 | comments(4) | trackbacks(0) |


うれしい報告
JUGEMテーマ:健康


23歳の男性の患者さんです。
久しぶりに新宿を受診し栄養の解析検査を受けてくれました。
なぜ久しぶりかと言うと、今は海外に留学中でやりたかった専門の勉強をしているからです。

彼が新宿を初診してくれた時には統合失調症の診断でジプレキサをかなりの量で処方されていました。
実際に電車や学校などの不特定多数の人がいるところでは、強い違和感があり妄想と言えるような症状がありました。大学にはどうにか通学していましたが、休むことも多く継続して卒業することにはかなりの困難を伴うことが予想される状況でした。

栄養アプローチに取り組み、慎重に減薬と処方の変更を進めたところ周囲との違和感が薄らぎ、大学への通学も容易になり新宿への通院もお母さんなしで一人で来れるようになっていました。

頭の働きがはっきりしてきたときに、本人から発達障害の専門医を受診したいという相談がありました。
幼いころから自分が感じていた違和感は、発達障害に当てはまることが多いためでした。
栄養療法のことも理解し、成人の発達障害にも詳しい知り合いの医師を紹介したところ、統合失調症と診断された多くの精神症状は、発達障害の一つであるアスペルがー症候群にともなう反応性の精神症状であろうという診断でした。

彼にとってその診断と医師からのアドバイスは腑に落ちるもので、さらに自分を力付けるものだったようです。
栄養アプローチの継続と減薬が進み、大学を卒業する前に海外へ留学して勉強したいという相談を受けたのです。

お母さんは留学にたいしては不安や心配が強くどちらかと言うと反対だったようです。
ところが食事の注意やサプリメントの継続、そして自分の判断で減薬をしないことなどを約束して海外へ向かうことになりました。

留学する前に、留学先の大学教授へ彼の状態について以下のような手紙を書き事前にお知らせしておきました。

・アスペルガ‐症候群であること
・落ち着いているがストレスによって反応する可能性があること
・食事について糖質制限と高たんぱく食が必要であること
・サプリメントを継続して服用する必要があること
・少量の抗精神病薬を服用していること

すると留学先の大学は、彼のためにサポート体制を作って待ってくれていたのです。
授業の内容を録音したテープが渡されました。
また黒板を写すことが苦手であることを理解してくれていて、事前に授業内容の資料も準備してくれていました。

発達障害の方々は、授業を聞きながら黒板をノートへ写し、自分の考えをメモする・・・・などの一連の作業をすることが苦手です・・・というかできないと言えるかもしれません。
話を聞くときには、聞くことに専念し集中します。ノートをとるときにはそれに集中することができます。考えるときには集中して考えることができます。個別であれば素晴らしい集中力で作業することができるし、ストレスを感じないのです。

さりげない大学の配慮は、彼の勉強を快適にしてくれただけでなく、日本では苦痛だった教室が心地よいものになりました。もともと個を尊重し、個人の違いについてを問題にしないお国柄も、彼には良い環境だったのでしょう。

先日の診察室では、本当にすっきりした雰囲気で生き生きした雰囲気が伝わってきました。
日本では家に居ることが多いインドア派だったそうですが、アウトドア派になりましたと言っていました。
休日には外へ散歩へ出かけ、クラスメートとダウンタウンにでて買い物を楽しんだりしています・・と教えてくれました。

患者さんの改善経過は、医療に関わる人間には最大の喜びです。
今日紹介した患者さんだけでなく、日々の生活での何気ない改善を教えてもらうときにも同様の喜びがあります。
そんな貴重な機会に日々触れることができ、いつも嬉しく光栄に感じています。
治療に取り組んでいる皆さんをいつもそっと応援しています。





| 発達障害 | 08:40 | comments(2) | trackbacks(0) |


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