うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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5月病 女性の場合には鉄欠乏も注意
JUGEMテーマ:健康


先日は、5月病や新生活疲労と表現される様々な症状と栄養の関係について紹介しました。

今日は、下記のサイトで取材された記事が掲載されています。
主に30〜40歳代の女性をターゲットにした情報サイトです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
働く女性の仕事・キャリアと健康なカラダ作りを本音モードで考えるWebマガジン。
Woman type [ウーマンタイプ]
「疲れには甘いもの」が五月病を呼び寄せる!? “何となくしんどい”の克服法
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここでは、5月病、新生活疲労と言われてしまう症状と栄養の関係について紹介するとともに、それに鉄欠乏が合併しやすい女性の注意点について取材に答えました。

また実生活でどのように工夫することでビタミンB群の消費を減らすことができるかなど、具体的な方法についても紹介しました。

是非、みなさんの日常の生活の一工夫に取り入れてみてください。

新刊の”まず白米をやめなさい”をお読みいただいた患者さんから、とても参考になった・・・などなどの感想を頂いています。
日本人の伝統食と考えら得ている、「白米が主食」に様々な側面から疑問??を投げかけ、本来の人の体がどのように機能するか、そのためにどのような栄養を食事から工夫して摂取するかについて紹介しています。
よろしかったら、手にとってお読みください。

| うつ病 | 18:40 | - | - |


5月病? 新生活疲労? 
JUGEMテーマ:健康

以前から、この季節になると”5月病”という言葉がマスコミなどで取り上げられます。最近では、4月から始まる新生活によっておこる症状なので、”新生活疲労”と呼ばれることがあるようです。

この1週間で2回、「5月病・新生活疲労」ということをテーマに取材を受けました。
来週の産経新聞で記事が出る予定だそうです。

さてこの5月病・新生活疲労と呼ばれるものはどんなものなのでしょう?

4月、新学期、新入社員、職場の新しい環境などなど、日本では4月は大きく環境が変わることが多くあります。
新しい環境で覚えることも多く、先輩や同僚との人間関係でもいろいろとストレスが重なります。
そのため一般的には、5月の連休を過ぎたころから生じる、疲労感や集中力の低下、さらには軽いうつ症状などに対して5月病と呼び、症状が強い場合には心療内科で抗うつ剤などが処方されることが多くあります。

つまり新しい環境に対応するためのストレスが原因で反応性としてうつ症状も含む多くの症状が生じるという解釈なのでしょう。

4月からの環境の変化で、栄養面ではどのような違いが出るでしょう?

3月は打ち上げや送別会が多かったですか?
4月になると新人歓迎会やそのほかで飲酒の機会が増えましたか?
飲み会の後に締めのラーメンとか増えていませんか?

実は栄養面でみると4月からの環境と食生活の変化は、すべてビタミンB群を大量に消費してしまうものばかりです。

・新しい仕事などへの過度の集中
・人間関係などのストレス
・飲酒や糖質などの増加

これらは、すべてビタミンB群を消費を増やします。
ビタミンB群が減ってくると・・

睡眠が浅くなり、夢を見ることが増えてくる
とくにリアルな夢や悪夢が増えてくることが多いです。
その結果として朝起きにくくなる

疲れやすくなり

集中力を維持するのが苦痛になる

抑うつ感が生じる

お肌の調子が悪くなる

このような症状を感じたら日常生活で工夫しましょう。

できるだけ飲酒を減らす。飲むときには焼酎・ウイスキー・赤ワインを少量で、肉や魚をいっぱい食べながら。
そして糖質をひかえる。
お休みの日はゆっくり休み気分転換を。
そしてビタミンB群の補充ですね。

この季節を頑張って乗り切って、新しい環境で楽しく過ごせるように体を整えましょう!


| うつ病 | 10:17 | - | - |


Hoffer先生からのメール
JUGEMテーマ:健康


昨日は、日本抗加齢医学会の専門医・指導士認定委員会が主催する研修講習会でした。

専門医対象の講演では医師を中心に約200名、指導士対象の講演では看護師・管理栄養士などパラメディカルの方中心に約100名の参加者でした。

自分以外の演者の講演内容もとても興味深いものが多かったので朝10時スタートから参加して勉強しました。
特に細胞の老化とがんに関する基礎研究の講演はとても興味深かったです。

肥満 → 腸内細菌の変化 → 二次胆汁酸の増加 → 肝星細胞の老化 → 肝がん発症の増加

この反応を防ぐのがまさに機能性医学の出番です。
自分の講演のタイトルであった分子整合栄養医学と機能性医学に関係する基礎研究で、講演の流れとしても良かったのではないかと思います。

いずれにしても医師200名、パラメディカル100名が、それぞれ別会場で日曜日の貴重な時間を使い、さらに参加料を負担して勉強しに来る。
時代が大きく変わってきていることを感じました。

ここで今から約10年前にいただいたカナダのホッファー先生からメールの文面を紹介します。

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Dear Dr Mizoguchi:

I am delighted that Michael Lessors speech was so well accepted. I do hope that the Japanese doctors are more open and broadminded than Canadian and American doctors.

You have made a very good start and hopefully it will not take many years before many doctors there are using the orthomolecular approach.

        All the best
Abram

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2003年新宿でオーソモレキュラー専門クリニックを開設した当時は、この治療を臨床で応用している施設は数えるほどしかありませんでした。
ホッファー先生から日本でこの治療が広く行われるようになるのに、それほど長い年月はかからないだろうね・・と言われて10年が経ちました。

ときどきこのブログのコメント欄にお読みいただいている読者の方からの相談があります。自宅の近くでこの治療ができるところがないか?という問い合わせもいただきます。

オーソモレキュラー.JPというサイトで全国の実践医療機関が見れるようになっています。
http://www.orthomolecular.jp/

参考にしてください。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 10:29 | - | - |


オーソモレキュラーと機能性医学
JUGEMテーマ:健康


ブログをお読みいただいている皆様、おひさしぶりです。
新宿のクリニックは、オーソモレキュラー療法を勉強したいというやる気のある数名のドクターが診療を担当してくれるようになりました。
この先のキャリアに活かして貰えたらと思います。

今年になっても、ほとんどと言って良い日曜日はセミナーや講演会があり忙しい日々を送っています。
明後日の日曜日には、大手町でドクター向けと一般の方々の指導士向けの講演があります。
2つともタイトルはオーソモレキュラー医学と機能性医学ということになっているので、ドクターにも指導士の方々にもこれらの治療の関係についてを話す予定です。

先週の日曜日には、満尾クリニックの満尾正先生と相模原中央病院の中野重徳先生を講師にお招きし、キレーション療法についてのセミナーが開かれました。
満尾先生は、日本で初めてキレーション療法を導入しその治療を広める活動を行われています。中野先生はオーソモレキュラーとキレーション療法を自ら実践し、もうすぐ84歳になられるいまでも日々臨床のしごとをこなされ、多くの患者さんの改善のために診療をされています。

キレーション療法は、主に重金属をキレート剤を用いて体外へ排泄させる治療と認識していたのですが、満尾先生の話を聞くと、それはキレーション療法のもつ効果の一部であり、その他にもっと多くの作用が体内で起こっていることを知ることになりました。

細かいことはここでは避けますが、キレーション療法もオーソモレキュラーも機能性医学も、すでに体内に存在しているビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸などの生体内物質にたいして、濃度を変えたり、刺激をして揺さぶりをかけたり、置換したり・・・そのようなことを介して、もともともっている病気を治す力である生体恒常性(ホメオスタシス)を向上させる治療法であるとつながりました。

キレーションが臨床で応用され始めたのが1930年代、オーソモレキュラー療法は1960年代です。機能性医学は腸内環境という考え方とすると、いつからかわからないほど昔からの治療法ということもできます。
そのような古い治療法の効果が最近の研究で基礎的に次々と明らかになってきています。

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 19:03 | - | - |


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