2015.10.26 Monday
”新型栄養失調” BSフジの収録
JUGEMテーマ:健康
昨晩は、TBSテレビの「駆け込みドクター!」で出演者の食事内容についてコメントしたVTRが放映されました。
人気番組だったようで、友人や患者さんから”見ましたよ〜”とコメント頂いています。
今日は、”新型栄養失調”についての特集がありテレビの取材を受けました。
今回は、クリニックで治療中の患者さんにも協力してもらいクリニックで収録されました。
新型栄養失調といわれるものは、主にタンパク質の不足によって生じる様々な、しかもちょっとしたトラブルを総合して表現しているようです。
タンパク質不足の指標として、血中のアルブミン濃度を参考にしています。
いわゆる基準値内であってもアルブミン値を低値と評価しています。
このブログの読者のみなさんには、アルブミンという値は栄養不足になってもなかなか低下しないことや、栄養療法をやってもなかなか改善しない値であることを知っている方も多いと思います。
アルブミンは下がってきたら、すでにタンパク質の代謝ではすでに問題が深刻であると判断したほうが良いのです。
しかもタンパク質代謝が低下しているときには、血管内は脱水傾向になるため多くの検査項目の値が濃縮によって高めにでることになります。
つまり、タンパク質代謝が低下し、状態が良くない場合にはアルブミンを始めとして多くのデータが本来の値よりも高めに出るため正しく評価できない状態になってしまいます。
今日取材に応じてくれた患者さんも、初診時のアルブミンは4.7g/dlでした。その値からはタンパク質代謝が下がっているなど通常では想像できず、新型栄養失調にも含まれない状態でした。
栄養療法を行い、3ヶ月後の検査ではアルブミン値が低下し4.2d/dlとなり、はじめて栄養解析レポートでも注意の印がつくようになりました。
クリニックの初診時には、40歳代の女性にもかかわらず自分で立って歩くこともままならない状態で、すでに他の病院で”うつ病”と”線維筋痛症”の診断が下されていました。
そんな患者さんが、今日の取材に応じてくれてインタビューにも答えてくれたのです。
放映は、
10/31 土曜 21時〜 BSフジ ”華大の知りたい!サンデー” です。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 19:11 | - | - |