うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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「がん治療」のブログは本ブログ「うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際」に統合しました。2012年末までの投稿は「がん治療」ブログでご覧いただけます。

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不妊治療と尿の色

JUGEMテーマ:健康


前回のブログで尿の色調の変化についてお伝えしました。
そのブログを読まれていた患者さんと診察中にとても興味深い会話ができたので紹介したいと思います。

その患者さんは、不妊治療をされていました。不妊治療の担当医からは、あまり状態がよくないので妊娠は難しいだろうと・・・そして「栄養療法を併用して妊娠体質を作る」ことにしたのです。
不妊治療への栄養療法にかぎらず、ほとんどの患者さまへビタミンB群はサプリメントで補うことをするのですが、この患者さまもビタミンB群をサプリメントで摂取して尿の色が黄色の蛍光色になったことに驚いていました。
そしてしばらく栄養療法を継続していたところ、なんと妊娠が成立!!先日の受診時は妊娠12週でした。少し前から尿の色が透明になっていたことに気がついていたときに、先日の尿の色調の変化についてのブログを読み、もしかしたら妊娠によってビタミンBの消費が格段に増えてしまい透明になったのではと気づき診察で報告してくれたのです。

妊娠初期に最も重要な栄養素は何ですかと質問されることがよくあります。自分は間違いなくビタミンB群だと答えます。妊娠初期には脳や腸が形成されますが、それらは神経の集合体。つまり大量のビタミンBが必要なのです。胎児は腸内細菌が居ないので、必要なビタミンBはすべてお母さんからの供給に依存しています。
栄養療法を行っているとビタミンB群が十分な状態で妊娠されると、つわりがほとんど起こりません。もしかするとつわりはビタミンBの不足を示す症状かもしれません。そしてビタミンB群がたっぷり供給された赤ちゃんはとても穏やかで良く眠って育てやすいのです。
妊婦さんへの正しい栄養指導が行われたら、産後うつも激減するし育児ノイローゼも減るでしょう。そしてなにより健康な赤ちゃんの発育につながり、アレルギーをはじめとする多くの乳幼児のトラブルの予防になるものと思っています。

| 不妊症 | 08:42 | - | - |


尿の色とビタミンB
JUGEMテーマ:健康


先週末は横浜で日本抗加齢医学会が開かれました。アンチエイジングという観点から様々な発表がある大きな学会です。前回のブログでお伝えした在宅医療と同じパシフィコ横浜が会場だったので2週連続のみなとみらいでした。
在宅医療での講演が終わり、水曜日には川越での講演、そして先週末の土曜は、評議委員会への出席、指導士向けシンポジウムの座長と講演、腸内アプローチのセミナー、そして夜にはミニセミナーに余興(?)、翌日曜日には300名定員の会場に立ち見の方も含めて500名が参加したランチョンセミナー、さらに夕方からは品川に移動して糖質制限サミット、そしてその懇親会・・・かなりのハードスケジュールでした。

自分は患者さんにお飲みいただいているビタミンBコンプレックスを毎日4〜8カプセル服用しているので、いつの尿もきれいな黄色の蛍光色です。ところが先週の土曜と日曜は、4カプセル追加しても尿は透明でした。つまりこのところのスケジュールは、自分の食事とサプリメントから供給されるビタミンBの量を上回る消費量だったことが考えられます。増量したままを継続して水曜日からようやく自分にとって普通の黄色の蛍光色の尿になりました。

ビタミンBのサプリメントを飲んで尿が黄色になることは悪いことではありません。ビタミンB2がしっかりと体内で活性化されて作用しているということを示しています。ビタミンB2は脂質がエネルギーとして使われるための必須のビタミンなので、ビタミンBのサプリメントを服用しても尿が透明であるということは、脂質が上手く使えず効果的にエネルギーが作られない可能性があります。糖質をとらないと元気が出ない・・・と感じている方は、むしろビタミンB群を尿が蛍光色で黄色になる量まで摂取してみると調子がよくなるかもしれませんね。

| ひとりごと | 08:44 | - | - |


在宅医療の学会で講演しました
JUGEMテーマ:健康


昨日は在宅医療に関わる方々が参加する学会で講演をしました。
会場がパシフィコ横浜だったのですが、AKB48の握手会が隣の会場で開かれていたので熱気がすごかったです。中年の男性が多かったのに、少しびっくり。

さて講演の内容は、在宅で治療されている患者さんへ積極的な栄養アプローチをすることの可能性についてまとめました。
ここでも話の中心はタンパク質の重要性になりました。タンパク質の必要量というのは、教科書的にいろいろと記載されていますが、実は個人差がとても大きいのです。つまり一人一人の患者さんのタンパク質代謝を十分に評価して個別に対応しないとならないのです。新宿のクリニックでは、家族で同じものを食べているのにどうしてこのように差があるのですか・・と聞かれます。その答えの1つが個人差なのです。

タンパク質必要量に個人差ができる要因に年齢があります。
赤ちゃんや成長期の子どもは、体重1kgあたりのタンパク質必要量が大きいことは想像できます。ところが高齢になると、またタンパク質の必要量が増してしまうのです。つまり高齢者が肉を控えると、タンパク質の欠乏になりやすくなるということです。老化防止には肉ということです。

先週の土曜朝11時からBS-TBSの番組『土曜NEWSまるわかり!』でも、老化防止のためには肉を食べるべきという内容の番組が放映されました。この番組の制作スタッフから協力を依頼されていたので、自分も少しだけVTRで登場しました。また新宿で栄養療法に取り組んでくれている患者さまもご自宅での取材に協力してくれました。毎日お肉を食べている様子がテレビ画面を通して知ることができ、嬉しかったです。
| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 08:42 | - | - |


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