うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
自分にとって必要な栄養素を知ること。そして、その栄養素を十分に摂取すること。正しく、十分な栄養素が、自分の心と身体を、より良い状態に改善させます。
精神疾患の診断を受け、多くの薬を用いて対症療法の治療をされている方が多すぎます。最適な代謝が、脳内の神経伝達物質の分泌を適正化します。その結果、薬が必要であった症状の多くが改善することを、分子栄養学的なアプローチでは多く経験します。
このブログでは、日々の診療で経験する多くの患者さんの経過や、その背景にある学術的な作用を、できるだけわかりやすく伝えてゆきます。本来の自分らしさ取り戻すために、少しでも役立てていただければ嬉しく思います。

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今年もお世話になりました

JUGEMテーマ:健康

本日で、新宿溝口クリニックの診療も仕事納めです。

本年も、多くの患者さんにご利用いただきました。

 

この治療に取り組むことを選択いただき、改善される経過に触れる機会をいただいたことを感謝いたします。

昨日の自分の外来診療は、冬休みになったこともあると思いますが、多くのお子様の患者さんに受診いただきました。いつもいつも思うのですが、お子さんが自分から食事に注意を払いサプリメントのみながら、自分の困ったことをなんとかしようと取り組まれる姿には感動します。治療が軌道に乗るまでのご両親の苦労も大変なことと思いますが、きっと改善が得られると思うので頑張っていただきたいと思います。

 

今年の仕事納め、ブログ納めにもなるとおもうので、今回は患者さんの了解をいただきながらお手紙を紹介させていただきます。

手紙を書いてくれた患者さんは、5年前の初診時には多くの抗うつ剤を服用してました。

それでもうつ症状から多くの精神症状の改善がえられず、まさに絶望していることが診察をしながら伝わってきました。

とても危険な状態であることが明白であったため、栄養療法的にも最善のアプローチを提案させていただいたところ、ご家族の協力もあり取り組んでいただくことができました。

精神疾患の急性増悪時には、常に衝動的な自殺のリスクへの対応が必要になります。栄養療法では頻繁に点滴を用いて栄養剤を補給することも行います。そして常に主治医を通しての入院の可能性も考えて対応します。

この患者さんもまさにそのような状態であり、栄養療法初期には家族に付き添っていただき頻繁に点滴に来てもらいました。

 

そんな切迫した状態であった患者さんが、5年間栄養療法に取り組んでくれた結果です。

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いつも大変お世話になっております。

直前の骨折なども色々ありましたが、11月〇〇日に無事に結婚式を挙げることができました。

 

この日を迎えることができたのは、栄養療法と出会えることができたからです。

妹が栄養療法を見つけてくれたことは、一番の感謝です。

減薬に失敗して 生きる希望を失い 入院していた私は

薬をやめるられる日がくることも想像できなかったし

ましてや 結婚なんて 考えられませんでした。

 

溝口先生に後押ししてもらって妹と二人で行った小笠原。

小笠原に行く前の日

妹に言われて書いた満月へのお願いの紙に

 

「減薬に成功しました

 健康で 元気に幸せにくらしています  2015・9・〇〇 ブルームーン」

 

と書いたの精一杯でした。

 

断薬なんて絶対に無理だと思っていたから せめて薬が減ったらいいなと願ったのです。

 

妹には恋愛について書くと良いといわれたけれど

それ以上は、お願いすらできないくらいに 考えられないくらいの状態でした。

 

そんな状態の私が、薬をやめることが出来たのは

栄養療法や減薬や断薬に詳しい先生との出会いと、その治療を続けることを支えてくれた家族と

いつも温かく対応してくれた クリニックのスタッフの皆さんのおかげです。

 

私は祖母の死後、着物を着ることが出来ませんでした。

小さな頃から、自分の結婚式で白無垢を着ることが憧れでした。

今回は 夢だった 白無垢を着ることが出来ました。

 

きちんと 自分たちで 乗り越えることが出来ました。

きっと 天国の祖母も 喜んでくれると思っています。

 

結婚式の準備も 引っ越しも ものすごく大変でしたが、

先生やスタッフの皆さんが、事前にどれだけ大変かを教えてくださったので

見通しと覚悟がもてました。

 

なにより その準備などの大変な状況の中では

どうやったら 自分に優しく 無理せず

たんぱく質をとることができるかを

具体的に教えてくれたスタッフには感謝です。

 

本当にありがとうございました。

皆さんのおかげで 私だけでなく家族一同 とても幸せな日になりました。

本当は 今すぐにでもビタミンの点滴に行きたい 体の状況ですが

あまりにも疲れはてているので行けません。

取り急ぎ お礼の気持ちを伝えたくてお手紙しました。

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このお手紙とともに白無垢や純白のウエディングドレスを着た、初診の時とは別人になった

輝く笑顔の患者さんと、本当にやさしそうなご主人の数枚の写真も同封いただきました。

まだ結婚式の疲れや、その後のもろもろできっとビタミンB群を消費していることと思います。

 

たしか年末からは新婚旅行に行く予定でしたので、のんびりしていただき充電して戻ってきて

もらいたいと思います。

 

ブログをお読みいただいている皆さま、本年もありがとうございました。

来年もまたよろしくお願いします。

 

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 17:00 | - | - |


オーソモレキュラーを学ぶ皆さんとの集い

JUGEMテーマ:健康

12月15日日曜、本年最後の講演会でした。

講演会といっても、今回のセミナーはオーソモレキュラーをともに学んでくれている医師・歯科医師以外の皆さんとの懇親が大きな目的のものでした。

ONP オーソモレキュラーニュートリションプロフェッショナル

ONE オーソモレキュラーニュートリションエキスパート

ONS オーソモレキュラーニュートリションサポーター

それぞれ特徴あるプログラムでオーソモレキュラー栄養医学を学んでもらっています。

 

このブログを読んでいただいているような皆さんには、オーソモレキュラー的な栄養の考え方は抵抗がないものと思いますが、一般的にはまだまだ知られていないものです。

とくに医学、栄養学、生理学などを学んだ場合には、とても抵抗感が大きな考え方なのです。

厚生労働省がビタミンB1は1mgでよいですよ〜としているのに、オーソモレキュラーでは200mgを摂取してもらうことなんてザラですので。。。

 

第1期のONPは、10回以上すべて東京での通学講座でした。

まだどんな内容のものかも分からない状態でしたが、60名ほどの方がまさに全国から毎週のように東京の会場まで通学してくれたことを思い出します。

ことしの10月から第6期のONP、第3期のONE講座が始まりました。

 

自分がこの治療に出会い臨床で応用し始めて20年。

最初のころは、細々・・・・という感じで診療もセミナーも行っていました。

ONP講座が始まった6年前には少しずつ知られてきたなかなという感じ。

 

そしてこの数年は、加速度的に栄養の作用をもちいて病気を治療するという、オーソモレキュラー的な考え方が知られるようになったと思います。自分の勉強会へ参加してくれたドクターや関係のないドクターも含めて、医療の専門家である医師・歯科医師からも情報が次々と発信されています。

 

このような考え方は、日々の食事だけでなく生活習慣にも注意を払い、ときに多くの栄養素を補充するなど実践する人が主役のものになります。それゆえ、間違った情報やアプローチは改善が得られないだけでなく、かえって病態を複雑にしてしまったり症状を増悪させてしまうこともあります。

栄養はときに薬よりもはるかに効果があるのですが、体へ負担になることもあるのです。

 

今年も多くのセミナーを行ってきました。

来年もどんどんスケジュールが埋まってきています。

多くの皆さんへ直接お会いしながらであったりウェブを通してだったりして栄養の素晴らしさを伝えていきたいと思います。

 

| オーソモレキュラー療法(栄養療法) | 13:06 | - | - |


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